金曜デモを「特別な1日」さんで(『デジタル化が拓く未来』)

ツワブキの花が咲き始める11月。「今日は昔なら明治節」と大正生まれの母が朝食の時。昭和生まれの私には「今日は文化の日」なんですが、維新の首長をいただく大阪で、”文化”ね〜?の昨今ですが。 さて、昨日の2日は11月最初の金曜日。いつものように、「特別な1日」さんから原発再稼働反対の官邸前抗議の様子を。今回のタイトルは、「講演会『デジタルが拓く未来』と『1102再稼働反対!首相官邸前抗議』」です。

★「デジタルが拓く未来」。NHKと「特別な1日」さんでおなじみのジェレミー・リフキン氏。昨年の講演会の発言だという『これから、再生エネルギーがどんどん安価になる。原発は日本の負の遺産だ』が記憶に新しい。そのリフキン氏の今年の講演についてです。私には理解できるかわかりませんので、ぜひブログを訪れて直接読んでみてください。ここでは、メモ代わりに気になる個所をピックアップです。

●同社の調査では、経済の低成長にもかかわらず、近年 生活者の生活実感は改善している。スマホなどデジタル化の進展で、生活の利便性が高まっているからではないか。

これは、そうかもしれないと思いますね。みんな結局現状にあまり不満を持っていなくて、そこそこ満足している、それで安倍政権は持っているのでは…と思います。新聞を取らなくても日々のニュースは大体わかる。欲しいものは値段はピンキリだけど、収入に合わせてそこそこのものが、即、手に入る。時間を持て余してもゲームをしてればあっという間に時間はつぶれる・・・など、など。苦労せずに何とか過ごせるようになっています。

●デジタル化には『フィルターバブル』(自分と同じ意見にしか触れようとしない)、『エコーチェンバー』(同じ意見を何度も聞くうちに、それを信じ込む)というリスクがあり、悪い方向へ行けば民主主義を危うくする可能性もあり得る。

★ここで紹介されているNHKクローズアップ現代+「なぜ起きた?弁護士への大量懲戒請求」の番組がとても分かりやすい内容でした。懲戒請求した人たちが若い人たちではなくて50代の、それも6割が男性だったというのも、わかる気がします。現実の人間的なつながりが希薄になってネット社会の自分と同じ意見を求めてエスカレートする。視野狭窄に陥っても、それに気づかず、逆に現実的な行動をとってしまう。その結果、人を傷つけて初めて過ちに気付く。いい年をした大人が・・・です。人はいくつになっても、あるいは高齢になればなるほどかもしれませんが、『自分の見たいもの見、聞きたいことしか聞かない』と自覚していないといけませんね。

★未来について…。自動化、キャッシュレスになかなかついていけない私の苦手分野。苦手と言ってるうちに世の中が進んで困るのは自分なんですが・・・ここは是非、SPYBOYさんのブログで・・・「●将来の資本主義の姿はいくつかのシナリオが考えられる・・・

と、いうことで、今週も官邸前へ。#金曜官邸前抗議
ちょっと風は冷たいけど、秋晴れの気持ちの良いお天気でした。午後6時の気温は17度、参加者は550人。
来週は11日の日曜に大規模抗議があるので、金曜の抗議はお休みです。今日はその分まで抗議しておく(笑)。

★ここで取り上げられているのが30日に行われた、業務上過失致死罪に問われている勝俣恒久・東電元会長の被告人質問です。

勝俣は原発の安全は、一義的に現場が全て行うので、責任も現場にある」と答えたそうです。言いかえると『俺は会長として高給をもらってたけど、責任は取らんぞ』ということです。これについては昨日、11/1付けの中国新聞の社説が言いつくしていると思います。

SPYBOYさんは安倍晋三を見習っているわけではないでしょうが、勝俣も旧日本軍の多くの将軍と同じで、責任は部下や同僚になすりつけ、自分は保身に明け暮れているオリンパス東芝、その他 各種のデータ偽装、こんな連中が最高責任者じゃ組織がまともに動くわけがありませんと書いて、四谷の豪邸に今も住んでいて、時々徒歩1時間近くでSPYBOYさんの実家まで散歩に来るという勝俣氏を「良くもぬけぬけとお天道さまの下を歩けるな」「こういう社会のリーダー層のモラル・ハザードは日本の衰退を象徴している」として「魚は頭から腐る」と一刀両断です。
★★★今回もぜひ「特別な1日」さんのブログを訪ねて読んでください:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20181102/1541157655

◎SPYBOYさんの表現と同じなのが山崎氏のツィターです。「責任は現場に」のほかに、勝俣氏はまたこんな発言もしています:

山崎 雅弘
@mas__yamazaki 11月2日
原発事故を巡って東京電力の旧経営陣が刑事責任を問われている裁判で、社長や会長を歴任した勝俣恒久被告が「社長は万能ではない」などと話し、自らの責任を否定しました(テレビ朝日https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000139702.html国の頭が完全に腐っているから、国に守ってもらえると思う連中も同様の腐った態度をとる



勝俣氏が問われているのは「国民に多大な迷惑をかける事故を起こした企業の経営トップとしての責任」であって「社長が万能か否か」など誰も聞いていない。聞かれたことに答えず、聞かれてないことに答えることで、質問に答えたように見せかける安倍晋三氏もよく使う手だが、真似する方も腐っている。


地位に付随する権力は最大限に振りかざし、地位に付随する利益は最大限に享受するが、地位に付随する責任は一切放棄して、下の者に押しつけるこういう権力者が、政界でも民間でも堂々と跋扈する社会になっている脱感作療法のように、これに慣れて適応してはいけない。倫理観が麻痺してはいけない