森友事件で自殺した近畿財務職員の『遺書』全文(週刊文春)と”届いた絵本”と「非科学的なコロナ対策が危ない」

◆森友問題で近畿財務局の国有財産管理官が自殺した事件がありました。今から2年前の2018年3月7日のこと。国会でうやむやにされるなか、いつかこんなことがとみんなが思っていたことでもありました。「週刊文春」の3月26日号(発売は18日、今日)で、自殺した赤木俊夫さんの手記全文が公開されます。

 森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん事件に関連し、2018年3月7日に自ら命を絶った財務省近畿財務局管財部の上席国有財産管理官・赤木俊夫さん(享年54)が、死の直前、決裁文書の改ざんの経緯を詳細に記した「手記」を遺していたことがわかった。

 大阪日日新聞記者で、森友学園問題を当初から取材し続けている相澤冬樹氏が遺族から「手記」全文、および関連する手書きのメモの提供を受けた。

◆相澤冬樹という名前も忘れる事ができない名前です。NHKで森友問題を追及していた記者で、途中で別の部署にやられて記者を止めさせられた方ですね。昨年末のこんな記事を見つけたので貼りつけておきます。

◆それでは、文春を紹介するツィッターです:

週刊文春」3月26日号、発売は今週の18日(今日)です。

内田樹さんがリツイート

 ダースレイダー

@DARTHREIDER 3月17日

この職員が自殺した背景を当事者達は知っているここで1人の命を犠牲にすることを厭わなかった人達が、果たして大勢の命を守ることに本気で向き合えるのか?問題の構造は同じ→

「すべて佐川局長の指示です」森友事件で自殺した財務省職員「遺書」入手 | 文春オンライン


 ◆「『ぼくの契約相手は国民です』と語っていた真面目な公務員は、なぜ公文書の改ざんを強いられ、死を選ばなければならなったのか。3月18日(水)発売の「週刊文春」では、「手記」全文と、妻の昌子さん(仮名)が相澤氏に語った赤木さんの人となり、自殺直前の様子、なぜ手記の公開を決意したのかなどを、記事、グラビア、あわせて15ページにわたって特報する。週刊文春 

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◎月曜日は母の訪問医の診察日、夫は朝からお弁当持ちでシルバーの公園清掃に出かけました。お天気があいにくで雨が降ったりやんだりでした。翌日の火曜日は晴天。午後から美容院でカットしてもらうつもりでしたが、1時ごろスマホに電話。少し聞き取りにくいので、これは奈良の彼女からに違いないと夫がテレビを見ている部屋から出てサンルームへ。 

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土曜日、郵便局で私が包装した絵本を、局員のこちらの方が安く早く届くというゆうパックの袋に入れて送りました。妹さんがおられるので奈良のお宅宛送りました。「絵本、届いたの?妹さんが持ってきてくれたの?」と私。妹さんのスマホでかかってきた電話でした。

「まだ開けてないけど、ありがとう」「宮沢賢治の絵本よ」「へぇ~」「私も初めてだったけど。本が好きだから何か本でもと思ったけど、まだ早いかなと思って」「まだ本が持てない」「そうなの。じゃ布団の上に置いて、めくるのは誰かに助けてもらって見て」「そうする」。

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大阪の一人から毎日電話があったのに、どうしてる?と心配そう。3月に電話があってコロナだから一緒にお見舞いに行くのは無理とその時はそんな話を。4月にアメリカだけど、トランプさんいつ入国拒否するか分からないしね・・・と二人で。京都の一人とはお互いブログを書いているので・・・と。やはり、あの日会うことになっていた二人のことが気になるようでした。

あまり長くなってもいけないと、電話のお礼を言って、「もう、頑張ってはいけない年になったね」「そうやねん、くやしいけど・・・」「ほんと、くやしいよね~がんばりたいのに」と私も。倒れた頃、寝ずに頑張ったんだそうです。それがまずかったとか。

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「リハビリ頑張って、コロナが沈静化したころ、また会いましょう!」「そうそう、そのころ、会いたいね」。今頃「おきなぐさ」の絵本、誰かにめくってもらって読み終えているかな・・・お話ができたし送ってよかった。

◆岩田健太郎氏の非常に冷静な記事。検査についてはWHOからも「検査、検査」と発信されていますが、岩田氏は「誰でも検査をうけられるようにすべきでもない」と。この「誰でも」というところが考えどころなんでしょうか。医師が受けるべきと言っても保健所が受けさせないというのは?まだ素人にはわからないところがありますが・・・

・クルーズ船の問題は個々人の不手際の問題ではない。感染症対策にあたる際の日本の組織的、構造的な問題だ。

・日本にはCDCのような組織がなく、専門知識のない官僚が感染症対策を担っている。これはよくないという話は新型インフルエンザの総括会議などで指摘されていた。だが、「終わったことを蒸し返すな」みたいなことを言われていた。

 ・受け入れ体制を考えると、今の日本政府がやっていることがいちばん正しい。要は、「軽症者は家で寝ていてくれ」ということ。症状がない人や軽症の人を指定医療機関で入院させるのは、医療リソースの無駄使いだ。

・ただ、誰でも検査を受けられるようになったわけではなく、誰でも検査を受けられるようにするべきでもないなぜなら、検査できるキャパシティーが爆発的に増えるわけではないから。検査には必ず人の労力がかかっており、限りがあるどこまで検査をして、どこからしないのか。その線引きは難しいです。今の日本以上、韓国未満のどこかが適切だと思う。

・安心を求めて、非科学的な議論をするのは危ない。

非科学的な行動に対して、「意味はない、間違っている」と言い続けているのが専門家集団であるアメリカのCDCだ。CDCは、症状が出ていない一般市民にマスクは不要だとはっきり言っている科学的なエビデンスに基づいて対策を打ち出していて、そこに政治的な介入が入らないようになっている。

それに対し、一般人におもねって「マスクを増産します」という非科学的なメッセージを発信してしまうのが日本の現状だ。政府が打ち出す対策のどこが政治的な話で、どこからが科学的な話なのかがわからない。これも日本版CDCがないことの弊害だ。

◆◆全文はこちらで:

想田和弘

@KazuhiroSoda 3月13日

岩田健太郎「非科学的なコロナ対策が危ないクルーズ船の失敗を繰り返してはならない | コロナショックの大波紋 - 東洋経済オンライン