9月1日は防災の日でした。3月11日の東日本大震災の日、津波から全校生徒が逃げ延びた釜石の中学校の”奇跡”をどこかの番組で見ました。日頃の訓練から生徒たちが自らの判断でいつもの避難所より高い所、高い所を目指したそうです。直ぐ隣にある小学校の先生たちも中学生たちが移動し始めたのを見て避難への行動が素早くできたと語っています。当日登校していた生徒たちは全員無事で、その日休んだ生徒が何名か命を落としています。命を守る訓練の成果です。
ところで、韓国で行われている陸上の世界選手権。女子マラソンを見たり、棒高跳びをチョッと見たりしていますが、結果をニュースや新聞で知る程度でなかなか力が入りません。でも、夕方の丁度良い時間にライブ中継のあった女子サッカーの中国での五輪アジア最終予選は昨日見ました。
7人も新しい選手に変えての前半は、パスはつながらないシュートに持ち込めないでハラハラしました。テレビ観戦して応援している子どもたちが「もっと積極的にプレーしてくださ〜い」と呼びかけているのが紹介されて笑ってしまいました。後半、宮間が投入されてからは、素早いパス回しからシュートへという”なでしこ”らしさが戻ってきて川澄が1点。やっと安心、大野も投入され、結果は3:0。初戦3点獲得。終わってみれば11日間で5試合という強行スケジュールを考えての温存策が当たったのかも。
今日は、日本で男子ザックジャパンがW杯予選で北朝鮮と。明日はなでしこが韓国戦。いそがしいことです。
ところで、昨日は台風前の空気がジトジト、ムシムシのせいか、必要最小限の家事もサボってゴロゴロ。どうしてかと考えて思い当たるのは前日のお茶の稽古です。スッカリ緊張していたのですね〜。年のせいで翌日に疲れが出てくるという…。そのお茶の初お点前の私の報告に、お二人から素敵なコメントを戴きました。夏の絽の着物の柄まで想像していただいて、着物姿の私に私までウットリです。そのイメージを壊したくなくてコメントのお返事は控えています。ありがとうございます。お茶っていいですね。
さて、お薦めの本です。
先日、お茶のみ話で原発の話が出て、「このままだったら日本の企業は海外に出て行く」と言った方がいました。実際、テレビでは企業の方たちやコメンテーターの方やキャスターの方たちも当然のように話している場面をよく見受けます。
昨日、夫がホームセンターの書籍売り場で見つけたと、買ってきた本が、これです。
先週のNHKの討論番組にも出演されていた環境エネルギー政策研究所所長の飯田哲也氏が監修の本です。
なんとなく電力会社のキャンペーンに乗せられているようだけど、はっきりと自信をもって断言できない時に一冊手元にほしいテキストとして最適です。
内容を紹介して沢山の人にお薦めしたいと思います。宝島社から出ていて税抜き476円。買ってプレゼントしてもお手ごろです。
<「電力不足キャンペーン」の”拡声器”になっているのがマスコミだ。「全原発停止なら家庭の電気代1000アップ」(讀賣新聞、6月13日)、「電力5社2兆円燃料増 原発停止で今期赤字相次ぐ公算」(日経新聞、7月26日)、「全原発停止なら…5年後も節電の夏 関西・九州・四国」(朝日新聞、同)を挙げて「まるで『原発がなければ電力不足で日本はダメになる』とでも言わんばかりだ。>
<本書は「電力不足キャンペーン」のウソについて指摘しながら、その裏に隠された「原発のウソ」について明らかにするものである。>と「はじめに」には書いてあります。小出裕章氏の「原発のウソ」と重なりますが、第4章と第5章が良い。電力9社(原発のない沖縄電力を加えれば10社)の独占体制にこそ問題があり、自由化されればどうなるのか?と迫っています。
電気料金が、<コストをかけるほどに利潤が上がる「総括原価方式」で計算され、送電網を独占、電力のピーク時需給量を基準にした発電、そのコストも電気料金に上乗せして”押し売り”している。原発をこのまま放置しておくと、無駄な社会的コストが膨れ上がり、日本のエネルギー政策は危機に瀕する。より多くの人々にそのことを知ってほしい。編集部>となっており、記事には「電力行政の舞台裏を知る経済産業省の現役官僚・古賀茂明氏と、原発の発電単価が決して安くないという実態について指摘し続けてきた立命館大学の大島堅一教授の二人が協力、文責は編集部という内容です。
第1章 電力不足キャンペーンのウソ(「電力が足りない」のトリックを明かす!)
第2章 電気料金をあげなければならないのウソ(電力会社と電気料金の隠微な関係)
第3章 原発は最も安い発電方式のウソ(実は火力や水力よりも高い原発の総発電コスト)
第4章 原発ゼロで産業衰退のウソ(原発停止で企業が海外逃亡するの大ウソ)