「岸田内閣、支持率26%、68%(毎日新聞)」「なぜ、大阪湾に放射能汚染水を放流してはいけないのか(2019年)」「汚染水放流、中国の反応」など

🔲内閣支持率が26%、不支持率は68%に:

【民主主義が機能不全になってきた】毎日新聞世論調査で、内閣支持率が2ポイント下がって26%。内閣不支持率は3ポイント増えて68%になった。国民の声をまったく聞かず、政策失敗の責任を一切とらない。なのに、自民党内部からも政権を追い落とす動きが一切ない。
 毎日新聞は26、27の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は7月22、23日実施の前回調査(28%)から2ポイント下落の26%で、横ばいだった。支持率が30%を下回るのは、2カ月連続。不支持率は前回調査(65%)から3ポイント増の68%だった。

🔲大阪市長が2019年に、福島第一原発放射能汚染水を大阪湾に放流しようという提案をした時の「なぜ放流してはいけないのか」という記事です:

なぜ、大阪湾に放射能汚染水を放流してはいけないのか 山崎 秀夫(元近畿大学教授)  2019年9月20日 | 内部被ばくと健康被害 | 内部被ばくを考える市民研究会 (radiationexposuresociety.com)

なぜ、大阪湾に放射能汚染水を放流してはいけないのか

山崎 秀夫(元近畿大学教授)

2019年9月20日

 この度、大阪市長から「福島第一原発の貯留タンクに保管されている放射能汚染水を科学的に可能なら大阪湾に放流しよう」という提案がなされました。全く非科学的な提言であり、その発言からは具体的な科学的根拠に基づく検討を行った痕跡は認められません。

下記に放射能汚染水の大阪湾への放流(海洋投棄)に対する問題点について列挙しました。

◎是非全文読んでみてください。結語の部分を引用:

大阪湾は赤穂のタイ、明石のタコ、泉南のアナゴやワタリガニ、その他、イカナゴイワシ、アジ、底魚のカレイやエビなど200 種以上の漁獲がある大漁場である。ここに放射能汚染水を投棄することは、この海域の漁業を壊滅させるのに等しい。
 トリチウム半減期12.3 年であるので120 年(半減期の10 倍の時間)保管すれば現在の濃度は1/1000 に減衰する。汚染の管理ができない海洋投棄より福島第一原発構内で保管管理した方が賢明である。保管管理のコスト削減のための海洋投棄であるならば本末転倒である。保管管理することによって国際的なストレスも低減すると考える。
 現在の汚染地下水の海洋への流出を止めるためには福島第一原発全体を囲う棺桶型の遮水壁を造るしかないであろう。デブリは炉内から取り出さずに(取り出しても持っていく場所、保管する場所がない。政府は福島県と撤去期限を30 年と約束したらしいが、空約束になる可能性が高い)、棺桶の中で永久保管するしかないであろう。

🔲「海は誰のモノ」という基本と放流の影響(科学的、政治的)に考えが及ばなかった政府のミス:

NHKのニュースによると、中国では急速に対日感情が悪くなっているという。でも原因を作ったのは日本です。原発事故は人類史上何度かありましたが、メルトダウンした剥き出しの炉心部に直接触れた核汚染水を、いくら濾過したと言っても公海に放出するのは人類初のこと。それを絶対に忘れてはなりません

内田樹さんがリポストしました

返信先: さん
米中の半導体レアメタルの輸出入規制合戦に、米の子分格で参戦しているうちの国は、処理水海洋投棄を口実にされ、中国の日本産海産物全面輸入禁止というパンチを食らったという事米中覇権争いでの米追随が漁民を苦しめている。外交的余地はなかったのかなあ。こういう事はこれからも?考え込むなあ

🔲「他の方法がなかったのか」は問われますね:

ドイツ・レムケ環境相の ALPS処理水海洋投棄に関しての一連のポスト 「私は環境大臣として、これ以上の放射能の海洋放出には極めて批判的です。そのような放出は、他のすべての方法が使えない場合にのみ、最後の選択肢として機能します。 」 (上記は翻訳サイトでの翻訳なので、続きはご自分で!)
引用
 
 
Bundesumweltministerium
 
@BMUV
„Als Umweltministerin sehe ich jede zusätzliche Einleitung von Radioaktivität ins Meer äußerst kritisch. Eine solche Einleitung kann immer nur als letzte Option ins Spiel kommen, wenn alle anderen Wege verbaut sind. @SteffiLemke #Fukushima 1/3 tagesschau.de/ausland/asien/

🔲政府の判断は安易だったのでは?

政府は処理水の放出の安全性さえ証明すれば、理解を得ることが出来ると確信して、IAEAの協力を得れば、安全性を証明できる、という単純な考え方に基づいて放出に踏み込んだような気がする。ただ、事前にもっと幅広い分野の専門家の意見を聞けば、放射性物質の量などの安全性の問題だけではないことが分かったはずだ。外交、政治、貿易、社会、倫理などの問題のリスクを踏まえないことが間違いだった asahi.com/articles/ASR8S

🔲「クロイソ」の問題がありました:

根拠のないデマを流布すればそれは「風評被害」でもあろうが、現実に、5月に福島第1原発の港湾内のクロソイからは基準値180倍の放射性セシウムが検出されている政府が港湾内と海洋の違いを言い「アンダーコントロール」と強弁しようとも、漁業関係者の不安は当然のものだ。
 
 東京電力福島第1原発の港湾内で5月に捕獲されたクロソイから、食品衛生法が定める基準値(1キロ当たり100ベクレル)の180倍となる1万8000ベクレルの放
射性セシウムが検出された。港湾内とはいえ原発事故から12年を過ぎてもなお基準値を超える魚が見つかるのはなぜか。

🔲公明党の山口代表の中国訪問も延期に:

もし、こういうことも本気で「想定外」だというなら、こういう反応すら予測できないほど、岸田政権は外交オンチだったということ。外務省の能力を疑う。 首脳の往来黄信号? 山口氏の訪中延期 処理水放出影響「否めない」(毎日新聞)
 
 公明党山口那津男代表が28~30日に予定していた中国訪問が急きょ延期となった。東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が影響したとみられており、
政府関係者からは驚きと落胆の声が上がった。日本からの水産物の輸入の全面停止に続き、中国側の反発が政党間交流にまで波及した格好だ。