井戸川町長「双葉町は永遠に」と「辞任について」

双葉町の井戸川克隆町長が23日、辞任という決断を。
井戸川町長と言えば、昨年の騒ぎです。中間貯蔵施設を受け入れるという会議に無断欠席したことを責められて町会議員から辞任を迫られ、町長は議会の解散を決意。今年に入って選挙公示日の前日に辞任発表となりました。
辞任について町長自らが心境を語る動画を見つけました。それによりますと辞任に際して発表された「双葉町は永遠に」は、井戸川氏の町議会・町民への”置き土産”だということです。このインタビューでは、除染によって生じた汚染土の中間貯蔵施設をめぐる会議がいかに非民主的な決められ方をしたのか、だから、欠席せざるを得なかったという事情についても語っています。
また、双葉町では井戸川さんを含め3〜400人が被ばくしている、爆発以前に1590ミリシーベルト/時を計測している、そこに妊婦も子供もいた。日本の法律で決められた1ミリシーベルトの20倍、20ミリシーベルトが基準となっている今はおかしい。放射能にさらされるというのは虐待。その中をマスクをして学校に通う子供たちを見ていられない。これは大きな犯罪ですから、これからは自由な立場で同じ思いの大勢の人たちと連携して汗を流していきたいというようなことも語っておられます。「双葉町は永遠に」を読まれた後、コチラのインタビュー動画も是非。

それでは、町民の先頭に立ち、矢面になり、闘い、守った町長さんの胸の内。。。
町長としての最後の訴え・”白鳥の歌”でもある双葉町は永遠に」を是非、全文コチラで読んでみてください:http://www.town.futaba.fukushima.jp/message/20130123.html/
(教えて戴いたのはコチラのブログ:「原発のない日本を目指して福島から叫びます」さんhttp://blogs.yahoo.co.jp/phkhn641/14660810.html
●●発表後のインタビューはコチラ:双葉町の井戸川町長、「辞任の真意」を語るhttp://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1518

双葉町は永遠に」からごく一部を:

この事故で学んだことは多い。我国でも人命軽視をするのだと言うことがわかった。国は避難指示と言う宣戦布告を私たちに出した。武器も、手段も、権限もない我々はどうして戦えるだろうか。


 白河市アウシュヴィッツ博物館がある。ナチスユダヤ人を毒ガスで虐殺したことは衆目の事実だ。福島県内では放射能という毒で県民のDNAを痛めつけている。後先が逆だ。この状態から一刻も早く避難をさせること以外に、健康の保証は無い。その後に十分時間をかけて除染をやれば良い。


 人工放射能に安全の基準を言う実績が少ない。20msv/yで住めると言う人が家族と一緒に住んで示すことが先だろう。その安全が確認出来たら福島県民は戻ればいい。これ以上モルモットにするのは、外国の暴君が国民にミサイルを撃つのと変わり無い。
 

福島の復興なくして日本の再生はないとは、人口減少の今、将来の担い手を痛めつけていては、真に福島の復興には繋がらないと心配している県民は少なくないと思う。双葉町原発を誘致して町に住めなくされた。原発関連の交付金で造った物はすべて町に置いてきました。


 原発の誘致は町だけで出来ない、県が大きく関わってはじめて可能となる。私たちは全国の人たちから、「お前たちが原発を誘致しておいて被害者面するな」という批判を受けている。私たちはどこにいても本当の居場所がない今、苦悩に負けそうになりながら必死に生きている。

◎参考:昨年の11月3日の2つのブログで、井戸川町長が国連人権委員会で世界に訴えたスピーチを取り上げています。
1.「青空学園だより」の「双葉町井戸川町長の訴え」(http://d.hatena.ne.jp/nankai/20121103)、2.蛙ブログの「ジュネーブ双葉町井戸川町長のスピーチと金曜デモ」(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20121103/1351914597
◎昨日は国会がスタート、安倍新総理の所信表明演説。内容については、維新の石原慎太郎氏が「安倍さんはね、本当にやりたいことが2つあるんだ。1つは憲法改正、もう1つは集団自衛権自衛隊を海外にもだせるようにすること。なぜ言わないんだ!!」、もう一人、社民党福島瑞穂さん、「原発のげの字もない。民については何もない」。
あるのは「強い日本」「強い経済」の連呼だけ。「原発より経済、フトコロを選んだのは国民なので、当然の結果」と発言したり、「猫かぶり」と言う解説者も。民主党が野党たりうるか? 声をあげないとトンデモナイ方向へ行きかねない・・・ですね。
◎写真は、唐池公園の黒くて丸い実をつけたスズカケの木、西日を受けて輝く住宅街の満開の蝋梅(ロウバイ)、そして、玄関脇の葉牡丹とヴィオラの寄せ植えポット。)