先週の土曜日(25日)に後編が放送されたNHK土曜ドラマの「足尾から来た女」、
谷中の鉱毒事件で、家を失い、家族を失い、故郷をなくした新田サチを演じるというより生きた尾野真知子さん。
日露戦争後のあの明治の時代の社会と東京と谷中と、そこに生きる新田サチを描いたドラマでした。
何といっても主演の尾野真知子さんが素晴らしかった!
いま、尾野真知子さん、最高の女優さんです!
「足尾から来た女」
明治末。栃木県谷中村は足尾銅山の鉱毒で田畑を汚染された。田中正造の闘いもむなしく、村は16戸にまで激減。国は住人に村を捨てるように命じ、残った家の強制執行に踏み切った。
この谷中村の娘が田中正造の仲介で社会運動家・福田英子宅に家政婦として派遣された史実をもとに、一人の女性が見知らぬ東京の地で石川三四郎や幸徳秋水ら社会主義者たち、さらに石川啄木や与謝野晶子など多彩な人物と交わる中で成長する姿を描く。
故郷を失う苦しみを味わいつつ人間としての尊厳を守り、たくましく生き抜くヒロインを、NHKドラマでは連続テレビ小説「カーネーション」以来の単独主演となる尾野真千子が演じる(写真:NHKドラマサイトから)
【出演】尾野真千子
鈴木保奈美、北村有起哉、渡辺大、岡田義徳、尾上寛之、玄覺悠子、金井勇太
/ 松重豊 原沙知絵 / 國村隼 / 藤村志保 柄本明 ほかの皆さん【脚本】池端俊策(オリジナル作品)
【音楽】千住明
【演出】田中正(NHKドラマ番組部)
【制作統括】高橋練(NHKドラマ番組部)
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◎早春に土の中から出たばかりの若い芽が踏みつけられながらもそれを力にして伸びようと生きようとする青い麦。尾野さんのサチはそんな麦踏みの青い麦を思い起こさせてくれます。
尾野真知子さんの表情が何とも言えません。ドンドン若くなっていくように見えました。写真(囲み外の5枚)は、ドラマが終わる直前にハッと気づいてカメラに収めてみました。同じようなサチさんが、日本のアチコチで生れているような気がします。
○柄本明の田中正造が、この村に残ってはいけない、ここは任せて学んで来いとサチを諭すところがあります。細川・小泉の70代コンビと、山本太郎さんや三宅洋平さんたちとの関係に見えてしまいます。レールは同じ方向に向かって脱原発という大目標を乗せて走っています。同じ方向に二本のレールが走っていなければ上に乗っかっている脱原発は前には進めません。そこのところを若い方たちに分かってほしいな〜と思います。(最後の写真は画像サイトから)