「BTSはビートルズかも知れない」と始まったドラマと「ドラマ『新聞記者』に感じる日本政治へのストレス」

★新しい連続ドラが始まって、もう2月。いま、エンタメ小説とも言われる直木賞受賞の今村翔吾「塞王の楯」が面白くて毎日少しずつ読み進めて今第4章終わったところ。これに時間を取られて見たいと思っているドラマを見過ごすことがあります。

ドラマの前に韓国の男性グループBTSを「ビートルズかもしれない」というツィッターから。ビートルズ、分からなかったですね~何で女の子がワ~キャ~言って失神までするのか、それに比べるとBTSアメリカでも受けるというのはまだ分かるかも:

内田樹さんがリツイート

 
 
 
 
 
 
 
@smasuda
BTSビートルズかもしれない 「アメリカ音楽の新しい地図」大和田俊之さんインタビュー book.asahi.com/article/145382 おもしろいインタビュー
アメリカのポピュラー音楽をはじめとするさまざまなエンターテインメントの研究者として知られる大和田俊之さんが、最新刊『アメリカ音

NHK(日)「鎌倉殿の13人」

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三谷幸喜脚本・小栗旬主演で、北条義時の生涯と鎌倉幕府を支えた家臣団のお話。頼朝は大泉洋朝日新聞の三谷氏の連載コラムで大河を現代語でやる理由のようなことを書かれていたので覚悟はしていたものの、一寸ついていけないかも。先日もお茶飲み話で話題になった時「コメディだと割り切って見ればいいのよ」と言われました。割り切れない自分もいて困ったものです。女優陣も小池栄子新垣結衣宮沢りえさんたちが出演、見逃したくないのですが、慣れるまでどうもね~

NHK朝の連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」

母の代(上白石萌音)から私たち世代の深津絵里に代わって、もうすぐ娘世代にバトンタッチだそうです。回転焼がたい焼きに押されて売り上げが伸びないという週がありましたが、そうそう私たちが六甲にいた頃爆発的に流行った歌、サラリーマン哀歌のようなところもあってレコードも買ってましたね。これは観てます。オダギリジョー松原智恵子さんも。

★TBS(日)「日曜劇場 DCU」

第1話は期待したほどでなく大丈夫かな?でしたが、2話から面白くなりました。能登の海で働く外国人労働者のお話で謎解きも面白かったのですが、最後でサンチェスが紅一点の女性DCU隊員・隆子のスキを見て逃亡、どうなる事かと思った3話は名誉挽回を図る隆子の暴走に継ぐ暴走。一人で船で追跡、最後は越境して、殺されるという3話にして大波乱を持ってくる脚本は日本とアメリカの共同制作とか。この展開はそれで!かな。残り3分の2が楽しみ。出演は阿部寛横浜流星高橋光臣中村アン。3話は後藤久美子さんの娘のエレナ・アレジ後藤さんの俳優デビュー作。サンチェスの仲間のブラジル人彼女役でした。

★フジテレビ(月)9時「ミステリと言う勿かれ」

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★フジテレビ(月)10時「ドクターホワイト」

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いわゆる月9(ゲツク)の時間帯に昨年から月10が加わって、今年も面白いドラマが続いています。「ミステリ」は主演が菅田将暉。さすがの好演。先週のゲスト出演は柄本佑、連続して「ホワイト」でも主演の浜辺美波さんと共演で、続けて出演してるのを見てビックリでした。「ミステリ」は内容もユニークですが、映像も美しい。共演は伊藤沙莉尾上松也筒井道隆

「ドクターホワイト」は白夜と言う名前以外は記憶と社会常識や感情表現を失った女性がとてもチャーミング。これから常識と記憶を取り戻す過程が描かれるのですが、とにかく浜辺美波さんが可愛い。共演は柄本佑瀧本美織勝地涼片桐仁石坂浩二

★TBS(火)10時ファイトソング

清原伽耶さんが珍しく体育会系(空手女子)のよくおしゃべりする女性を演じていますが、今一つドラマに入り込めないので脱落しそう。脚本が岡田恵和、それでお喋りなのか(?)共演は間宮祥太朗菊池風磨ほか。

★TBS(金)「妻、小学生になる」

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これは凄い設定のお話ですね。こんなこと現実にあるはずがないのですが、(原作はマンガだそう)ドラマでは出来ちゃいます。それもあの名子役、NHK朝の連続テレビ小説で「おちょやん」の子ども時代を演じた毎田暖乃さんが演じれば。新島圭介(堤真一)は10年前に他界した妻・貴恵(石田ゆり子)が”転生”して、ある日10歳の少女・万里華となって表れ、一人娘(蒔田彩珠)共々戸惑う。子どもが演じる妻が、リアルに見えてくるのが不思議というか怖い? 弟に神木隆之介、母親に吉田羊

テレビ朝日(金)「愛しい嘘~優しい闇~」

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「ナイトドラマ」と銘打ってあるだけに深夜スタート(11:15~)。録画して途中から。中学卒業14年後の同窓会で再会した仲良し6人組のメンバーたちが次々と殺されて。原作はマンガだそうです。漫画家アシスタント望緒に波留、初恋の雨宮修一に林遣都こちらも4話にして3人目(雨宮)が優美(黒川智花)のDV夫(徳重聡)に殺されて…という展開。他に溝端淳平本仮屋ユイカ新川優愛

Netflixシリーズ「新聞記者」批判について、イギリスのガーディアン紙の記事がよく引用されています。見たうえでの酷評?ですので思い当たります。音楽については過剰かなと思ったりしたので解るし・・・

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 英国ガーディアン紙は『新聞のジャーナリズムと政府の不正行為について、幼稚な見解を示す』『権力を描く複雑なドラマというより善良な市民の生活が不正に奪われる愚直なメロドラマ』とバッサリ斬っている。

このほかにもBGMが”the shameless sad piano"と言われています。この批評に触れながら「新聞記者」の日本的?特徴を語る記事があり、私は「ドント・ルック・アップ」も観ていたので、腑に落ちる内容でした。メモ代わりに

ドラマ『新聞記者』で感じる日本政治へのストレス|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

一方で、ドラマそのものの質については、批判の声もある。たとえば英紙ガーディアンは、このドラマは政治ドラマというよりはメロドラマであると評している。また内閣調査室を薄暗い部屋でロボットのような職員がパソコンに向かっているという秘密組織的な描写にするといった作中の演出も、リアリティよりもそれっぽさを狙っており、評価が分かれるところだろう。

・この点で、『新聞記者』は、しばしば比較されることがある映画『ペンタゴン・ペーパーズ』(2017)や『共犯者たち』(2017)のような、報道に対する政府の圧力を扱った海外作品とは異なる。どちらも物語としてのカタルシスがある。

しかし『新聞記者』にはそのようなカタルシスはないこの意味で、『新聞記者』のドラマは、むしろ映画『ドント・ルック・アップ』(2021)やドキュメンタリー映画『コレクティブ 国家の嘘』(2019)と比較されるべきだろう。

・何をやっても勝てない悲壮感、日本の市民社会にない成功体験、   そして現実の事件は続いている

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