約10年400回で休止する『金曜デモ』と【活動休止にあたり】:首都圏反原発連合ステートメント(全文)

★昨日26日は3月最後の金曜日であり、また、約10年続いた再稼働反対官邸前抗議デモが400回を迎えて休止するという区切りの日でもありました。いつものようにデモの様子を「特別な1日さん」から。今回のブログのタイトルは:

『皿の上のお花見』と『0326再稼働反対!首相官邸前抗議』(今日は始まり) - 特別な1日 (hatenablog.com)

今回はデモ関係全文と写真をコピーさせていただきます:

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ということで、金曜官邸前抗議へ。

  10年も続いた官邸前抗議も今回で一旦 オーラス。ちょうど400回だそうですけど、ボクも370回以上は通っています。
 毎週 会社帰りに抗議に参加するっていうのは経済活動と社会活動のバランスが取れて、自分でも良い習慣になりました。気軽に参加できるし、シュプレヒコールやりながらスマホで仕事もできちゃうし(笑)。
●抗議風景

さすがに今日は大勢集まっています。のべ1000人くらいはいたでしょう。距離を開けようと言うプラカードの呼びかけはあったけど、感染ちょっと怖い。

 

 この1年くらいは参加者も100人くらいでしたし、『休止(何かあれば、また集まる)ということで、区切りをつけるのは悪いことではないと思います。

 原発に反対する人には、原発は即時廃止と強硬に言い張る人から段階的になくしていこうと言う人まで、政党も組織も個人も様々な意見の人がいます。官邸前抗議は党派に関係なく誰もが賛同できる『再稼働反対』に主張を絞ったのは大正解でした。
 当初、中核派(笑)も含めた即時廃止論者や山本太郎など頭のおかしい連中から『生温い』と非難されましたけど、主張を再稼働反対に絞ったからこそ組織主体でなく、市民主体の活動になり、社会的影響力もあった訳です。
 実際に原発の再稼働は中々進んでいません。それに官邸前抗議があったからこそ、デモが普通にある世の中になった。ここまで頑張ったスタッフの人たちには頭が下がります。

 どうせ、ボクが生きている間中は原発はなくなりません。福島の廃炉が良い例で、あと100年は原発もしくは残骸が残ってしまう。それに核廃棄物はあと数十万年(笑)。
 何故 電力会社や原子力ムラの利権のために、バカ高い電気代と事故リスクを押し付けられなくてはならないのか。我々の安全のためにも経済のためにも『原発をやめろ』という声はずっと、挙げなければいけないでしょう。
 誰かがスピーチしてましたが「今日は始まり」です😇。
 これからも頭にくることがあったら、バンバン(笑)、デモへ行くつもりです。

NNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNNN(引用終わり)

★★★長い間、毎週のデモの参加と報告をありがとうございました。あの日を忘れない、何を目指しているかを忘れない思いを共有しながら大阪の北部から東京の官邸前抗議活動に参加させていただいていたような年月でした。”新しい始まり”でもある区切りの日も忘れたくない日です。

 

🔲最後ですので主催した首都圏反原発連合のステートメント全文です:(色字by蛙)

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 首都圏反原発連合:ステートメント【首都圏反原発連合・活動休止にあたり】

首相官邸前の道路を埋め尽くし原発再稼働反対を訴える人たち=2012年6月

首相官邸前の道路を埋め尽くし原発再稼働反対を訴える人たち=2012年6月

 福島第一原発事故後、約9年半にわたり、脱原発を訴えて毎週金曜夜に開催されてきた首相官邸前デモは、26日で休止する。主催する「首都圏反原発連合」は25日付で、活動休止にあたってのステートメントを発表した。全文は以下の通り。最後の抗議活動は、26日午後6時30分ー午後8時に行われる。ライブ配信もある。
◆首都圏反原発連合・活動休止にあたり
 首都圏反原発連合(反原連)は、2021年3月末をもって活動を休止いたします。活動休止時期については数年前から検討してきましたが2019年秋に活動休止の日時とその半年前にアナウンスすることを内部決定いたしました。会議での議決に従い計画的に進めたところ、コロナ災害下での活動休止アナウンスとなったため、いくつかの報道で「コロナで活動休止に追い込まれた」などの記載がありましたが、それらは誤報であり、コロナ災害と活動休止の因果関係はまったくないことを、まずはお断りさせていただきます。むしろ、予想だにしなかった状況下で、最後の1年間を思うように活動できなかったことが悔やまれます。
 「解散」ではなく「活動休止」であることも、改めてお伝えいたします。休止する活動は、主軸として取り組んできた『再稼働反対!首相官邸前抗議』(以下、金曜官邸前抗議)や、年に数回開催してきた週末の国会前集会、リーフレットや『NO NUKES PRESS』の発行などです。今後は運営用のグループウェアは温存し、TwitterなどSNSなどでの発信、昨年秋から始めた『MCAN podcast』などは継続し、これまでの活動や運営などの記録集の編纂を始める予定です。原発問題で大きな動きがある場合、何らかの呼びかけをする可能性も視野に入れ、エネルギー政策が原発ゼロに転換するまで解散はしない所存です。
首相官邸前での脱原発デモで掲げられたメッセージ=2013年11月

首相官邸前での脱原発デモで掲げられたメッセージ=2013年11月

 

 2011年の3.11東日本大震災により引き起こされた東京電力福島第一原発事故を契機に結成した反原連は、約9年半ものあいだたゆまずに活動を続けてまいりました。金曜官邸前抗議は9年間ほぼ毎週開催し、その回数は400回となりました。その間、行先の決まらない核のゴミをこれ以上増やさないため、原発事故の再発をさせないために即時ゼロを訴え続けました。廃炉には30年以上もの年月が必要であることからも、一刻も早く作業を開始しなければ、原発の電力の恩恵を受けていない次世代に後始末をさせることになります。原発をなくすことは私たち大人の責任範囲であることを胸に、メンバー一同活動してまいりました。
 国のエネルギー政策の転換を待たずに活動を休止することは悔いが残るいっぽうで、最近の世論調査でも76%の人々が原発ゼロを望んでいるという結果がでたことでもわかるように、原発事故から10年経っても、脱原発の圧倒的な国民世論は変わっていないことを心強く思います事故を経て、それまで原発に関心をもたなかった多くの人々がその危険性に気づくという、意識のパラダイムシフトを果たしたにも関わらず、第二次安倍政権以降、原発推進に転じたことは社会の変化の速度に比べ政治の歩みが遅いということが可視化された事象と言えます。あるいは、間接民主制が正常に機能していないとも言えます。
国会議事堂に向かって原発再稼働反対を訴える人たち=2015年1月

国会議事堂に向かって原発再稼働反対を訴える人たち=2015年1月

 

 3.11福島原発事故の後、海外では脱原発への舵をきる国もあり、再生可能エネルギーが主流になってきています。また、原発産業は経済的にも立ち行かないことも周知されています。そのような中でもはや原発を維持する理由はなく、待たれるのは原発ゼロの政治決断だけという状況です。政府は一刻も早く全ての原発を禁止し、廃炉について早急に取り組まなければいけません。また、カーボンニュートラルのためにCO2をださない原発を重用しようという論調もありますが、原発ゼロを最優先にし、しばらくは火力で代替えしながら、急ピッチで再エネ100%を実現するべく努力をすることが、現実的ではないでしょうか。
首相官邸前で脱原発のメッセージを掲げて抗議活動に参加する人たち=2017年2月

首相官邸前で脱原発のメッセージを掲げて抗議活動に参加する人たち=2017年2月

 

 最後に、活動休止にあたり、賛同し参加くださった皆さま、ドネーションにご協力くださった皆さま、全国で連帯して金曜行動を実施されてきた皆さま、言論の場などでサポートくださった有識者の皆さま、ともに歩んでくださった国会議員の皆さま、応援し手伝ってくださった皆さま、関わってくださった全ての皆さまに、加えて、官邸前・国会前の現場で対応いただいた歴代の麹町署警備課長や署員の皆さまに、心よりの感謝の意を表します。これからも脱原発を希求する全国、そして世界中の人々と志を同じくし、21世紀にふさわしいエネルギー政策である原発ゼロ、再エネ100%の実現に向け、尽くしていく所存です。
 
 2021年3月25日
 首都圏反原発連合 Metropolitan Coalition Against Nukes

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