3月のお茶のお稽古

3月5日のお茶会(箕楓軒)は二人で参加になりましたが、昨日はいつもの三人でのお稽古です。
カメラを忘れて取りに帰ったりして遅れたのですが、お二人と先生とのお話は大震災のことでした。
地震の後にハワイでの結婚式に出発されたNさん、最初は行けるか不安だったそう。その上前日には、ご自分の腎臓結石の石が動き、痛み止めを用いて大変な思いで行かれたようです。そして!先生からリクエストのあった椰子の実(ココナッツ)の器、なんと2つも入手成功! オアフ島にはなくて、ハワイ島とカウアイ島でやっと手に入れたんだとか。ご主人と二人で「探し回ったのよ〜」と。先生が一番喜ばれる物だとわかっているので、相当プレッシャーがあったよう。私もシッカリ「見つけてきてね!」と言ってました。ハワイでもテレビは日本のニュースをズ〜とやってたよ、とも。
Noさんは地震の番組を見過ぎて血圧が高くなっているとか。毎日、毎日、悲惨な様子に心を痛め、お友達の関東にいる娘さんの為に水を手に入れたり、ボランティアの仕分けでも何でもするからと福祉会の会議で手を挙げたり、原発事故処理のもどかしさに怒り心頭だったりで、体調不良もわかります。
かなり長時間、4月の府会議員選挙で自民党と維新の会の関係はどうなるの?なんて話まで出ましたので、先生が「喉が渇いたでしょ」と可愛い器に白い飲み物を持って来てくださいました。これが、冷たくてスッキリと美味しい! 白酒と白ワインと牛乳で作ったものだそうです。木製に金彩、黒地に赤の模様の器を見て、「これ、ロシアのでしょ〜」と私。先生がビックリされました。ロシアの子供の合唱団が来た時、お茶を出すよう頼まれたことがあって、お茶の接待をした御礼にプレゼントされたものだそうです。
私は、沼津の新婚時代、富士急デパートでロシアの器だといって民芸品コーナーで売っていたのを買い求めたことがありました。それから40年、今も使っている菓子鉢が、これと同じように内側が金色に塗られていて、外側が赤と黒と緑と金の絵柄です。その後、南天の実のような赤い実を描いた木のオシャモジをバザーか、リサイクルショップで手に入れました。絵柄と色合が全く同じでしたので「ロシア製!」とピンときました。

お花はスッキリと活けてあります。すずらん型の花をつけた貝母(バイモ)と黄色の花は立金花(リュウキンカ)それに蕾の椿です。お軸は立ち雛。香合は桃の実をかたどった陶器の器。3月は炉を使った最後のお茶になります。炉の中では五徳を使わず炉の縁に置いた透き木に羽釜がかけてあります。4月は釣り釜、5月からは風炉釜になります。

菓子鉢は秋田の曲げわっぱ。継ぎ目がありますが、丸い物は前に、四角い形の物は継ぎ目は後にまわすのだそうです。中に入っていたのはピンクの桜の花を飾った外郎(ういろう)。写真を撮り忘れています。お薄に使われたお茶碗は、立ち雛を描いたものと桜の花のお茶碗、鼓を描いたものもありました。

黄花はさんしゅう(山茱萸)の木 紫花菜にレンギョウと雪柳
 ハワイのお土産に頂いたMonkey Pod Woodsの器とコナのコーヒーとマカダミアンナッツ