うわさの(お店の)お食事会

昨日はお約束のお食事会に出かけました。
1ヶ月以上前の生協さんの集まりでFさんからお友達がキャンセルした食事会に行かない?と声を掛けられました。
12月6日と日は決められていて、川西池田の住宅街の中の主婦が何年か前からやっておられる評判のお料理で、予約は1年待ちとか。お値段3000円でとっても美味しいというので、直ぐ”連れて行って〜!”でした。お稽古事と重なった方が残念ながら行けず。ご主人の闘病生活が切っ掛けで生協グループから外れていた3筋北のKさんにも声をかけたら、OK。3人でのおでかけとなりました。
駅10時半集合で、何年かぶりにお会いするKさんには「さよなら原発」の署名もお願いしたかったので、先日の漢詩と裏に「原発を語るとき」をコピーしたのを2枚持っていきました。電車の中で原発、福島の方達の話になりました。「まだ収束もままならず・・・」「30年以上もかかるんでしょ〜」とも。私はEテレ日曜の米農家の番組の内容を話しました。お二人は「漢詩、家へ帰ってからユックリ読ませてもらうね」と。
バスで萩原台、鶯(うぐいす)台を越えて清和台へ。池田や箕面は大阪の北端、山の裾で開けようがありませんが、となりの川西池田や能勢はもう何十年も前から大開発されて人口は増える一方。能勢電の乗り変え駅でもある川西池田は阪急デパートや専門店街もあって、JRの駅とも繋がっているからか、池田が衰退一途?なのに比べて、こちらは賑やかな街になっているようです。その清和台へバスで初めて出かけました。大きな住宅街の中にある御宅が今日の目的地。
バスに乗っていると箕面に比べて行き詰まり感がなく、台地を登ったり下ったりの景色が大きく空も広く感じます。開発された住宅街ももう充分成熟した町並みになっていますが、所々に現れる紅葉した大木群に山や丘陵地を開発した名残を感じます。


どうも同じところを目指して歩いている人たちがいて、行き先は同じ。住宅街の中の目指すお宅は看板もなく極く普通の大きなお宅です。迎えてくださったにこやかな奥様がお料理をなさっている方のようです。玄関には和布の華やかなモビールや舞妓さんを刺繍した額がかかっています。お部屋に案内されると4つテーブルがあり3つには先客が。縁側のついた6畳二間、欄間(らんま)の下の襖は取り外してありますが、一方には床の間がある本格的な和室。飾ってあるものも和モノの手作りのものが多いので目移りします。座布団が敷いてなくて足の短い椅子に座布団がついています。よく見ると、座敷机の脚には付け足しの工夫がしてあります。
最初にお盆の上にのせられた可愛い食器に入れられたお料理に歓声! どれも彩りよく考えぬかれた素材と料理法の工夫が、目で楽しんで、味わって楽しんででした。
これと、メインのお刺身と・・・と思ったら、次々と出されるお料理の数と品に驚きました。熱いものは熱く、冷たいものは器も冷やしてあります。和洋折衷の創作料理風です。
パイで蓋をしたカボチャのスープも美味しかったし、黒い器に入ったハンバーグにはデミグラスソースの玉ねぎとキノコが添えてあっていいお味でした。



海老しんじょ、田楽味噌も三種の味に変化がありましたし、ホタテの酢の物、かき揚も美味しい! 最後のご飯は大豆ご飯でした。デザートはリンゴのコンポート(白ワイン煮)。トドメは珈琲です。
お手伝いさんが3人。玄関の左の吹き抜けのお部屋にもお客さんが入っていましたので2、30人くらい?
Kさんはご主人を亡くして3年、直後は体調を崩して次女一家から一緒に住もうと誘われて自宅を建替えての2世帯同居の経緯(いきさつ)を聞いたり、生協仲間といっても顔を合わせるだけなので、Fさんからは、ご主人を亡くした後、離れた所にあったワンルームマンションとお店をこちらも丁度2,3年前に手放しておられますので、その経緯を聞いたりと近況報告もジックリでした。
そろそろお開き・・・皆さん、ぞろぞろと立っていかれます。テーブルがある内にと私はKさんに署名をお願いしました。駅で「宗教関係?」と言われたので、呼びかけ人とお願いの内容の説明をして後はFさんにお任せしてトイレへ。トイレの左がキッチンの扉(→少し空いている方)です。ご主人が電話番と会計と、奥様のお話では掃除もしてくれるとか。お支払いを済ませてお礼を言って、玄関の外へ。
3000円と消費税の150円で儲かっているのかしら?というこの”お得感”がきっと10何年も続いている秘訣。「いつ頃から?」とお伺いしたら、「阪神大震災の後から。それまでは刺繍を教えていました」と仰っていました。
珍しいところへ連れていってもらって、お二人の近況と前向きな生き方を聞かせていただいて、チョッと寒い日(高台で箕面並みに寒い!)でしたが大満足の一日でした。そうそう、お料理の一工夫も3人で交換し合いましたので、また作ってみようと思っています。私は、ここのところ毎日作っている柚子味噌の作り方を聞かれたので話してみました。