NHK日曜夜のたけしの番組「驚き!日本の戦争プロパガンダ」

◎日曜日の夜7時のNHKニュースを見終わってそのままテレビをつけていたらビートたけしの番組が始まりました。司会は桑子さん。日本の戦争プロパガンダを取り上げて、ウソの大本営発表に対して臆せずズバズバ皆さん意見を言っています。何この番組?と二人で。その日の番組欄でタイトルを見ると「たけしのその時カメラは回っていた」(7時半~8時15分):日本の驚き戦争プロパガンダ、開戦発表のドタバタ劇、特攻隊の初陣は偽物!?とありました。

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◎戦時中のプロパガンダのやり方を見ていると大阪での維新府知事、市長の今のやり方とそっくり、かつそのプロパガンダに乗せられてイソジンが品切れになるとかは当時の日本人と今も同じレベル。日本は戦争の反省が出来ていないので同じことを繰り返す。嫌な世の中になって来たな~と珍しく二人で。

300万人の日本人の命と数千万人のアジア人の命の引き換えに得た新憲法や民主主義を戦後の日本人は本当に護って来たとは言えない。そんなことを考えさせるこの番組、エンタメながら秀逸な内容。特にYOUさんのコメントが冴えていました、「当時、こんなにウソをついていたなら、今も同じでウソつかれてるよ。わかんないだけで」。 

「驚き!日本の戦争プロパガンダ

ビートたけし桑子真帆アナウンサーが戦争プロパガンダ「日本ニュース」の真相に発掘映像で迫る。太平洋戦争開戦を伝える大本営発表に隠された恥ずかしい嘘とは? 国民を熱狂させ五軍神と祭り上げられた神風特攻隊初出撃の作為的な編集とは? 神宮外苑の学徒出陣のワンカットに込められたニュース制作者たちの決死の抵抗とは? 戦闘機不足の打開策として軍が大きく宣伝した驚きの新素材とは?ゲストはYOUとカズレーザー 

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当時の報道映像を作っていた「日本映画ニュース」が、事実をありのままに伝えたのではなくて、編集によって作り上げた映像を事実として伝えていたことが分かっています。

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◎しかし、中には作り手が当時の検閲の目を逃れて伝えたいことを映像の中に潜ませていたことも明かされます。当時このニュース映画を観る人に伝わっていたのか・・・
神宮外苑での学徒出陣を伝えるニュース映画のなか、勇ましいシーンの中に、雨に打たれる学生の後ろ姿からゲートルを巻く足から靴までカメラがとらえます。

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当時のニュースは全部検閲がなされ、このニュースも海軍の検閲を受けている。

日本ニュースの制作部長だった土屋斉(ひとし)の言葉が残されている。

一人の学生の後ろ姿を帽子から足元まで長くパンダウンするシーンがありましたが、そのシーンに東条首相の演説をかぶらせたりしたのは、悲壮感を盛り立てるために意識的に編集したものなのです。

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学生の中には将来のゲーテアインシュタインもおるわけでしょう。そうした若者を根こそぎにして戦場へ送る学徒出陣を一言でいうなら、まさしく「悲愴」です。」

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ナレーション:戦争の悲しさを表すワンカット。それはニュースの担い手たちの決死の抵抗でした。

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もはや精神論では通じやしないんだということを何とか知ってもらいたい

それが私の本意だったのです。」

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 戦闘機を作る金属が不足すると、木で戦闘機が作れないかと。こんなこと真面目に考える方がどうかと思いますが、戦争中はこれが夢の戦闘機として大真面目な打開策と考えられたという。

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◎ゲスト二人の言葉を:

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