冬の連続ドラマが3月には次々と最終回を迎えます。終盤に入る連ドラ、それにしてもたくさんのドラマがあるものです。曜日と時間と好みが合わなければ見逃してしまっている良いドラマがあるかもしれませんが、昨日のNHKBSプレミアムの単発2時間ドラマ「ファーストラブ」は引き込まれてしまいました。
直木賞受賞作『ファーストラヴ』をドラマ化!「なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか」。公認心理師の主人公が“愛”と“殺意”に迫る究極のヒューマンミステリー。
主演の心理師の真木よう子さんと、父親殺しで裁判を受けている上白石萌歌さん。そして冷たい母親を演じた黒木瞳さん。三者の演技が見事でした。女性三人がそれぞれ抱える心の闇、特にガラス越しに対峙する二人のそれぞれの虐待の被害が重層的に描かれて、その闇の中から救い出したいという心理師の一途な想いの迫力に圧倒されます。ネットから:
「正直に言えば、私、うそつきなんです」
動機のない、美人女子大生の父親殺し。その言動は、うそか、真実か──?
心に傷を負った公認心理師によって、心理的にひもとかれていく衝撃の真実。
そこには、虚構で固められた過去、大切な人に侵食された魂の叫びがあった──。
昨年7月、第159回直木賞を受賞した島本理生の『ファーストラヴ』を特集ドラマ化。
父親を殺した女子大生・環菜のルポを書くために、彼女と向き合うことになった公認心理師の由紀。
二人のやりとりを中心に繊細な女性心理を巧みに描き、目に見えづらい“心の闇”を臨床心理の視点からひもとくという斬新な原作の世界観を、丁寧に表現します。由紀、環菜、弁護士の迦葉、環菜の母・昭菜ら、それぞれ心に闇を抱えた登場人物の「視線」と「繊細な心理描写」にこだわって描く中で、次第に明らかになっていく驚がくの事件の真相。
罪とは何か? 家族とは何か? 愛情とは何か? 究極のテーマに果敢に挑む本作は、かつてないほど女性の魂を揺さぶり、男性にも衝撃を与えること間違いなしです!
◎NHKのサイトから:
◎脚本の吉澤智子という名前に昨年のこの時期の連ドラ「初めて恋をした日に読む話」を思い出しました。あの作品の脚本がこの方でした。よくできたドラマでした。高校生の由利匡平が出会いの最初に「ヘンな大人」と呼んだ塾講師の春美順子。あれは深田恭子さんが演じた春美順子というアラサー女子の「ヘンな大人」への成長物語でもあったのです。やはり脚本の力だったのでしょう。それで、今回、初めて吉澤智子という脚本家の過去の作品を知りたくてWikipediaを覗いてみました。ビックリしました!
NHKの「下流の宴」(2011年)の6話の脚本と後半に協力として関わっていたとか。このドラマはよく覚えています。林真理子原作で黒木瞳さんが珍しくコミカルな演技で「”医者のムスメ、国立大卒、高学歴の夫” そんな私が、息子のせいで下流になってしまうのか・・・」という母親を好演でした。
その後2013年の大河ドラマ「八重の桜」があります。これは福島県会津出身で、同志社を創設した新島襄の妻となった八重の生涯を描いた作品でした。これも後半の一部を脚本家としてかかわっておられます。
そして、2016年の「ダメな私に恋してください」、これは深田恭子とディーンフジオカが共演したラブコメディで、私も見ていました。そうか、その流れの「はじ恋」だったのか…と腑に落ちました。どのドラマの女性も印象深く心に残っています。
◎連ドラの方、見ているドラマを月曜からメモ代わりに・・・
「絶対零度~未然犯罪潜入捜査~」、いわゆるフジテレビの「月(曜)9(時)ドラマ」枠ですが、沢村一樹、本田翼、水野美紀、横山裕、柄本明。犯罪を未然に防ぐ警察内のグループの活躍の話です。
火曜のフジ系列「10の秘密」、向井理と仲間由紀恵、仲里依紗、渡部篤郎。主演の二人にやはり惹かれます。TBSの「恋はつづくよどこまでも」、上白石萌音、佐藤健。ファーストラブで好演した萌歌さんのお姉さんの萌音さんが一途な看護師で憧れの医師に恋の告白という内容ですが…そろそろもういいかなで脱落しそう。
水曜、日テレ「知らなくていいコト」、吉高百合子、柄本祐、重岡大毅、佐々木蔵之介。見たり見なかったり。
金曜、NHK「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵」、シシドカフカ。これは、不思議な映像というか画面の陰影が深くて美しい、ドラマのテンポも独特でNHKだからできる贅沢な時間が流れています。内容はそれほどでもな感じなんですが・・・
日曜、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」、長谷川博己、門脇麦、川口春奈、本木雅弘・・・。恒例の大河なので習慣で見ていますが・・・4Kとか8K対応とかで色彩が異様にキレイで少し違和感がありましたが慣れてきました。これからどうなるか・・・
TBSの「テセウスの船」、竹内涼真、上野樹里、麻生祐未、鈴木亮平ほか。毎回スリリングな展開で引き込まれてみています。時間をこんな風に行き来するという奇想天外な話ですが、ドラマになるんですね~麻生祐未さんの車いすの息子が気になります。
「シロでも黒でもない世界で、パンダが笑う」清野菜名、横浜流星。これは残念なドラマ。リアルなのか架空なのか中途半端。メンタリストで催眠術で変身させるミス・パンダの飼育員、実は殺された警察官の息子である大学生の復讐物語らしいが人物像がいまだ不明・・・ミス・パンダと双子のリコとレンを演じている清野さん、お昼のドラマ「やすらぎの刻~道」の劇中ドラマの”しのちゃん”が今でも鮮明。