1月のお茶のお稽古

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先月、12月16日が昨年最後のお茶のお稽古日でしたが、ちょうど前日に母が危篤になって、神奈川の妹に連絡、その日は午後から母の面会に付き添うことになっていたのでお休みしました。それから今年になって最初のお稽古日が昨日28日でした。

前日、ホームのケアマネさんからは認定が決まったことを知らせる電話を頂き、嬉しいことに母が(ケアマネさんの言い方だと)『新しい』俳句を作り始めたということでした。食事も普通のメニューを全部一度ミキサーにかけて、それをゼリー状にして出していただいているようです。母はそれらを残さずきちんと食べているとのこと。順調な回復ぶりが伺えてとても嬉しいお知らせでした。

さて、この日だけはスカートで出かけます。門の中に入ったところで、お二人に会って、おめでとうの挨拶も間が抜けているようでお互い半分ぐらいで引っ込めて、3人で玄関へ。虎の絵皿とトラが置いてありました。

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掛け軸は「彩凰舞丹宵」(さいおう、たんしょうに舞う)。意味は、彩り鮮やかな鳳凰が夕焼けの空に舞うというおめでたい光景を表しています。お花はツボミの椿とあとは聞き忘れました。

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珍しく棚が無くて、黒い漆塗りの細長い板の上におそろいのお道具類が並んでいます。柄杓がさしてある壺には二本の火箸が突っ込んでありました。

先生から説明がありました。漆塗りの黒い板は長板と呼ばれ、おそろいの道具は皆具というそうです。格式ばった時やお祝いの席で使われるものだそうです。なるほど引き締まって清々しい感じがします。

最初から中に蓋置を入れた建水が出されているのも初めてでした。

火箸を取り出す手順を習いました。

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座るときは炉の内隅ではなく外隅を基準にして斜めに座ります。

棗を持って出て、板の真ん中の前の畳に置いて、仕組み茶碗を持って出て、

あとはいつもの通りのお点前です。

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お茶碗は永楽の金彩に老松(おい松)を描いたお茶碗と、竹を描いたもの。

どちらもお目出たい松竹梅の中の松と竹の絵柄です。私は松を選びました。

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先生が教えて下さった松竹梅のスタンプ柄に真ん中に鶴が描かれた「三友茶碗」です。

お菓子は先生手作りの大きな栗の渋皮煮。

中にあんこが入っているのかと思うぐらい甘かったです。

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この日は一人一服だけ点てて、終わったあと先生がお汁粉を出してくださいました。

12月、私がお休みした日、先生はお汁粉を準備しておられてお二人は食べたので、

この日は私のために・・・と二人が私に説明。もちろん三人に出されました。

先生も加わってのお茶飲み話は、維新市長の病院、保育所、幼稚園はじめ、何でも民営化市政について。

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小皿に入っているのは、柿なますです。

柿は11月のお稽古日にNさんから皆に頂いた干し柿を使ったものとか。

柔かいお餅に甘い小豆のお汁粉、一寸甘酸っぱい柿なますの取り合わせが

本当に美味しい。最後に煎茶茶碗に入った鉄瓶の白湯を頂きました。

身も心も温まって家路に。