3・15金曜デモと琥珀とコンサート

昨日は金曜日、毎回ルポを寄せてくださる「特別な1日」さんはお休みの予告(「TPPと反原発デモ」:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20130314/1363259263)があって、急きょお仕事の後、東京の官邸前まで駆けつけて参加、ルポを寄せてくださっているのは「hatehei666の日記」のhateheiさん、「3・15首相官邸原発反対デモに参加して」(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20130315/1363357236)です。疲れていたhateheiさんがデモで元気になって帰途に・・・という不思議をぜひブログで。
そして、関西は、「青空学園だより」のnankaiさんが、神戸での行動に参加、「三・一五の日に」(http://d.hatena.ne.jp/nankai/20130315)では、盛り沢山な内容が紹介された後、「1928年2月,第1回の普通選挙が実施された.社会主義政党の躍進に危機感を抱いた田中義一内閣は,3月15日,治安維持法違反容疑により全国で左派党への一斉検挙を行った」、あの「小林多喜二は三・一五事件を題材に『一九二八年三月十五日』を発表する(『戦旗』1928年11・12月号,発売禁止).特高による拷問の描写が特高の憤激をかい,後に多喜二は特高により拷問死.三・一五から日本は軍国主義をまっしぐら.八月十五日の敗戦まで突き進んだ」「その,近代日本の歴史の一つの焦点である三・一五から八五年の日」を思いながら、三宮までデモ行進に参加されています。コチラも是非ブログを訪ねて「経産省前テントは不法占拠ではない」や「下地先生の話」も読んでみてください。
今年一月、新春サロンコンサートでも案内のあった豊中にあるロシア領事館でのコンサートにNさんがお茶仲間の私とNaさんも誘ってくれて昨日でかけることに。領事館内は治外法権ということで、入館証を手に入れて持参していなければ入ることが出来ません。名前、住所、生年月日など必要事項を、Nさんが当日歌うHさんに伝えて、申し込んでくれました。
領事館が近くにあることも知らない私でしたが、Nさんは一度中へ入ってみたいという好奇心からということでした。先月、お茶の帰りにその案内のチラシと入館証を受け取りにNさんのお宅に寄りました。チラシによると、コンサートというより、これは、大琥珀展がメインのようです。展示即売会みたいよ・・・ということで、3人とも、琥珀は持っているので、身に着けて行こうということに。
私の琥珀は、自分で買ったのではなくて、ヒョンなことから手に入れたというか手元にやってきたものです。頃は今から20数年前の1986〜88年頃のことです。85年のショパンコンクールソ連スタニスラフ・ブーニンが優勝。ショパンのピアノ協奏曲を弾くブーニンにすっかり心を奪われて、NHKロシア語講座を見るようになって、形容詞の最上級あたりまで続けたことがありました、今はすっかり忘れてアルファベットも書けませんが。ロシア以前のUSSR(ソビエト社会主義共和国連邦)時代です。夫が仕事でモスクワに行った時は、モスクワ音楽院の写真を撮ってきてほしいと頼んだことも。ある時、ソ連からビジネスにやってくる人にメッセージを書いてやってほしいと夫が。”ウェルカムtoジャパン"というようなことをロシア語で書いたんだと思います。「えらい喜んで、大手商社に渡すはずだった土産をくれた」と包装もしていない粗末な紙箱を。開けて見ると琥珀のネックレスでした。気泡がたくさん入った琥珀の粒がキラキラと輝いています。あのカードのロシア語が!とビックリしました。
ところが、打ち明け話はしてみるものです。Nさんの首元の飴色の大きな丸い粒がそろった長いネックレスにも時代の物語が。時代は遡って1960年安保の年。お姉さんの旦那さんが新劇に関係するお仕事をしていて、当時は公安が張り付いていたのだそうです。その方がソ連を訪問することになって、そのお土産が今日つけているネックレスなんだそうです。半世紀以上も前のものです。Naさんのはペンダント形式で、ネックレスは細かい琥珀のビーズ状ですので、デザイン的にも新しいものです。
さて、今日のコンサートは琥珀の展示即売会と抱き合わせのようですので、先に展示してあるたくさんの琥珀のアクセサリーを見ました。私が着けているような琥珀は時代物です。みんなキレイなカットが施されて、ビーズ扱いされて他の石(紫水晶とか)や、金、銀、白金などと組み合わせてあります。シャンパン色という薄い色合いの物からアースカラーのドミニカ産という黒っぽいものまで。工芸品のような手の込んだものも。日本の琥珀の産地は岩手県久慈市で、4月からのNHK朝の連ドラの舞台になるそうです。どうも工芸品の数々はそこの博物館からの出展のようです。アクセサリー類は、お値段が安くても10数万円ですので、とても手が出るものではなく、目の保養です。
その前に3時からのロシアの歌手エカテリーナさんの歌に間に合いましたので、聞くことが出来ました。ロシアンティーを頂きながら、美しい歌声と上手な日本語で30分ほどロシアの歌と日本の歌を。ピアノを弾きながら日本語で歌った「中国地方の子守歌」(ねんねこしゃっしゃりま〜〜せ♪)が感動的でした。悲しい歌が多かったし、透明感のある声がよく合っていました。「百万本のバラ」はもちろん。「次は意味のない歌をうたいます」と「カリンカ」も。衣装が日本の着物だったのか、睡蓮の葉と花にオシドリが描かれた着物をリメークしたものでしょうかドレスの上から重ね着ふうに。後ろには裾と肩の辺りに模様が入っていてとてもよかったです。お似合いでした。
さて、5時からのミニコンサートが始まりました。今回は3番目に歌われたHさん。石川啄木の「初恋」が情感がこもったソプラノでとてもよかったです。2曲目はプッチーニの「私のお父さん」。トップで歌った新春コンサートは聞く方も緊張していた所為か今回の方がはるかに良かったと思いました。やはり日本語の歌曲は言葉の意味が解るので、中田喜直の「霧と話した」と最後の一つ手前に歌われた久石譲の「スタンドアローン」、NHKの「坂の上の雲」のテーマ曲でしたので日本語では「自立」とでも言うのか・・・、がとても印象に残っています。
帰りは衣装ケースを持ったHさんもNさんの車に乗っけて箕面の駅まで。Hさんのお話では、男性は歌では食っていけないと断念して医者や学者になった方が歳を取って余裕が出来て好きな歌を唄っている人が多く、お金を払ってでも舞台に出たいという情熱はスゴイというお話でした。なるほど、多くが趣味で始めたという女性たちとは意気込みが違うということで、コンテストに挑戦したり、セミプロ、プロ並みの方が多い理由が分りました。駅から歩いて7時帰宅。慌てて夕食の支度にかかりました。
写真、ホールの周りは大理石張り。床は胡桃の木で音響が素晴らしいとのこと。ホールの反対側のお部屋は壁面が木彫りの作品で埋められていました。琥珀のネックレスは着て行った黒いベルベットのスカートの上に乗せて気泡が良くわかるように撮ってみました。最後、滝廉太郎の「花」を皆で歌った時、ドレス姿の女性たちが前に出て一緒に歌いました。