1月のお茶のお稽古

昨日は今年最初のお茶のお稽古日。
日差しはもう春。
途中、Sさんの玄関先の階段下に置いてある金魚、今日はどうしているかな…なんて思いながら……
出てます! 大きな金魚が三匹。悠々と泳いでいます。
以前、シャッターを押す音に反応して金魚が隠れてしまったことがあったので、注意して、素早く撮ろうと思いましたが、気が焦ると上手くいかないものです。3匹が一度に写るチャンスを逃してしまったようです。
先生のお宅に着くと、車が車庫に。玄関に入ると先生とお二人がオモト(万年青)の生花の前で何やら熱心にお花談義です。平鉢に3枚、7枚、9枚のオモトの葉組が活けて有り、9枚の葉組の中には赤いオモトの実も見えます。お正月の未生流の活け方です。
お部屋に入ると、鉄釜のお湯が沸いていて、床の間にはスッキリと松が活けて有ります。お目出度い金銀の水引で締めてあります。ここで松の活け方についてのお話。Noさんは、関東出身で、古流の生花を学んでいます。お花の活け方にも流派によっていろいろ細かい違いがあるそうです。
お軸は「彩凰舞丹宵」(さいおう たんしょうに舞う)と読むそうです。お目出度い言葉のようですが・・・
写真を写そうとしたら、先生から真正面から撮りなさいと言われました。そうか、正面から見るように活けてあるんですね〜
棚がまた素敵です。
三友棚(さんゆうだな)と名前がついています。
松竹梅を三友と呼ぶんだそうです。
底と天板の板が松。棚を支える棒が竹。上の棚板の横に梅の花の蒔絵が施してあります。
二本の竹は節の位置が重ならないようになっていて、節の数も二つと三つで奇数になるように考えられています。
左側の上の節には小さな二つの枝が残してあります。そこに柄杓を引っ掛けて飾るようになっています。
竹が軽やか、蒔絵の梅の花が華やいで、お正月らしい感じがします。
大ぶりの松の絵が描かれた棗が置いてあり、水差は蓋にまで絵が描かれた陶器です。
4人そろって話に花が咲いて1時間近くお喋りをした後、私が1番手でお茶を点てることに。
楽茶碗と松に雪のお茶碗を選びました。
先に建水を持って出て叱られました。そうか仕組み茶碗が先でキチンと置いて来るんだったとか、2か月近く空いているうちに忘れてしまっていました。注意を受けながらやっているうちに思い出してきました。
そのうち勢いがついて柄杓の中の水を釜に戻す時に柄杓のお尻が少し釜の外に出て、水が釜を伝って炭の上に落ちてしまいました。
じゅっと音がしました。調子に乗るといけません。
お二人に一服づつお茶を点ててお仕舞に。

棗を棚に戻す時に、棚の天板の上が白くなっています。先ほど私が水をこぼした時の灰が舞い上がったせいで漆塗りの棚に白い灰がかかっていました。
柄杓は棚板の下、左の竹の上の節から出ている二つの短い枝に引っ掛けてぶら下げます。その柄のふもとに蓋置を置きます。
何とか私の番が終わって、次はお客さんになります。
主菓子も干菓子の落雁の松竹梅も先生手づくりです。
黄色い餡と外側のピンクの色合いが優しくシットリと柔らかで゙とても美味しいお菓子です。御菓子の名前が分かればいいのですが・・・写真は判別できないほどのピンボケですし…残念。

使われたお茶碗は雪松と呼ばれる松に牡丹雪の絵柄のお茶碗と、今は廃窯になっているという高槻の古曽部焼とかで馬の絵(写真で見ると太った馬ですね!)が描いてあり、昭和四十年一月吉日と字も書いてあります。最後のは鼠志野に白でこれも馬が描かれているのが分りました。