行ってきました、南仏とスイスの旅 <1日目・2日目>                           

夫婦2組、4人で印象派の画家・ルノワールセザンヌゴッホを訪ねる南仏とマッターホルンの見える街、ツェルマットへの旅、4日スタートで16日無事帰国しました。今のところ、時差ボケ、季節ボケで日常生活に支障をきたしております。

関空、午前11時50分発のエールフランスの飛行機でパリ・ドゴール空港着、現地時間午後5時15分。バスでオルリー空港へ向かい、そこから国内便でニースのコートダジュール空港、午後10時40分着。タクシーでホテルへ。長〜い一日でした。時差マイナス7時間。パリまでの飛行時間は約12時間でした。シャワーを浴びて洗濯をしてやっとベッドへ。

ニース:人口約35万人のコートダジュールの中心地。イタリア文化の名残と19世紀貴族のリゾート地としての歴史が。
5日(金曜日)の初日は市内観光。バス一日乗り放題のチケットをアジア系の女性の助けを得て自動販売機で購入。これがとっても便利でした。南仏旅行の先輩の助言通り、山の手のシャガール美術館からスタート。色彩豊かな大作がずらり。ステンドグラスに囲まれたコンサートホールのチェンバロにも絵が。浮遊する人物や魚に翼がついていたりと特有のモチーフに男性陣は首を傾げていましたっけ。
つづいてマティス美術館。ローマ時代の中心だったシミエの丘にあり、建物自体が17世紀イタリアのジェノヴァ風館で素敵。赤壁にだまし絵(トランプイユ)で装飾されている。隣には古代遺跡も。子供たちが無料で鑑賞、周辺の松やオリーブが植えこまれた芝生でも子供たちが遊んでいる。

バスで市内中心部へもどって昼食。市電トラム通りで一服後、また西の果てのニース美術館へバスで。ここも無料。
このニース美術館もジェノヴァ様式の建物自体が美しく、もともとはウクライナの公爵夫人の私邸だったとか。青い海を軽快に描いたデュフィを期待していたが展示されていなかった。美術館の裏へ廻って建物を鑑賞。高台の狭い通りをバスがかなりのスピードで。ニースの町が眼下に見えるもあっという間に下って市内へ。
ホテルへもどってシャワーを浴びて出直して夕食。ホテルはニースの海岸の湾曲している東の端にあって、背後は崖。
崖の上は海岸通りからは急勾配の階段で登れるようになっていて城跡公園の見晴らし台になっている。ホテルの前は道路をへだてて、直ぐ海岸。少し西に歩くとその昔、イギリスの貴族が滞在したというホテル前のプロムナードに続く。あとで3日滞在したホテルの名前を確認すると4つ星。日本からインターネットで予約して、ここだけ先払いだった。

夕食はニーソワズというニースの野菜料理を出すという旧市街の真ん中にあるサレヤ広場のレストランへ。

皆、外で食べているが、風が強いので開けっぱなしの店舗内の席を選んで。パンがおいしい。夜9時半頃まで空は明るい。この広場は朝は野菜や果物の朝市、花市がたち、国籍不明の土産物の屋台が並び、夜はレストランが両側から椅子やテーブルを見事に並べ、たくさんの観光客で夜遅くまで賑わっている。ホテル・ラ・ペルーズは、市の中心のマセナ広場から帰る時ここを通ることになるので、朝はおいしい果物(特に大きくてジューシィなスモモがとびきりおいしかった)を手に入れて出かけることに。

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6日(土曜日)、ニースからエズ・鷲の巣村へ遠足。
サレヤ広場で果物を買って、カフェで出来たてのクロワッサンとコーヒー、ジュースで朝食。コーヒーを頼む時「ノーマルでアメリカン」と頼んだら、「エスプレッソ、ノーマル」と訂正される。郷に入っては、で3人の内、私だけがエスプレッソ。これが、おいしい。ミルクを入れずとも砂糖を足すだけで十分おいしく飲める。超ミニサイズは沢山飲めない私サイズ。お年寄りが私たちを日本人だと認めてか、昔日本に行ったことがある、と話かけてくる。隣で新聞を読んでいる青年も日本人だと判って、英語で「渋谷は世界最高!」と言う。昨日、シミエの丘からのバスの乗り継ぎを親切に教えてくれた子連れのアフリカ系のママさん達といい、フランスの皆さん、親切だし、この後もよく話しかけられる。

昨日確認した長距離バスのターミナルへ向かう。今日は地中海が見渡せる山の上のホテルでの昼食をバスを待つ間に予約。夫の英語が心強い。1時間1本のバスで20分足らず。観光バスではないが市内を出るとすぐ山の中の観光コース。運転が荒っぽいというか上手いというか、日本でこんなスピードでは…というほどの猛スピードで曲がりくねった山道を上へ上へと登っていくのでハラハラしながら乗っていた。
山の下からは見えない海抜420メートルの切り立った崖の上の村を訪ねる。サラセン人の攻撃を防ぐ為に造られた隠れ里。
中世の家々の間を上り下りする道沿いに上へ上へと昇っていくと最後にサボテン公園がある。道すがらどこを撮っても絵になる風情。下からガスが上がってきてあたり一面雲の中、今日は残念とあきらめた頃、霧が晴れだし、見通しが良くなって、予約を入れたシャトーのレストランへ早めに。ここも先輩さんのお薦めでした。

寒くて風も強いのでと屋内の一番良い席へ案内された。見晴らしがよく、地中海、リビエラの青い海が眼前に。シャンパンから始まって、3時間かけて食事・デザート。外に出て、テラスからも値千金の景色を。
写真はサボテン公園からレストランのあるエズ・シャトーとリビエラの海岸。晴れ上がる前で、まだガスがかかっています。

ニースへ戻ってまだ4時。帰り道、ホテルの裏の崖の上の城跡公園の展望台を目指して街中の坂道から上る。
風は強いが松林の中を小鳥のさえずりを聞きながら頂上へ。ニースの新、旧市街区域の町並と海を。
海の色が分かれて見える。沖の方から藍、青、淡いブルーへと色が段階的に変わって見えて一同歓声をあげる。
明日はいよいよルノワールの終焉の地へ。


                             つづく・・・