クレマチス咲いて・・・テレビで見たというガンダーセン氏

今朝は昨日の雨露をたっぷりつけたクレマチスの写真を撮りました。
天気予報では久しぶりの夏日になりそうですが、朝はヒンヤリしていました。
八重の白いクレマチス、最上段の花が三段咲きの面白い咲き方をしています。つんつん蕾が上がっている一重のクレマチス。咲いてみると意外と大ぶり。花びらも厚手の織物のような風合です。

さて、昨日のコサージュづくりでの1時間ほどのおしゃべりでも、今日のヨガの後のおしゃべりでも、東電や関電のこの夏の電気と電気代値上げの話題が出ていました。みなさん政府や電力会社の言うことは信用できない、最初に再稼働ありきの計算、という点で一致。主婦の感覚は進んでいるようです。
いつも蛙ブログを読んでくださっているUさんが、ヨガの後、「今朝テレビでガンダーセンさんが出て怖い話をしていたよ」と。先日、アーニー・ガンダーセンの「福島第一原発 ―真相と展望」をブログでとりあげたところでしたが、どうも、そのガンダーセンさんが出演?されていたようです。関心のあるお二人が「なんて?」「なんて?」と迫っていました。「政府や東電が何にも言わないせいで、日本人は無関心、怖がらなさ過ぎ〜」とUさん。その著書「福島第一原発―真相と展望」から:
116頁「日本では、こうした現実には触れず、何事もなかったように”日常”を取り戻すことが最優先だという意識が定着しているようです。それが可能なのは、実際に始まっている健康被害が表面化するまでに数年かかるためです。放出量がずっと少なかったスリーマイルでは逃げおおせました。肺がんのリスクが10パーセント上がった程度ならもみ消せるのです。しかし、今回は生体への影響を無視することは不可能でしょう。政府や医学界が未補正のデータを隠さない限りは。」
ずさんな食品管理   食べ物は非常に深刻な状況です。これまで通りの食生活を送っている人々は、政府が守ってくれると信じているのでしょう。しかし、それは適切とは思いません。基準や検査体制を見ても日本政府の対応は業界寄りで、一般消費者の健康を犠牲にしています。」
72頁「四号機の建屋は、構造が弱体化し、傾いています。事故後、東電は作業員の健康をリスクにさらしながらプールを補強しました。それだけ損傷が激しかったのです。うまく支柱を並べましたから、危機的な状況に陥ることは考えにくくなりました。それでも不安定には変わりがありません。事実、2012年1月1日午後に地震が起きた際には、その影響で四号機の使用済み燃料プールに隣接したタンクの水位が急激に低下するという現象がみられました。大きな地震に襲われた場合に倒壊する可能性が、四つの中では最も高いといえるでしょう。 耐震性を高めるために打つ手はあまりありません。再び震度七が来ないことを祈るだけです。七は稀なので、確率は低いですが、東京の友人には四号機が崩れれば即座に逃げるよう助言しています。
 それは科学にとって未知の世界です。取り出して間もない、完全に近い炉心が入った使用済み燃料プールで起きる火災を消し止める方法など、誰も研究すらしたことがないのです。・・・・略・・・大気圏内で行われた歴代の核実験で放出された量を合わせたほどの放射性セシウムが、四号機のプールには眠っています。原子炉は原子爆弾よりはるかにたくさんの放射能を抱えているのです。四号機の使用済み核燃料プールは、今でも日本列島を物理的に分断する力を秘めています。」
この本を読み終わると、小出裕章氏のお話を聞いた後に感じる思いと共通するものがあります。長年警告を発しながら政治や電力会社が本当のことを言わずに人々の健康や命を犠牲にして原発を稼働し続けることへの憤り・・・そして何とか犠牲をくい止めたいという思い。
結局、日本という国は国民の命と健康に責任を持ってくれない国だということです。自分の健康や子供たちの健康は、自分の力で情報を集め、自分の力で判断し、逃げるにしても自力で逃げなければならない、国は何もしてくれないどころか、情報は隠す、本当のことは言ってくれない国なんだということです。あるいは、「国家」というものは日本に限らずそういうものなんだということですが、それにしても「日本」はアメリカから見ても他の国から見ても呆れるほどに国民無視の国だということです。言い方を変えれば、本気で被害者救済を考えれば国家が成り立たないほどの規模の事故を起こしてしまっているということなのかもしれません。犠牲者は今もこれからも出続ける。これ以上の犠牲者を出さないためには脱原発しかないということです。
昨日は、作りかけていたコサージュを仕上げました。前日のコサージュとは色の組合せを変えてみたオレンジ系のものと、以前から作っていた白地に赤い平仮名を書いたもので芯を入れずにおいてあった分に芯を入れて仕上げました。