しばらくお休みが続いて心配していた「ウィンザー通信」さんのブログが再開されました。その記事のタイトルが<WRH(ウーマンラッシュアワー)→「だからほんとうに危機を感じないといけないのは、国民の意識の低さ!お前たちのことだ>です。
今年、吉本の芸人さんたちの中でも現政権寄りの発言をしている人たちが多い中で、政府に公然と反対の意見を舞台で発言すること自体とても勇気のいることではないかと思います。特に関西では、民放だけでなくてNHKも、通常のローカル番組ばかりでなく、今は朝の連ドラまで吉本興業を取り上げていますので、タレント、コメンテーター、役者まで、吉本頼みになっています。その吉本が、大阪では維新の応援団になってしまっています。そんななか、吉本所属のお笑い芸人さんが、本業の舞台のセンターマイクで堂々と正論をネタに笑いを取るのですから、これは痛快!!
私はウーマンラッシュアワーのあの猛烈早口にはついていけませんが、書き起こしで読めますので、これぞヨシモト!!と嬉しいです。権力にすり寄って何がお笑い芸人だ.です。そして、このウーマンラッシュアワーの勇気が、ウィンザーさんのブログ再開を促したり後押ししたとしたら、これも素敵なことです。
◎「ウィンザー通信」さんの書き出し部分を(引用元:http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/16abd70dcd1eee101c2f235f0e0065a0)
「【ある界隈で大絶賛されてると話題】ウーマンラッシュアワーのネタが政治的過ぎる」
<動画:https://youtu.be/RGnPBqHVKPQ>
今朝、この漫才を聞いて驚きました。
すごく早口なので、何度か止めて聞き直したりしましたが、彼らが何を言っているのかを全部聞いてからは、別の意味でまた何度も聞き直しました。
原発問題、沖縄の基地問題、そして北朝鮮問題…。
地元の人たち、問題に苦しめられている当事者の人たちが、泣きながら笑ってくれたという漫才。
そしてその人たちに、この漫才を東京で、全国ネットのテレビ番組で演るからと、約束して帰った彼ら。
彼らは一体何者なのか。
この怒涛の漫才を演じた彼らのことを、いち早く書いてくださった『LITERA』の記事を紹介させてもらいます。
◎ここから、リテラの記事のコピーに入ります。ここでは、ウィンザー通信さんから一部コピーで:
「政治ネタはNG」、という空気が蔓延するテレビ界に迎合せず、しかもきっちりと「話芸」というかたちに落としこんだその技量は、素晴らしいものだ。
事実、ツイッターでは、ウーマンラッシュアワーの話題が急上昇、多くの人が2人を称えた。
そして、印象的だったのは、ネタを終えた村本の一言だ。
番組のエンディングで流れた映像では、ステージ袖の村本は、
「ただコメンテーターで終わる芸人と、いっしょにしないでほしい」とカメラの前で述べた。
また、ツイッターでも、
〈コメンテーターなんか情報集めにしか過ぎなくて、おれがほんとに吐き出す場は、センターマイクの前だけ〉とつぶやいた。
奇しくも、先週金曜日、安倍首相に誘われ、焼肉を囲んだ松本人志。
同日には、米軍ヘリ窓落下事故を受けて、沖縄県の翁長雄志知事が、官邸で米軍機の飛行中止を求めたが、
安倍首相は面会もせず、そのくせ、松本や指原莉乃らといった面子と会食。
一方、松本は、自身の番組『ワイドナショー』(フジテレビ)で、安倍首相を平身低頭で迎え、無批判に擁護を繰り返し、ついには“メシ友”に成り下がった。
これぞ、地に落ちた「コメンテーター」の姿だろう。
だが、『ワイドナショー』にも、コメンテーターとしてたびたび出演してきた村本は、
安倍政権を刺激することを恐れて、テレビが取り上げようとしない原発や沖縄の基地問題を、漫才というかたちにして、「これでいいのか」と視聴者に投げかけた。
<ほんとに吐き出す場はセンターマイクの前だけ>という、芸人としての矜持と、権力や空気に巻かれないという覚悟。
──もしかすると今後、テレビ界には、村本は使いづらいという空気が流れるかもしれないが、視聴者は彼らの笑いにビビットに反応したということを、よく覚えていてほしい。
視聴者が見たいものは、予定調和のコメントでも、ましてや権力の犬となった芸人ではないのだ。
(編集部)
◆沖縄問題について:
村本
「現在、沖縄が抱えている問題は?」
中川
「米軍基地の辺野古移設問題」
村本
「あとは?」
中川
「高江のヘリパッド問題」
村本
「それらは沖縄だけの問題か?」
中川
「いや日本全体の問題」
村本
「東京でおこなわれるオリンピックは?」
中川
「日本全体が盛り上がる」
村本
「沖縄の基地問題は?」
中川
「沖縄だけに押し付ける」
村本
「楽しいことは?」
中川
「日本全体のことにして」
村本
「面倒臭いことは?」
中川
「見て見ぬふりをする」
村本
「在日米軍に払っている金額は?」
中川
「9465億円」
村本
「そういった予算は何という?」
中川
「思いやり予算」
村本
「アメリカに思いやりをもつ前に──」
中川
「沖縄に思いやりをもて!!!」
◆そのアメリカとの関係は・・・
村本
「現在アメリカといちばん仲がいい国は?」
中川
「日本」
村本
「その仲がいい国は何をしてくれる?」
中川
「たくさんミサイルを買ってくれる」
村本
「あとは?」
中川
「たくさん戦闘機を買ってくれる」
村本
「あとは?」
中川
「たくさん軍艦を買ってくれる」
村本
「それはもう仲がいい国ではなくて──」
中川
「都合のいい国!!!」
◆そして、日本の問題の核心へ・・・
村本
「現在日本が抱えている問題は?」
中川
「被災地の復興問題」
村本
「あとは?」
中川
「原発問題」
村本
「あとは?」
中川
「沖縄の基地問題」
村本
「あとは?」
中川
「北朝鮮のミサイル問題」
村本
「でも結局ニュースになっているのは?」
中川
「議員の暴言」
村本
「あとは?」
中川
「議員の不倫」
村本
「あとは?」
中川
「芸能人の不倫」
村本
「それはほんとうに大事なニュースか?」
中川
「いや表面的な問題」
村本
「でもなぜそれがニュースになる?」
中川
「数字が取れるから」
村本
「なぜ数字が取れる?」
中川
「それを見たい人がたくさんいるから」
村本
「だからほんとうに危機を感じないといけないのは?」
中川
「被災地の問題よりも」
村本
「原発問題よりも」
中川
「基地の問題よりも」
村本
「北朝鮮問題よりも」
中川
「国民の意識の低さ!!!」
◆◆◆ウィンザー通信さんが紹介されている次の村本さんの言葉が良いです。「あなた」って自分のことかとドキッとします。
村本さんは、また、「漫才とか風刺とかじゃなくて、言いたいことを言いたいだけ」とも。これを受けてウィンザーさんも「『言いたいことを言いたい』・・・このことがどんどん難しくなってくるような世の中にならないよう、わたしも言いたいことを言い続けていきたいです」と結んでおられます。私も、このブログで言いたいことを言い続けてきました。みんないろんな立場で言いたいことがあるでしょうから、私の言いたいことが正しいなんて主張するつもりはありませんが、なぜそう思うのか分かるように書いていきたいと思います。さて、来年、ウーマンラッシュアワーがテレビから消されないよう、日本のテレビ界、吉本興業、よろしく!