コロナ禍を挟んで3年ぶりの外食とお茶飲み話

熱中症の救急患者とコロナ感染による症状とが似ていて診断が難しいというお医者さんの話をテレビで聞いたことがあります。この暑さとコロナ禍、本当に医療関係の方たちは大変だろうと思います。五輪はいつ中止になってもおかしくない状況なのでは: 

 
 
 
Choose Life Project
 
@ChooselifePj
 
発熱患者急増 診察室の満室相次ぎ 医療現場は厳しい状況続く|NHK 首都圏のニュース
発熱患者急増 診察室の満室相次ぎ 医療現場は厳しい状況続く|NHK 首都圏のニュース
東京オリンピックは、24日から競技が本格的に始まっていますが、新型コロナウイルスに対応する医療現場は厳しい状況が続いています。 競技会場近…

◎昨日、阿部倍詩さんとお兄さんの一二三さんが柔道で揃って優勝、史上初の兄妹同時金メダルが実現しました。丁度時間的に好都合だったこともあって運よく見ていましたが、優勝したインタビューで、家でテレビを見て応援している人たちに向かって一言と言われて、詩さんは「この大変な状況の中で応援していただいて」と言ってお礼を述べました。

ついでお兄さんも優勝、同じように一言を求められて、「大変な時にやらせていただいて感謝しています」と、その後もとても冷静で丁寧なご挨拶でした。選手の中で今の状況のもとで五輪が開催され、試合が出来ていることについて誰か触れる人はいないのかと思っていましたが、このお二人はコロナ禍の大変な状況下で強引に開催を強行した政府や組織委に対してではなくて、視聴者に対して柔道の試合が出来ていることのお礼を述べていました。人間的にも素晴らしく、全体が見渡せる優秀な真の武道家だと思います。

◎10日ほど前、昔のヨーガ仲間のNさんから電話があり、お互いワクチン接種の2回目が済んだので、そろそろ会食をというお話でした。Sさんとの3人の会食を場所もイタリアンレストランでと。父と同じ辰年で一回り下ですので、105-12=93、今年93歳になっておられるはず。もうお一人のSさんにも連絡を取っていただいて24日土曜12時頃ということに。3人揃っての会食は3年ぶり。Sさんとは電話で話したり、お任せ鮮魚の受け渡しや雑誌のやり取りやキュウリを届けたりと玄関先の行き来はあるものの、本格的に顔を合わせて3人での飲食は3年ぶりです。 

f:id:cangael:20210724205232j:plain f:id:cangael:20210725123324j:plain

土曜日のお昼ということで、前日には夫にソーメンの茹で方を教えがてらお昼のメニューにして予行演習。出がけに、そうだ、食事の後のお茶に我が家へ来てもらえばいいと思いついてガラスのコップ類を揃えておきました。先日、コーヒー豆を仕入れた千里阪急のお店で、水だし珈琲のセットをもらいました。我が家はホットコーヒーなので、これに緑茶を入れてみようと思って、中の細かい網目の筒の中に茶葉を4,5人分入れて水を注ぎ冷蔵庫へ入れておくと、4時間後には水出し緑茶が美味しく出来上がっています。これを仕込んでグラスで飲んでもらえばよいと思って、準備して冷蔵庫に入れてから出かけました。

美味しいイタリア料理はサラダとメインのマルガリータ、最後はジェノベーゼ味の貝柱のカルボナーラ。お店の外で一緒になり中に入ってテーブルに座るとすぐに、道で会っても二人とも分からないと言われました。3年でそんなに老けたかな?なんて思ったり。Nさんは少しほっそりされた様子ですがお変わりなく元気そう。ただ足腰が大分弱られて手押し車のような座席付きの折り畳みの車を持ってこられていました。歩くのは随分大変そうです。それもあって外に出るのが億劫になり出かけるときはタクシーにこの手押し車を積んで街中へ出るのだとか。タクシーの運転手に、よく利用してもらうけど近距離なのが難とか言われて、少々高くてもいいから別のタクシー会社に変えたと仰っていました。運転手さんも言わなくていいことを言ったものです。

お一人暮らしの高齢者のNさんがお手本にしていたという母の生き方ですが、その母が施設に入ったというのが相当ショックだったということで、電話で母の入所をお知らせした時からずっと「なんで?なんで? 家で暮らせるのに」と言われ続けています。元気な間は母も自宅が一番と言っていたのだから、Nさんは元気なんだからそれでいいのよ、母のようになったら考えたら…と私も答え続けています。

f:id:cangael:20210725134229j:plain f:id:cangael:20210725134239j:plain

お店でタクシーを呼んでもらってそのまま我が家へ。丁度工事も終わってお披露目も出来ます。Sさんがまず降りるなり良くなったね~と。じつは、出かける途中の桜のトンネルのところで東隣の方に呼び止められて、「良くなったね~」と言われ、思わず「そ~ぉ、嬉しい!」と暫く立ち話になりました。せっかくの大工事だったので良くなったと言われるのは嬉しい。Sさんはご主人の運転でグループ購入の「お任せ鮮魚」が届いた時、魚を取りに来られることもあるので、真っ先に溝と蓋が平らで良くなったと。全体の費用の半分はこれにかかっていますし、柵の工事は立ち上げる溝が基本ですので、溝は今回の外構工事の基本でした。そこが平らになって安全になったことが一番。本来なら市道の溝で箕面市の仕事だと工務店さんも仰っていましたが、ブロックを積んで柵を新たにする工事と一体なので仕方がありません。

全体に実家と我が家の両方の玄関までの高低差が無くなって高齢者向けの住宅になったと思います。タクシーから降りて我が家の玄関口まで足の悪いNさんも安心して杖を突いて歩けるアプローチになりました。玄関の上がり框を上がるのも父の時から使っていた籐製の手すりが役立ちました。部屋の中を杖代わりに動かしながら体を預けてテーブルまで来ることが出来ます。

3人で我が家のテーブルを囲んで話ができるのも本当に久しぶりです。この席に山口のWさんや隣にいた母が加わることも良くありました。そういえば、SさんがNさんに言ってたことですが、母が入所を決めたとき、山口からたまたま来られていたWさんとSさんに初めて入所の考えを伝えて意見を聞かせてほしいと言ったのもこのテーブルでのことでした。神奈川の妹にも伝えていない時機でした。

お一人暮らしが30年ほどになるNさんですが、私がいつも感心していたのは一人の食事にも手を抜かない事。私は子どもや夫の為なら頑張るけれど自分一人の為には手抜きになるので気をつけないといけないといつもNさんのことを思って注意しています。最近では時々電話でも、私もいずれは入らないといけなくなると思うと口に出して言われることが増えましたので、訊いてみました。食事、作るの大変になってきた?と。そしたら、やはり、大変だそうです。年を取って来られたのだと思いました。80代では聞いたことのない言葉です。生協のお弁当を利用することをSさんが勧めておられました。私が77歳、Sさん69歳ですので、3世代で学び合いです。

4時ごろ、Nさんにはタクシーを呼んでお開きに。コロナ以来1年半以上、実質3年ぶりの会食とお茶飲み話でした。しばらくすると、電話。無事帰りましたという90代以上の方たちのお作法で、必ずお礼の電話が入ります。コロナに負けずに会える日まで頑張ろうと言っていたその日がついに実現した日でした。

信楽焼の狸。大津のお義姉さんに頂いたもの。緑の蛙さんたちは中国製?)