衝撃の戦後史!

昨夜、というか、今日の明け方、なでしこジャパン、残念でした。アメリカとの決勝戦
あっけなく開始直後に1点取られたのが痛かった。後半も2点目の追加点。それでも、ゴール前、澤選手と大儀見選手の二人で1点返しました。あとは同点の一点が入りそうで入らない。時間切れで終了。サッカーで男女合わせてオリンピック初メダルで銀、立派です!!
表彰式の選手たち、明るくてよかったですが、一寸カメラを意識しすぎてはしゃぎ過ぎ、メダルと花束を受けるときは相手の目を見てキチンと受け取ってほしかったけど(2,3人)、ま、いいか。
夕刊では、前半宮間のフリーキックペナルティーエリア内で相手の手に当たったが、主審が日本にPKを与えなかったことを、ドイツでは全国紙ウェルト(電子版)で「シュタインハウス、決勝で失敗」と見出しを掲げ、自国出身主審の明らかな誤審と批判したとあります。リピートシーンでは明らかにハンドでしたから・・・。それにしても厳しいのはお国柄?
吉田紗保里さん、女子レスリング55キロ級、金メダル、3連覇はお見事!! 女子バレーボールは三位決定戦、相手は韓国です。男子サッカーも明朝3時台。これは、ライブはパスしようかと思っていますが・・・
昨日、早く寝て、女子サッカーに備えようと思っていましたが、息子に注文していた本が思いがけなく早く手に入り、ぱらぱらまえがき、あとがきを読んでいたら、衝撃的! 読み始めたらやめられなくなって今日になってしまい。仮眠時間を充分に取れずにサッカー観戦に入ってしまって金曜日の今日は睡眠不足。
その本というのが、孫崎亨氏の「戦後史の正体」(創元社です。
元外交官の孫崎氏の「日米同盟の正体」を以前読んだことがあって、今度は何人かの方たちが推薦されているのを読んでいたのですが、なかなか手が出ないでいました。
しかし、これはショッキングな体験になりそうです。黒が白に変わる、私の今までの評価を180度変えなければならない…大袈裟ですが、そういう内容になっています。
高校生に日本の戦後史を語るという目的で書かれていますから、書き方は高校生相手に解るような優しい口調で書いてありますが、内容は、「<米国からの圧力>を軸に日本の戦後史を読み解いたもの」で「『米国の意向』について論じることは、日本の言論界ではタブー」であったのに、それに果敢に挑戦した内容です。だから、解りやすい、と思います。
私が衝撃を受けたのは、あとがきの中で歴代首相を「自主派」と「対米追随派」と「一部抵抗派」に分けてあって、大たい当っている中に二人「自主派」に入っている人物がいます。その二人が何故「自主派」なのか・・・。岸信介氏と佐藤栄作氏の二人。「一部」に入っている福田赳夫氏、橋本龍太郎氏については自分でも同じ評価をしていましたので納得でした。
これは、日本人が読むべき戦後史の教科書として本当におススメです。
まえがきの中から:

 米国は軍事面、経済面で日本より圧倒的に強い国です。その現実の中でどう生きていくか。それが日本に与えられた大きな課題です。


 ひとつの生き方は、「米国はわれわれよりも圧倒的に強いのだ。これに抵抗してもしようがない。できるだけ米国のいうとおりにしよう。そしてその中で、出来るだけ多くの利益を得よう」という選択です。


 もうひとつの生き方は、「日本には日本独自の価値がある。それは米国とかならずしもいっしょではない。力の強い米国に対して、どこまで自分の価値を貫けるか、それが外交だ」という考えをもつことです。


 私は後者の立場をとっています。
 

「力の強い米国に対して、どこまで自分の価値をつらぬけるか」
 それが今後の日本人にとって、もっとも重要なテーマだという確信があるからです。またそれは、この本をお読みになればわかるとおり、今ではすっかり失われてしまいましたが、かつては日本の外務省の中心的な思想でもあったのです。私自身もまた、そうした外務省の思想の系譜に属する人間であると思っています。


 多くの皆さんにこの本を手にとってもらい、戦後の日米関係と日本社会のあり方を問い直していただければと思います。この本の知識が日本人の常識になれば、新しい日本が始まります。

なんだか、目が開かれそうな期待を持って読み進んでいけそうです。
まず、戦後史のスタートは8月15日ではなくて、9月2日だというところから始まります。
是非、読んでみてください。読み終わってもいないうちからのおススメになりますが、取り急ぎ。(写真の百合みたいな花はアリストロメリアです)

◆◆今朝の新聞から原発関連二つ◆◆
◇<原発「50年ゼロ」案 政府内で浮上 枝野経産相「30年に執着せず」 判断先送りの面も>
◇<橋下市長 30年時点「原発ゼロ可能」 府市エネルギー戦略会議を支持>
◆「エネルギー・環境に関する選択」についての意見募集(パブコメ)の締切日は12日。
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