彼岸花と「天地明察」

水中歩行に出かける途中、住宅街の北側の田んぼの畦道沿いに、いよいよ彼岸花が咲き出しています。
稲穂の色づきもますます濃くなり、垂れ具合もいよいよ増してきています。


3日ほど前に、田圃を覘いたときは彼岸花はまだツボミでシュンシュン出ているだけでした。

お彼岸すぎて、昨日寄ってみると咲きそろっていました。

スポーツの秋なので、3つの話題を:
◎9月の大相撲、千秋楽結びの一番、日馬富士(ハルマフジ)の全勝優勝を掛けての白鳳との大一番。2分近くかかる文字通りの力の入った大相撲になりました。寄せて、残って、下手投げで・・・とやっとこさで巨体を土俵に転がせましたが、日馬富士も精根尽きてすぐには立ち上がれず。やっと両手を地面に着くと今度は額を土俵につけて感謝の仕草。おでこに土をつけての勝ち名乗りでした。これで連続の全勝優勝、横綱昇進決まりです。
白鳳も一人横綱が長くて大変でしたが、これで東西横綱がそろいます。一人横綱の期間が2,3年と思っていたら、5年も・・・とは、早いですね〜、長い間ご苦労様でした。モンゴル出身の横綱が続きますが、日本に来て、言葉や漢字、仕来りやマナーと全部学んで、日本人以上に日本人らしいお相撲さんたちですから文句なしです。
◎海の向こうでイチローが頑張っています。あれよ、あれよ、というヒットメーカーぶりでご本人は”わからない”とか。移籍が◎の結果で本当に良かったです。
◎そして45歳の三浦和良、サッカーのフットサルで初の日本代表決定の嬉しいニュースも。

さて、先週の土曜日、山行が中止になった夫と二人で自転車で映画を見に行きました。
(←ポスターを写真に)「天地明察」という時代劇?で「おくりびと」の滝田洋二郎監督作品。主演は岡田准一宮崎あおい
原作が冲方丁(うぶかたとう)のベストセラー小説。江戸時代のこと、徳川家に仕える算哲(岡田くん)は数学(和算)が趣味で囲碁が仕事?。お寺にかけてある絵馬に関孝和の設問を見つけて・・・と映画は始まります。ゆったりとしたペースでいろんなエピソードが重なって、ですが、141分は一寸長〜いです。
でも、珍しいお話なので、興味は尽きません。その算哲が会津藩主の命で幕府の大掛かりな北極星観測調査の一員となります。先輩二人(岸部&笹野)の日本全国、歩数を数えながらの観測調査の場面などは珍しく面白いですし、暦を決めるのに三つの暦の日食の予想の当てっこをするのも、また、水戸光圀の後押しで、日本の最初の暦・大和暦(やまとれき)を作るという改暦事業の苦労話、朝廷と幕府の暦を巡る主導権争いなどは、初めて知ることです。
NHK歴史秘話ヒストリア風の映画という点で少し物足りなさもありますが、まあ、楽しめました。脇役の皆さんの演技比べと若手二人(岡田&横山)の盛り上げ役みたいなところも楽しめます。宮崎あおいさんはもうベテラン。しっとりシッカリです。

監督: 滝田洋二郎 - 出演者: 岸部一徳, 笹野高史, 岡田准一, 宮崎あおい, きたろう, 佐藤隆太, 市川染五郎, 徳井優, 渡辺大, 横山裕, 中井貴一, 松本幸四郎, 笠原秀幸, 真田広之, 尾藤イサオ, 白井晃, 市川猿之助, 染谷将太, 武藤敬司 - :

2009年度のアカデミー賞外国語映画賞を受賞した『おくりびと』の滝田洋二郎監督が、第31回吉川英治文学新人賞、2010年本屋大賞に輝く冲方丁の時代小説『天地明察』を実写化。江戸時代に20数年を費やして日本独自の暦“大和暦“を作り上げた渋川春海の物語を、滝田監督の視点で再構成していく。出版社に直接連絡して映画化にこぎ着けた監督渾身の1作。