グリーンホール・ファイナルコンサート「尾池亜美ヴァイオリン・リサイタル」

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昨日18日(日)は、グリーンホールが7月末で閉鎖されるので、市民400人無料招待ファイナルコンサートでした。400人以上の応募があれば抽選だったそうですが、幸い夫婦二人に席は離れていますが二枚の招待券が届きました。

午前中はドラマのブログを仕上げるのに大慌て、昼食の準備を始めた頃には夫はカヤック遊びのグループに出来たばかりの予定表を配りに出て12時過ぎても戻ってこない。先に一人で昼食を済ませて、1時半には出られるようにと準備。その内夫も戻って、出がけにスマホを覗くと「急な雨、雷、注意」が画面に。慌てて2階に上がって洗濯物を取り込む。余裕を持ってと思って朝から準備をしていたのに天候が急転して思いがけず予定が狂ってきました。

歩いて行くには時間の余裕がないし、西の空は雷雲で真っ暗。途中で雨が降っても、自転車で行くしかない。ママチャリの私は遅いので先に出てホールへ。自転車置き場に行きかけているとき、すでにどこかに自転車を置いてきた夫と会い無事合流。

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前の席のチケットを譲ってくれたので真ん中下手寄りの 席に着こうとしたら、二つ後ろの席から元一声訪問員さんの二人から声がかかり、ご挨拶。お一人は以前通りで出会ったとき空手を勧めた方。帰りに訊いてみると7,8月はお休みで9月から再開、楽しいから来てと言われ、その内覗いてみますと返事して別れました。

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席について荷物を置いてからトイレに行き戻ってくると司会者とこの日のヴァイオリニスト尾池亜美さんによるプレ・トークが始まっていました。演奏曲目の紹介と聞きどころを気さくに15分ほど話して、いよいよ開幕です。

プログラムは、前半ドイツ人のベートヴェン(ヴァイオリンソナタ第8番ト長調作品30-3)とフランス人のサンサーンス(ヴァイオリンソナタ第1番ニ短調作品75)の大曲の演奏。佐野隆哉氏のピアノも負けていないし、徐々にヴァイオリンの音も響き出して快調。後半は日本人作曲家の貴志康一の「竹取物語」と「龍」(「長崎の祭りの情景から着想されたもの」byプログラムの解説)。「竹取物語」の最後、かぐや姫が月の世界へ帰る『音』が聴こえました。

ポーランドのヴァイオリニスト・ヴィエニャフスキの「モスクワの思い出 作品6」は聞きなじみのある「赤いサラファン」のメロディが出て来る。ロシアのチャイコフスキーの「懐かしい土地の思い出 作品42」。パトロンのメック夫人のウクライナの別荘で過ごした思い出を作曲したものとか、第3曲の「メロディ」。(プログラムの解説より)

最後はスペイン出身のサラサーテの「ツィゴイネルワイゼン 作品20」。野太い音で悲劇的な幕開けが奏でられ、聞きなれたメランコリックな前半から一転、後半は華麗な超絶技巧の弓捌き。盛り上がって終りです。

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アンコールに応えて2曲。二つ目のモンティのチェルダーシュでは聞き手の私たちも手拍子を求められ、舞台と客席が一体に。初めて聴く尾池亜美さんのヴァイオリンでしたが、素晴らしい演奏でした。ヴァイオリンを弾きながらステージ中央、ピアノの位置より少し右に歩いたり、又左に戻ったりされます。考えてみるとじっと立ったまま演奏する必要はないので、ヴァイオリンはそういうことが可能な楽器だと新鮮でした。写真で分かるように、前半は髪はアップで衣装は黒のドレス、後半のヘアースタイルはシニョンを解いてドレスは白でした。

全体にヴァイオリニストの尾池さんが聴衆とコミュニケーションをとるのに意欲的なのがとても好ましい。以前、初めてクラシックのコンサートをお誘いした方が「喋らへんの?」と言われたことを思い出しました。私もにわか聴衆ですが、クラシックの演奏会ってそんなものと思っていました。あれから時代も少し変わって、今ではマイクなしでアンコールの時、曲名を告げる演奏家も増えていますね。舞台と客席の温かい雰囲気がとても良かったです。市民会館改めグリーンホールの最後のコンサートでした。

そうそう、尾池さんが話していましたが、2時から4時の演奏中雷が聴こえたそうです。外に出たらパラパラ雨粒を感じる程度でしたが、帽子をかぶって猛スピードで我が家へ向かいました。上りなので最後の坂道は重い自転車を降りて歩きましたが、帰って見ると掛けてあったはずの夫の自転車カバーはずぶぬれになって落ちているし、相当荒れた吹き降りだったようで、洗濯物を取り込んだのは大正解でした。夫の話では前半も後半も雷がなっていたとか。行き帰り自転車を走らせることが出来たのは本当にラッキーでした。