京都からの電話

丁度昨日の夕食の頃、電話がありました。ケイタイからです。

Mくん(この年にもなって君づけはおかしいですが、小・中の同窓生)からで京都から。
カナダのSさんが京都に移ってから、Mくんに京都見物のお誘いの葉書が来て、小学校の元担任の先生も誘っているから車で一緒に行こうと誘われました。私も葉書でお誘いを受け、「無理」とお返事したところでした。電車なら時間がかかるけど、箕面から車で行けるなら京都もいいかな〜と迷って、実は、母が圧迫骨折で、食事の世話をしているので・・・とあいまいな返事をしていました。
その内、自治会の年度末で、4月3日の総会を控えて引継ぎの仕事があるのを思い出しました。それに私が行くと夕食の支度に間に合うように帰らないといけないので折角の京都、迷惑だな〜とも思い始め、Mくんから確認の電話があった時に「残念だけど今回は行けない」と。Mくんは、同じクラスになったことのないSさんのことを余り知らないからと不安そう。
そこで私から、Sさんについて知っていることを紹介しました。「絵描きだったけど、カナダで鉄の野外彫刻家になって、日本にも作品が三重県や長野のスポーツ公園にもある。鉄の事では製鉄関係のプロとのお付き合いもあったり、主婦の我々とは全く違う世界を一人で生きてきた人だし、日本を外からも見ている人だから、確かに独特のテンポとマイペースを崩さない人だけど、話してみると面白いよ〜」と。
前日の夜は、その元担任の先生からも電話がありました。この先生は、当時のジーン・セバーグ風ショートカットで先生成り立て、初担任の私たちを卒業まで3年間持ち上がり、年齢的には10歳年長です。今となってはその先生に教え子の私たちが追いつけ追い越せ状態。その先生にとっても担任したことのないSさんは余り知らない生徒で、私が行けないと知って、母のお見舞い兼ねての電話でした。Mくんに紹介したと同じようなことを伝え、「カナダではヨーグルトも納豆も自分で作っているそうですよ」と付け加えました。「そう!? 家庭的なこともしてらっしゃるの? 芸術家タイプで・・・と思ってたけど」と言われるので、「自分の食べるものは手抜きされないし、いつもお茶飲み友達と一緒に話を聞くんですけど、楽しいですよ〜。是非、いろいろ聞き出してあげて下さい」とSさんを大いに売り込んで?おきました。
奥さんを亡くし、子どもも無く、大病をやっと克服したMくん。独身で一人で頑張って、生み出す作品が子ども代わり、結婚は老後の楽しみに、と言っていたSさん。そして二人の小学校時代の女先生。三人の京都での出会いの日。
Mくんからの電話に「今、何処から?」と私。「京都。Sさんに代わるからな」と電話はSさんに。「来ればよかったのに〜財閥のMくんのお陰で豪華な食事にタクシー付みたいな観光! 先生とMくんはヨシモトのコンビみたいに楽しいし〜」と楽しそう!「先生に代わるから」と今度は先生。小さな声で「昨日はどうも〜。また、色々あとで話すわ〜」と仰るので、私から「桜はどうでしたか〜?」と聞いたら、「チラホラ咲きかな〜。色んな所へ行ったわよ」と言って、叉、Mくんに。
どうして私にわざわざ電話ということになったのか・・・は分りませんが、3人が3人とも実に明るく楽しそうな声でのご報告でしたので、良かった〜と思いました。Mくんに、「また機会があったら誘ってね〜」とお願いもしておきました。
実は、1週間ほど前、Sさんのお友達のNrさんから、「MくんとSさん、付き合ったらどうかと思うんだけど〜」と電話がありました。
思い付きもしない考えだったのでビックリしましたが、なるほど〜。Mくんは仕事はやり遂げて(肩書きも地位もあるにはあっても)、今は生きる目標をなくして淋しいと言っているし、Sさんはカナダの年金はもらえているけど日本に戻る気持ちは大いにあるはず。そりゃ〜上手くいけばいいお話ではある。でも、私から先生にお話できることでもないし・・・と放っていたら、前日、その先生から電話! Nrさんのアイディアのぶっちゃけ話をしてしまいました。その上で、「忘れてください。先生も楽しんできてください」なんてことをお願いしていました。
電話の様子では、お茶飲み友達くらいにはなれたような感じがします。

先生からのお電話が楽しみになってきました。