◎月曜日、前日山仲間と地獄谷を歩いてきた夫が、雨が降る予報が出ている月曜日に「PLAN75」を見に行こうということで、午前中、朝取り野菜とアナベルを5本切って友人宅に届けることに。花を包もうとしたら葉っぱに硬いものを感じて裏返してみるとカタツムリがくっついていました。ビックリして、葉っぱから外してアナベルの茂みの葉の上に置いてきました。
★「反骨の映画製作者・河村光庸」さんへの前川喜平氏の追悼文です:
★国が『衰退する』ということはこういう事。30年前には7千万円で設置できたパイプオルガン、今は「維持・修繕費が高いなどとして手放す」ことに:
★老害について、自戒を込めて:
★これは公開日前日の新聞の一面広告:
★映画『PLAN 75』オフィシャルサイト 2022年6/17公開 (happinet-phantom.com)
夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム(磯村勇斗)、死を選んだお年寄りに”その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑤子(河合優美)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に勤しむ日々を送る。果たして、<プラン75>に翻弄される人々が最後に見出した答えとは―――。
☆折り畳み傘を持って12時40分には家を出ました。今年初めての大阪行きです。電車でも大阪駅ビルに向かう歩道橋でもマスクなしの人は見かけず、全員マスク姿。お目当ての13:45分は満席でした。いつも地元の映画館へ徒歩や自転車で出かけて、私が選ぶ映画は、ガラガラの座席表の中から好きな席を選び放題だったので信じられない感じでした。でもエレベーターはほとんど全員11階で降りる人たちばかりだし、ロビーにも人が一杯、サスガ大阪梅田、です。
せっかく出てきたので4時からの座席を確保。先に紀伊国屋書店でイタリア語の辞書選びをしたいと言っていた夫の用事を済ませて時間つぶしをすることに。
観客の半分以上、6,7割が高齢者でした。内容が、昔の姥捨て山の話ですし、カンヌで評価されたりしていますので、私たち夫婦と同じく、見てみようという事だと思います。倍賞千恵子さん、見た目は年相応のお婆さんですが、声は変わらず、とても良い声。担当の係員役の磯村勇斗と二人がほぼ出ずっぱり。ドキュメンタリーのような素っ気無いタッチで深刻な話が進んでいきます。
帰り、トイレの順番待ちの前のお二人、「私は孫がいるから」「これからの世の中、あんなふうになるのかしら」と。その方と目が合ったので、私も「こたえますね~」と。「ホント、こたえるわ~」とそれだけで十分通じました。
帰りのエレベーターに向かう途中、私たち夫婦の後ろからカップルの男性の方が「安楽死を自分でやらなくて、役所がやってくれるという話や」と。現在ある問題を先送りしないで、一つの解決策を提示したケースの映画化ですが、映画では当事者の高齢者も、そして最後に青年が取った行動に見送る若い世代にも、迷いや納得できてない様子が現れていて、外国人の働き手の問題も絡めたままで終わります。
偏愛映画館 VOL.11 『PLAN 75』 – 装苑ONLINE (soen.tokyo)
◎映画館のあるフロアからアジサイの植え込みのある屋上庭園へ。