日本アカデミー賞授賞式(「新聞記者」の藤井道人監督と横浜流星)

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◎ 金曜日の夜は久しぶりに日本アカデミー賞の授賞式をテレビで見ることに。何年ぶりでしょう。昔は正装姿の女優さんのドレスや着物姿が楽しみで見ていたこともありましたがすっかり見なくなっていました。今年は新人賞に横浜流星さんが選ばれていますし、受賞対象になった「愛唄ー約束のナクヒトー」と「チア男子」は映画も見ています。それに映画館で観た「新聞記者」の受賞の行方も気になりますので見ることに。劇場で観たのは他に「アルキメデスの大戦」「蜜蜂と遠雷」と先月テレビで「翔んで埼玉」を見ました。予想していた内容よりスケールが小さくて一寸作品賞には向かないかな…と思いました。映画を見ないで予想するもんじゃないと反省しました。スタジオでの司会を務めた坂上忍さん、コメントが的確でとても良かったです。

◎結果発表はコチラの記事で:

◎最初に最優秀助演男優賞の発表、続いてすでに選ばれている新人俳優賞の6人。日本映画の未来ですね:

これまでの受賞者はその後も「主演」「助演」で再び日本アカデミー賞を受賞するなど、各方面で活躍を続けていることもあり、これからの映画界を担うことが期待される「新人俳優賞」。本年は、岸井ゆきの黒島結菜吉岡里帆鈴鹿央士、森崎ウィン横浜流星の6名が受賞した。プレゼンターは役所広司が務め、「勇気を持って失敗を恐れずに。いい作品と出会えることを祈っています」と激励した

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役所広司さんの最初の言葉、「とにかく一人では何も出来ない仕事です」で始まるスピーチを真剣な表情で聞いている横浜流星さんの顔がアップで写し出され口を引き締めてうなずく表情も。先立つ受賞スピーチもいつもながら謙虚で真面目で正直。3つの作品に携わった人たちに感謝の言葉を述べ、「多くを得たものの、自分の力不足も痛感、受賞は正直まだ早いと思う」と。去年の今頃、ドラマで知ってから昨年公開映画3作品と過去のいくつかをディスクで見た私はこの言葉を謙遜とはとれません。それほど演技もビジュアルも映画の18年とドラマの19年では違って覚醒感がありました。スピーチの締めくくりは「頂いたからには賞に恥じないように心に残るような素敵な作品を作っていけたらと思っていますし、またこの場に立てるよう日々精進したいと思います」と決意表明でした。

◎最優秀女優賞と最優秀男優賞は「新聞記者」からシム・ウンギョンさんと松坂桃李さん。

 ステージに上がった松坂は「この作品は僕の知るかぎりでは実現するまでに二転三転、四転五転くらいおそらく色々なことがあって、それでもこの作品をしっかりと映画を観てくださる方に届けたいという人が一致団結し、藤井(道人)監督の舵のもと、撮影を終えることができました」とコメント。
 「僕自身も、10年ちょっと(俳優を)やってきて、ハードルが高い役だなと思いましたが、(シム・)ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることができて最後まで駆け抜けることができました」とし、「何より『この作品で頑張ってこい』『行ってこい』と言ってくれた事務所のマネージャーさん、社長ふくめて後押ししてくれて嬉しい気持ちでいっぱいです。今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がちゃんとなれるようにいけたらと思っております。今回は本当にありがとうございました」
 本作はシム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演し、東京新聞記者・望月衣塑子の著書が原案となった藤井道人監督によるサスペンス作品。松坂は現政権に不都合なニュースを操作するという任務に苦悩する内閣情報調査室の杉原を熱演した。同作は第32回日刊スポーツ映画大賞の作品賞にも輝いている。

◎最優秀作品賞は「新聞記者」。最優秀主演の二人が「新聞記者」からだったので予想はつきましたが。藤井道人監督と河村プロデューサーも壇上に。

 最後の発表となった「最優秀作品賞」には、『新聞記者』が輝き、俳優・スタッフ陣が喜びの表情で登壇。主演の松坂は「ここにいないスタッフの方々、関係者の皆様と今すぐにでも喜びを分かち合いたい気分です」とコメントし、藤井道人監督も「たくさんのスタッフと力をみんな合わせてこの映画を作ったので、早くみんなに報告したい。桃李くんと同じ思いです」と語り、チームワークのよさ伺わせた。安藤サクラに「来年は司会です」と来年の授賞式を託されたシム・ウンギョンは戸惑いながらも「頑張ります!」と意気込んでいた。

◎藤井監督は日本ではなくてアジアを舞台に映画を作りたいと思っている監督さんです。新人賞の森崎ウィンさんはミャンマー出身でハリウッドデビューも済ませていて英語が話せます。最優秀女優賞は韓国のシム・ウンギョンさん。横浜流星さんは昨年「Feel. Don't Think」のブルース・リーを訪ねて香港へ出かけた番組で映画の夢を語っていました。日本の映画もアジアを舞台にという日が近いうちにやってくるかもしれません。藤井監督のSNSです:

藤井道人 @mickbabel 3月6日

「新聞記者」日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞授賞致しました。これまで、支えてくれた全ての皆さまに感謝いたします。これに甘んじることなく日本映画に貢献出来るよう、日々精進致します。ありがとうございました。

桃李くん!シムさん!おめでとう!

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藤井道人@mickbabel

流星も新人賞おめでとう☺︎ 次は一緒の作品で! (式典前、控室で知り合いがおらず一人でポツンとしてたら、流星が助けてくれました。) #日本アカデミー賞 #横浜流星 #青の帰り道 #未来になれなかったあの夜に https://t.co/2xH4IXVVzA

2020年03月07日 11:15

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藤井道人(33)監督とは親子ほど年上の河村光庸( みつのぶ 、70 )プロデューサーのお顔がとっても嬉しそう。映画がヒットして良かったですね。テレビで取り上げられなかったのに大勢の人が映画を見たからこその受賞でした。

◎こちらは「翔んで埼玉」で最優秀監督賞の武内英樹監督と横浜流星。「スカッとジャパン」というテレビ番組の番組内再現ドラマでご一緒だったようです。

横浜さんは埼玉出身。あの佐藤健神木隆之介藤原竜也、それに「カツベン」の成田凌も埼玉出身。

◎↓インタビューの中でシム・ウンギョンさんについて語り、「アジアに出たい」とも:

◎藤井監督と横浜流星が組んだ映画は2018年公開の「青の帰り道」ですが、↓こちらは昨年のミュージックビデオ、amazarashiの「未来になれなかったあの夜に」(無精ひげでギターを弾ているのが横浜流星)で監督は藤井氏。演技派?です。

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