お茶飲み話とNHKドラマ「心の傷を癒すということ」

◎月曜日の朝5時半、神戸から車のお迎えがあって夫は白馬のスキー場へ山仲間と出かけました。前日の日曜日はこまごまとしたものの準備や買い物、持ち物の最終チェックに余念がありません。午前中は、母が急に言い出して、有料老人施設の下見に出かけることに。車いすで1~4階まで案内していただき部屋も見せてもらうことができましたが、空き室はなく数人待ちということでした。申込書に記入してきましたので、これで空きがあれば入所と言うことになりますが、母が思っている3月ごろになるかは分かりません。

◎翌、日曜日の午後はSさんに来ていただくことになっていました。断捨離を始めている母が、父の袖を通したかどうか?ぐらいの濃紺の着物を手の器用なSさんにもらっていただいたのですが、手縫いのマットを作ったからと届けに来てくださいました。本当だったら私がするべき仕事?ですが、Sさんのおかげで父の思い出の品ができました。妹たちに一枚ずつ送ってもいいかなと思っています。それに以前山口のWさんから送ってきた可愛い着物の余りで作ったと懐紙入れに丁度良い袋も一緒に。

私の右上腕部の痛みのことで、施術をしていただくことに。ご自身が土曜日に整体に通っておられて、マンションのお友達に整体を教えておられることは聞いていました。居間の床にマットを敷いてうつ伏せになってと言われてうつ伏せに。背中や腕に手を当てて温めます。ヨーガで二人ずつ組んでマッサージをすることがありますが、整体では文字通りの『手当て』、さする程度にゆるく手を動かすか、じっと手を当てるだけ。それだけでビックリするほど温まりますし、血流が良くなる感じがします。

◎お茶飲み話では、東出さんの”不倫”でテレビが持ちきりだという話に。国会がはじまったらコレだわ…と言われて、なるほどソレもあったのかと思いました。Sさんが「土曜のドラマ、観てる?」「あぁ~NHKの震災の『心の傷を癒すということ』ね、観てるよ~」「柄本佑(たすく)くん、いいね~」「巧いよね~、尾野真千子も」「関西弁もいろいろだけど皆うまいよね」「大阪弁神戸弁も違うけど、きちんと使い分けてる。でも柄本くん、関西生まれじゃないのに本当に上手だね。言葉もそうだけど、避難所になった体育館の場面、凄かった」「あんなんだったのよ~」「リアルだったね、二人でさすがNHK、再現してるな~だった」「4月ごろ訪ねたときはビニールシートで囲ってるところがあった」「この頃はまだ段ボールの仕切りはなかったからね」と二人で。

私から「奥さんの終子(しゅうこ)さんが言ってたんだけど、地震のトラウマを語る場面で『ダンプカーの音』と言ったので私は『やっぱり、そうだったんだ!』と思った。あの時、25年前のあの日、午前5時46分、二階の寝室の布団の中で地震に気が付いて目が覚めたのだけど、その時、ダンプカーが遠くから走ってくる音がして凄い揺れが来た。その後、ダンプカーの音がするたび身体が身構えて、しばらくたって何事もなかったとホッとするということが何年も続いた。だけど、あの揺れを『ダンプカーが来る音』と表現する人に会ったことがないし、聞いたこともなかったので、そのうち自粛するようになって言わなくなった。ところが2回目のドラマの終子さんのセリフを聞いて『やっぱり!』でした。あの時、ダンプカーが遠くから迫ってくる音と地響きが確かにしたし、身体がダンプカーに怯えていたのは私だけじゃなかった」とそんな話をしました。

子どもたちが『地震ごっこ』をしたり、助けてという声が耳にこびりついて助けられなかった自分を責め続ける女性がいたり、精神科医の安先生が書き留めた地震の際の人々の反応はその後の医療に役だったと聞いています。あと2回で終わるシリーズですが、最後まで見たいと思います。

◎月曜日の午後は、ヨーガ仲間で小中学校の同窓生でもあるMさんが母の句も入っている合同句集の俳句の感想を伝えに来てくださることになっていました。玄関に入るなり「今年初めて咲いた椿なの!」と手に持った椿の花を差し出されました。サーモンピンクの一重の可愛い椿でした。

先週、東京の妹さんと会ってこられたので東京土産をたくさんいただきました。母も呼んで3人でコーヒーとお茶を淹れながらのよもやま話。Mさんのお母さんは93歳で施設で亡くなられました。80代の頃から施設に入っておられたので軽い認知症になられたころのお母さんしか覚えていないのですが、母と顔がよく似ていたので二人が歩いていると姉妹によく間違われていました。とても美しい鹿児島弁を話されていました。

「お母さんが施設に入れたのは私が病気で倒れたからだった」と。そうでした、くも膜下出血で倒れて懸命のリハビリをして今の体に戻られたのでした。当初は言語障害があり右半身が動かなかったのを入院して回復されたのでした。山口と福島にいる二人の息子さんやお孫さんの話、東京にいる妹さんやご家族の話などをたっぷりお聞きして、3時過ぎ玄関まで送って出ました。

◎引き返す時、ポストを覗くと封書が。カナダのSさんからのお便りです。日系のケア付きシニアの住宅に入居したと聞いていましたが、住所がわからないので暮れに手に入れた開運暦は年を越しても手元にあるままでした。これで、やっとこちらからお便りが出来ます。カードの写真、真ん中の女性は今年97歳になる方で朝のラジオ体操の指導者と書いてあります。75歳のSさんは80~65歳の少数派(10名)で、入居者は日系の2世、3世が多く、37%が90~94歳、19%が95~99歳、100歳以上が166人中8名だそうです。日本はどうなんでしょう。こんなに高齢者が元気なのかしら…