「福島の後、黙っているのは野蛮だ」(坂本龍一)

両端のポスターの作者はあの睨みを利かす女の子で知られる奈良美智さんの絵です。
奈良 美智(なら よしとも、1959年12月5日 - )は、青森県弘前市出身の画家・彫刻家。世界的に評価されているポップアート作家で、ニューヨーク近代美術館(MoMA)やロサンゼルス現代美術館に作品が所蔵されるなど日本の現代美術の第二世代を代表するひとり。にらみつけるような目の女の子をモチーフにしたドローイングやアクリル絵具による絵画で知られる。(Wikipedia)

水曜日のお昼のテレビ朝日山本晋也さんのインタビューコーナー、音楽家坂本龍一さんでした。
ニューヨークに仕事の拠点を置いて、3・11を前に日本に帰国しているところを訪ねてという番組でした。
紹介VTRで流れたのが昨年の7月16日の「さようなら原発10万人集会」でのスピーチの最後の言葉「沈黙は野蛮だ」でした。
一貫しての「反原発」について問われて、「一旦原発が危険だと知ってしまえば、だれだって家族や知り合いに、伝えるでしょう」と。
最後の質問、「あなたにとって音楽とは?」「身体の一部ですね。無くては生きていけない」、「あなたにとって日本とは?」「大地です。拠って立つところ」、「日本を愛していますね」「愛しています。日本の文化、食、大地」「土が良いですね、黒くて・・・」。
そこで、「たかが電気」発言で揚げ足採られて攻撃もされたという 昨年のスピーチを探してみました。「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんが書き起こしされていました。ついでに、奈良美智さんのポスターもトップにコピーしてみました。(引用先:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2129.html

・・・前略・・・


それで、
言ってみれば、たかが電気です。
たかが電気のために、なんで命を危険にさらさなければいけないんでしょうか


それで、僕はですね、いつごろになるかは分かりませんけれども、
今世紀の半分ぐらい、2050年ぐらいには、
電機などというものは、
各家庭や事業所や工場などで自家発電するのがもう当たり前と、常識!
という社会になっているというふうに僕は希望を持っています。
そうなってほしいと思います。


たかが電気のためにこの美しい日本、
そして国の未来である子どもの命を危険にさらすような事はするべきではありません!


お金より、命です。

経済より、生命。


子どもを守りましょう。
日本の国土を守りましょう。


最後に
「Keeping Silent After Fukushima is Barbaric!」
「福島の後に沈黙をしていることは野蛮だ!」というのは私の信条です。

珍しく政治コメンテーターの方がこのコーナーの終わりに、「二つのキーワードがあった。一つは”沈黙は野蛮だ”。もう一つは”大地”。
3・11以後政治家は何をしているのか、忘れてしまっていないか・・・そして、福島の大地は汚されてしまっている。帰りたくても帰れないし、耕すこともできない。これをどうするのか・・・」思わず拍手してしまいました。
◎そう、そう、NHK大河ドラマ「八重のさくら」のテーマ曲は坂本龍一さんの作曲されたものでした。「よくこんな人探してきましたよね〜」と新島八重さんのことを。「勿論、福島を応援したいということで、福島の石部桜や鶴ヶ城も訪れて曲想を得て…」とも。

PS:集会のステージ上、坂本氏の前の順番で、恥ずかしそうに照れながら短く脱原発を訴えていた奈良美智(よしとも)氏経歴:(Wikiより)

出生後、青森県弘前高等学校卒業まで弘前市で育つ。武蔵野美術大学を1年で中退して、1985年愛知県立芸術大学美術学部卒、1987年同大大学院修了。

河合塾千種校美術研究所教員を経て渡独、1988年ドイツ国デュッセルドルフ芸術アカデミー(Kunstakademie Düsseldorf)に入学、A.R.ペンク(A. R. Penck)に師事し1993年マイスターシュウラー取得。その後ケルン近郊のアトリエを拠点に作品を制作、日本ではギャラリーユマニテに勤務していた土崎正彦氏に見出され、その独立に伴い白土舎に移籍し発表を続け、その後小山登美夫ギャラリーにて東京でも発表し、次第に注目を集め、日本や欧米を中心に国際的に注目される。


1995年名古屋市芸術奨励賞受賞。1998年カリフォルニア大学ロサンゼルス校客員教授村上隆と3か月間務める。2000年8月ドイツから帰国、東京に居住。2005年より栃木県在住。2006年度武蔵野美術大学客員教授。2013年芸術選奨文部科学大臣賞受賞。