9月のお茶のお稽古

昨日の9月最終日はお茶のお稽古日でした。朝晩は涼しくなりましたが、日中はまだまだ夏日です。一昨日の日曜日は堺市市長選挙の投票日。維新の会が推す候補が予想通り落選という結果でした。これで橋下市長の大阪都構想は実現しなくなるでしょう。大阪府大阪市の二重行政を維新の二人の知事と市長で相談すれば事は済むのではないでしょうか。大阪の維新熱もやっと冷めてきました。堺は茶人千利休を生んだ町でもありますので、歴史は大切にしてほしいです。12月には市川海老蔵が主演する映画「利休にたずねよ」も公開されますので、楽しみです。


今日のお花は鉈(なた)籠に芒(ススキ)、八重の槿(むくげ)、竜胆(リンドウ)に吾亦紅(われもこう)。残花といって秋の花はたくさん挿してもいいそうです。お軸は「江月照松風吹」。9月だから月ということです。香合はほおずきをかたどった木の彫刻作品。

軽やかなお棚は、木目の美しい桑の木の小卓(こじょく)。下の棚との間隔が狭いのですが、それ用の金物の薄い建水があるということで見せていただきました。銀とか錫とか銅製のものがあるのだろうと想像します。上に置いてある棗?も初めて見る形。黒漆の平たいお茶碗のような身に菊の花を描いた赤い蓋。これに入れるお茶のはき方は山型にはくんだそうです。実際に使ったこの日の棗は瓢箪が六つ描かれていて無病にかけて六瓢(むびょう)と読むそうです。
水差しは黒くてぼってりした丹波焼。水をかけると色が変わるそうです。正面は少しへこんだおへそのような細工がしてありました。反対側には赤い色がさしてあります。
足の悪いNoさんは今日もお茶は点てずに戴くだけのお客さん役です。今回も立礼式ということで一番手は私が。前ほどではありませんが、時々先生の助言が”何のこと?”という時が。それ以外はわりにスラスラと…でもなかったか。
お干菓子には小さな落雁と一緒にスライスした干し柿が出ました。奈良のお菓子とか。天然の甘みがとても美味しい。浅い木のお皿は木目を横にして木目の幅が広い方を前に置きます。お自服をすすめる時は、逆にしますので、その時のひっくり返し方を教わりました。持つ手を2回入れ替えて回転させ、相手方に正面を向ける作法です。教われば成る程こうすればキレイに逆になると納得です。
お茶碗は黒地にピンクの芙蓉の花を描いた九谷焼と、京焼の「夕映え」という名の華やかなお茶碗は芒に赤トンボです。
(写真は最近どうしたことか?どれもピント外れでした)