高齢者施設への面会緩和と「映画人の抗議声明」(森達也氏)と「ファクトチェック2つ」と「五輪」など

◎水曜日(14日)の朝刊に嬉しいニュースが。「高齢者施設 面会緩和へ」という見出しでした。「厚生労働省へ助言する専門家会議が13日に、高齢者施設や医療機関での面会について、必要な感染症対策を取ることを条件に認める方向で一致した。面会制限の長期化は症状の悪化につながりかねない事などから方針転換する。」

高齢者施設勤務の息子さんがいるSさんから面会が制限されるため入所者のメンタル面に多大の影響があり認知症が進むなど大変だと聞いていましたし、妹の入院や母の入院で患者本人にとっても家族にとっても病人を一人にして孤立させることが良いこととは思えなかったので、今回の改善は遅いくらいだと思いますが、まずは良い方向なので嬉しいです。(写真は秋海棠と白い水引草)

🔲去年の11月、箕面のグリーンホールで上映された映画「誰がために憲法はある」の監督井上淳一氏、登壇してスピーチもされましたが、ツィッターの発信者でも。今回の学術会議問題では映画人の 抗議声明の呼びかけ人でもあるようです。まず、井上淳一氏のツィートから。学術会議の任命問題が大ごとになっているなか、今度は国立大学への無理難題、まさに学問の自由への挑戦、攻撃です: 

 
 
 
@gomikari
 
日本学術会議問題がこれほど大ごとになっていても、自民党は学問の世界への攻撃の手を緩めない。マジで他人事ではない。明日は我が身、我が子に火の粉が降りかかる。菅政権、マジやばい。 

 🔲井上氏が呼び掛けた「映画人の抗議声明」について、「shuueiのメモ」さんは、呼びかけを受けた映画監督の森達也氏の記事を取り上げておられます。

10月3日、映画監督と脚本家の肩書を持つ井上淳一から、政権による「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」への賛同を打診するメールが届いた。添付されていた声明文を読んでから、僕はしばらく考え込んだ。

「この問題は、学問の自由への侵害のみに止まりません。これは、表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦です。(中略)今回の任命除外を放置するならば、政権による表現や言論への介入はさらに露骨になることは明らかです。もちろん映画も例外ではない」と宣言した後に声明は「私たちはこの問題を深く憂慮し、怒り、また自分たちの問題と捉え、ここに抗議の声を上げます」とある。

<座して沈黙しているだけでは言論や表現の場は萎縮する一方だ。ハリウッドを狙った赤狩りの歴史を思えば日本学術会議の任命拒否問題は人ごとではないと僕たちは知っている から始まる記事ですが、<ネットの賛否両論>部分を引用です:

<ネット上の賛否両論>

10月3日、映画監督と脚本家の肩書を持つ井上淳一から、政権による「日本学術会議への人事介入に対する抗議声明」への賛同を打診するメールが届いた。添付されていた声明文を読んでから、僕はしばらく考え込んだ。

「この問題は、学問の自由への侵害のみに止まりません。これは、表現の自由への侵害であり、言論の自由への明確な挑戦です。(中略)今回の任命除外を放置するならば、政権による表現や言論への介入はさらに露骨になることは明らかです。もちろん映画も例外ではない」と宣言した後に声明は「私たちはこの問題を深く憂慮し、怒り、また自分たちの問題と捉え、ここに抗議の声を上げます」とある。

 アメリカのアフガン侵攻から20年近くが過ぎるが、この間に僕のスタンスは微妙に変化した。それを強引に言葉にすればアンガージュマン(政治や社会に対する積極的な関与)。特に第2次安倍政権が始まって以降、安全保障関連法や共謀罪特定秘密保護法などが国会で(数の力で)強行採決されるたびに、国の形がどんどん変わってゆくことを実感して、座して沈黙するだけでよいのかと自問自答していたことは確かだ。

 

とにかく数分は考えた。でも答えは決まっている。特に映画に仕事として関わる人ならば、「自分たちの問題と捉え」ることには理由がある。僕は井上に了解と返信し、是枝に賛同人依頼のメールを送った。すぐに「もちろん賛同します」と返信が来た。

声明公開後、ネット上では多くの賛同と、それを上回る批判の声があふれた批判の多くは、「左派学者を応援する左派映画関係者」とか「反自民左巻き監督たち」とか「中国共産党の手先である学者と映画関係者」などと揶揄する書き込みばかりだ

だから改めて思う。ここは絶対に引けない。「よほど暇なんだな」「映画だけ作っていればいいじゃないか」などの書き込みも多い。もちろん本業は映画制作だ。映画だけを作っていたい。でも(もう1回書くが)「自分たちの問題と捉え」ることには理由がある。政治権力の暴走や社会のセキュリティー意識の高揚の前では、自分たちがいかに無力であるか、その歴史を僕たちは知っている。(後略)

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/10/post-94687_1.php

 🔲意識的にデマを流す人がいますので事実確認が必要です:

内田樹さんがリツイート

 
 
 
ばく
 
@kapibaku
 
今週、学生からの授業コメントのなかにも、「学術会議ってレジ袋の有料化を提言してたような組織なんですよね?そんな組織潰されても仕方ないと思います」的なものがあったのだけど、ファクトチェックってやっぱり大事ですね。
 

 
 
 
米山 隆一
 
@RyuichiYoneyama
 
結局「日本学術会議幹部が北大総長室に押しかけ研究を辞退させた」もフェイクです。政府の方針に少しでも異を唱えると、とんでもない言いがかりをつけて吊し上げ、それが判明しても認める事も謝罪する事もない方々こそ、人民裁判に狂奔する紅衛兵そのものです。

🔲学術会議の任命拒否にノーベル賞受賞者の益川さんらも声明を発表、記者会見です: 

 
 
 
@260yamaguchi
 
任命拒否「学問への冒涜」と抗議 ノーベル賞の益川氏らが声明 | 2020/10/14 - 共同通信 this.kiji.is/68894842101909 学者の会で記者会見をしました。益川先生も、菅首相の暴挙を厳しく批判するメッセージをくださいました
任命拒否「学問への冒涜」と抗議 ノーベル賞の益川氏らが声明 | 共同通信
ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英京大名誉教授らの「安全保障関連法に反対する学者の会」は14日、東京...
this.kiji.is

🔲 今度は国立大学に故中曽根氏合同葬に弔意表明を求める!?どこの独裁国家?:

 
 
 
五百旗頭幸男
 
@yukioiokibe
 
よくもまあ、ここまであけすけにやるなあと思う。沈黙させて無力感で縛り付けるマッチョな政治こそが、「農家出身の叩き上げ」で「パンケーキ」が大好きな「令和おじさん」が目指す政治のようです。
引用ツイート
毎日新聞ニュース
 
@mainichijpnews
·
思想統制」「国民目線とずれ」 中曽根元首相の合同葬巡り教育現場から批判 mainichi.jp/20201014/k00/0

 🔲橋下徹氏が大阪府知事時代のこと、文楽やオーケストラの演奏、僕が分からないものは皆わかってない、だから府税を投入したくない、自力で何とかしろ、潰れても仕方ないと言われ、何様?と思ったものでした。自分を過信して自分の分からないものに対する畏敬の念とか皆無ですね: 

 
 
 
山崎 雅弘
 
@mas__yamazaki
 
「首相が任命を拒否するのは違法」「拒否理由を説明しないのは横暴」という批判に対し、日本学術会議や学者の「問題」をあげつらう人士、何かに似てると思ったら、痴漢やレイプの被害者女性に「そんな服を着ているから」等の「行動や態度の問題」をあげつらって加害者をかばう男性とそっくりだと思う。
 

f:id:cangael:20201015140120p:plain

🔲オリンピック、やるんですかね~。先に結論ありきで一歩も動かず: 内田樹さんがリツイート

 
 
 
本間 龍  ryu.homma
 
@desler
 
#Tokyoインパール2020 完全に順番が逆だよ。各国の理解を得る前に、日本国民に対して、総経費3兆円プラス延期費用5000億、さらにコロナ対策費数千億という途方もない税金がかかる事実を説明し、それでも五輪をやって良いか尋ねるべきだろ。

🔲医療の専門家の意見は「無観客が妥当」とか・・・

 
 
 
@hiranok
 
中止すべき。出来ないことは出来ないのだから。 / 「五輪、無観客が妥当」 都医師会長、医療提供を困難視 (朝日新聞デジタル) #NewsPicks
「五輪、無観客が妥当」 都医師会長、医療提供を困難視:朝日新聞デジタル
 来夏に延期された東京五輪パラリンピックの開催について、東京都医師会の尾崎治夫会長は13日の記者会見で、「(新型コロナウイルスの)感染者が増えて
いる国がある。全世界から観客を呼んで(開催)できるかと…

https://www.asahi.com/articles/ASNBG5137NBGUTIL016.html