9月のお茶のお稽古

マウスの左クリックが効かなくなって、何度か強く推してるうちに、撮ってきた写真が無くなってしまいました。今回は写真無しで文字のみで。

◎昨日、9月の最後の日の30日が9月のお茶のお稽古日でした。お昼過ぎ、気温は30度を超えるというので薄着で出かけることに。

お部屋に入ると、細身で小ぶりの掛け軸には小さな字で「歩々起清風」と書いてありますが、読み方を先生に聞いて教えていただきました。出だしは「ほほ」と読んで、意味は「歩いていると清風が起きる」か、あるいは「歩いていると清風を起こす」。どちらにしても、清風を呼ぶ歩き方とはどんな歩き方なんでしょう。

柱にかかる「鉈籠(なたかご)」の中のお花は背の高い方から、白い水引草、薄紫のフジウツギ(ブッドレア)のつぼみ一房、高砂芙蓉の薄いピンクの小花一輪、根元に八重の芙蓉の花と濃いピンクの秋海棠の花。秋の花はタップリ生けても良いので5種類、どれも先生のお庭から調達した花たちです。

棚は珍しい白木づくり(塗が施してありません)で、引き出しがついています。三木町棚と呼ばれ、先生から謂れを聞きました。表千家四代は紀州徳川に仕えていて、紀州下屋敷に滞在している時、残りの材木で小棚を作らせたのが始まり。材料は樅(モミ)と杉と檜(ヒノキ)の三つの木。

水屋に入るとき、先生から今日はいつもの棗(なつめ)型の茶入れじゃなくて、平茶器と言われました。棗より高さは低く平べったい形です。朱色の蓋には大胆に黒い線で菊の花びらが描かれています。中に入っている薄茶の盛り方も中央に縦に山脈が走るように盛ってあります。扱い方も違って、手のひらに乗せたり横からではなく上から持ちます。

主菓子は栗羊羹、干菓子は「松風」と名前がついていて、少し硬めのカステラ風生地に大徳寺納豆という塩漬けの豆が入っていて上の茶色い部分にゴマが振ってあります。

お茶碗は写真がないと説明だけではちょっと無理。私が選んだのは「木米写し」という京焼のお茶碗と信楽のエクボがついたお茶碗でした。

お茶を点て終わると、棚の引き出しに平茶器を収め、棚の上に柄杓と蓋置を入り飾りに置いて終わります。

◎今週のヨーガの集まり(9人)でも、この日のお茶の稽古では4人集まりましたが、27日の「国葬」の話は一切出ず。ヨーガの日は、いつも先生から話題が出て話になるのですが、先生からも出ないし誰も(私も)言い出さず。テレビで中継をじっと見ていたわけではなくチラ見とニュース番組で見ただけ。皆さんもそうだったのかな、話題にするほどのことではないという感じだったのか、でも、国費が使われていたわけだから一言、言っても良かったかもしれませんが、結局、触れず触れられず、結果として無視ということでした。

お喋りの話題は秋の値上げとロシアのウクライナ東部の一方的併合とロシア軍への強制動員について、ヒドイ話だと。あとは、血行を良くする手足の体操の教え合い。私はヨーガ(週一回ですが)のお陰か、何とか今のところは不自由な個所は無いのですが一緒に動かしていました。来月のお稽古日を決めてお開き。