年の初めに

明けましておめでとうございます

今年は、息子たち二人とも仕事で不帰(帰らずと打つと「不帰」が出てきました)。沖縄の次男からは一日の夜11時ごろに「システム移行チェック終わって、これから爆睡」とメールが入りました。東京の長男は、年末年始音信不通。母がご近所の方に「結婚する暇がないほど仕事で忙しい」と答えているのも一部当たっている?かも。働き方改革、と言われていますが、我が息子たちには以前より厳しくなっているようです。でも考えようによっては仕事があるだけマシ、仕事ができるほど健康、とも言えます。とにもかくにも、我が家は二人で楽しいお正月でした。

お昼過ぎ、聖天(西光寺)さんと竜安寺へ、お宮参りに出かけることに。
西光寺さんは暮れに開運歴をもらいに行ったところでした。お参りしていつものようにお御籤も。小吉でした。
お堂の横手から裏へ回って山道伝いに川向こうの滝道へ下るコースを行くことに。

途中から気付いたら道が舗装されていました。暮れに来たときは、この道の反対側の展望台に通じる上りを歩いたのですが、台風で道の真ん中はえぐられて歩けず、避けて端を歩いていました。下りの側は、土砂注意、落石注意の札が下がっていました。その後、お正月のお参りのために急遽、舗装されたようです。防護柵の高さがいつもの半分になっていました。膝ぐらいしかなくて近づくと落ちそうです。随分土を盛ってあるようです。台風の影響はこんなところにもと驚きました。
滝道に出て、竜安寺に向かう人たちの流れに入りました。
竜安寺の階段の上、お参りの行列について待っている間に、幟の文字に気が付きました。「福智」とあります。
これはいいですね。「福」を願うのは当然として、「智」が無ければ幸福にはなれません。

「福智円満」、なるほど、良い言葉ですね。今まで、気が付かなかった。
順番が回ってきて、鈴を鳴らしてお参りです。
富くじがなくなって淋しいですが、いつも大きな箱が置いてあったあたりへ回ってお御籤。半吉でした。
笹に結び付けて、これくらいが丁度いいのよと。
こちらも裏へ抜けて滝道へ。
駅の方へ戻らないで少し先まで歩いてみることに。

夫も滝道が途中で通行止めになっているというので、どのあたりまで行けるのか探りたい様子。
途中、崖の上に、珍しく猿がいました。子供連れのお母さんが、子供さんに教えています。
珍しいですよね〜と私も。猿と人を離す作戦でえさ場を滝の上にもっていってるので、このあたりで猿の姿を見るのは最近では珍しいことです。
少し行くと、野口英世の試験官をかざした銅像があるあたり。夫に、小学6年生の時、この像の除幕式に出たという昔話を。
数えてみれば、61年も前のこと! ずいぶん高いところにあるので、案内板は見えても肝心の像はどこにあるか分からないぐらい。
少し先に、トンネルがあり、夫がここはダメかと思っていたのにここへ抜けて出られるならいろんなコースが楽しめそうと言っています。トンネルをくぐって落合谷から山の方を見るとまだ荒れている様子ですが、確かめられて満足とのこと。ここで引き返すことに。

家に着くと丁度午後のお茶の時間、両親を呼んで、今年初めてのお茶の時間です。
私は生協さんに花びら餅を注文しておきました。冷凍で届いた花びら餅を今日のために解凍しておいて、お薄茶と一緒にいただくつもりです。
何年か前、先生のお宅で新年のお茶会に呼んでいただいたときに初めて知ったことですが、花びら餅はお正月だけに作られるお菓子。元々は宮中のお節料理の一つだったとか。それが明治時代に裏千家の初釜で使うことを許されて新年のお菓子となり、今では全国の和菓子屋でもつくられるようになったのだとか。私も知らなかったので、両親と夫に初体験をと思って注文しておきました。

柔らかくて、間に挟んである牛蒡(ごぼう)も軟らかく煮てあり、珍しいし、おいしいし、新年の良いお菓子になりました。父が、全部食べてくれたのもうれしかったです。新年のあいさつを交わしたとき、母が、父に「今年もよろしくでしょ」なんて催促すると、父が素直に「今年もヨロシク!」と大きな声で言うので、笑ってしまいました。こちらこそです。夫もあとで、「あぁ言われると弱いな〜」と。私たちも隣に両親がいてくれるおかげで寂しくなくて好都合。だから長生きしてねとお願いしてあります。
母は来年はどんな元号になってるかしらね〜それが楽しみと言っていますので、まだまだ元気で長生きしてくれそうです。
今年は、このブログも10年目を迎えました。こんなに続けるとは思いもよらず。
今年は少しゆっくりと思ったりしていますが、どうなりますことか・・・
今年もどうぞよろしくお願いいたします。


(写真の竹筒のオブジェは、いつも百円野菜を置いているIさん宅のお飾り)