「日本画展」

金曜日、京都文化博物館で「日本画」展を見てきました。
先週、奈良で阿修羅を見た帰りの阪急電車にこの案内が出ていて、夫の希望で行くことに。
案内に使われていた「日本画」は東山魁夷の「山霧幽玄」という白黒の墨絵のような絵でした。
烏丸駅から歩いて7分、煉瓦作りの建物の入り口から入りますと、どうも造りが銀行風?
それもそのはず、元日本銀行の京都支店とか、内部はクラシックな明治か大正かという趣です。

日本画」展は奥の本館という新しい建物の3階でした。
チラシによりますと、この「日本画」展というのは「ワコールと京セラが1984年に当時の日本画壇の巨匠から新進までの48作家に製作を依頼して、それらの作品を2年がかりで欧米諸国を巡回して日本独自の美術を世界に紹介しようとしたもの」なんだそうで、どの絵を見ても制作年が1984年になっている謎が解けました。

今年は「ワコール操業60周年、京セラ操業50周年に当たるのを機に、両者が所蔵している45作家の作品を一堂に紹介」することになったそうです。
1985〜6年の巡回で、ロンドン展の写真には今は亡きダイアナ妃、フランスではシラク大統領の姿がありました。
京都をベースにする企業が上り坂の意気盛んな頃、文化を発信する意気込みがこういう形で残っているというのは素敵です。
        

大津の姉(夫の)夫婦と現地で落ち合って、ゆっくり、あれやこれや感想を言い合いながら
色んな作家の25年前の作品を心ゆくまで楽しみました。
珍しい絵本の展示もあり、日本画家が挿絵を描いた原画を物語とともにじっくり楽しめました。
傘のお世話にはならず、朝夕の箕面だけが寒い13日の金曜日、大安の一日でした。