散る桜と小保方さん記者会見について

寒の戻りの花冷えの後はポカポカ陽気の春の日です。
ヨーガへ出かけるのに横切る桜のトンネル。最後の写真を撮りました。
帰りはYさん宅の傍を。白いのは、満開の利休梅です。
午後からは小保方さんの会見をハシゴしながら殆ど見ることに。夫も気になってか山へ行く支度をしながら聞くことに。
少しほほがこけた小保方さんが登場、会見に先立ってコメントを読み上げました。
弁護士の方から、「捏造」「改ざん」と言われた2点について映像を使って説明。それから質問でした。

実は、土曜日の平家物語の講座で先生が、「理研の説明を聞いていると、小保方さんは、功を焦ったんですね〜」と理研(=権威)の説明を信じ切ってのご意見でした。日曜日の同窓会では、千葉・松戸から日帰り参加の同級生がいて、彼女は現役の歯科学者で先生をしています。隣に座っている先生と私の二人で意見を聞きました。彼女は「小保方さんは研究者として、やってはいけないことをやったんだから、自分で出てこない方が良い、弁護士に任せるべき」と言っていました。先生と私は「理研が若い小保方さん一人に責任を取らせるやり方が…」と言ったら、「それは組織を守るためでしょ」と。
ところで、昨日、たまたまあるブログで武田邦彦氏の意見(動画「STAP細胞・小保方論文は何が問題? 武田邦彦が騒動を斬る!! https://www.youtube.com/watch?v=7IAqQMVrLcE)を知りました。
先生によると、欧米と日本では科学について捉え方が違う。新しい発見に対して、その論文の書き方や資料がどうのこうのは小さな問題。コピペ、悪くない。そもそも科学論文に著作権なんかない。事実は一つ。誰が書いても同じ。新しいことは皆最初は間違いからスタートする。「新しいこと」は誰も知らないことなんだから、旧弊の頭から見たらみな最初は『間違い』。それが、本当、真実と認められるのは科学によってでしかないし、時間がかかる。若いから、不備だからと、芽を摘んではイケナイという先生のお話、私は納得がいきました。
そのことが頭にあったこともあって、今日の小保方さんの会見を観て聴いて、小保方さんは間違いなく”科学者”だと思いました。日本の年長の科学者や国立大学出の科学者さんたちが、そうではない経歴の持ち主で『自己流で突っ走って』やってきた若い科学者を潰すのか、それとも育てるのか…という問題でもあるなと思いました。
◎最後の方で出された質問「理研に対して裏切られたという気持ちはありますか?」に対して、「……そういう気持ちを持つべきではないと考えています」
◎記者会見に先立って読み上げられたコメント:

 このたびはSTAP細胞に関する論文の作成に関し、私の不勉強、不注意、未熟さゆえに多くの疑念を生み、理化学研究所および共同執筆者の皆さまをはじめ、多くの皆さまにご迷惑をおかけしてしまったことを心よりおわび申し上げます。また、責任を重く受け止め、深く反省しております。本当に申し訳ありませんでした。今日まで、筆頭著者である私から何も情報の発信ができなかったことを重ねておわび申し上げます。


 国際間をまたぐ二つの研究室で、2報分の英科学誌ネイチャー論文のデータを同時にまとめ執筆していく作業は私の能力をはるかに超えていたのかもしれませんが、私はその時々に論文発表に向け全力で取り組んでまいりました。生物系の論文の基本的な執筆法や提示法について不勉強なままでの作業になり、それに加え私の不注意も加わり、結果的に多数の不備が生まれてしまったことを大変情けなく、申し訳なく思っております。それでも私はSTAP現象がいつか必ず誰かの役に立つと信じ、研究を続けてきました。多くの研究者の方々から見れば、考えられないようなレベルでの間違いだと思いますが、この間違いによって論文の研究結果の結論に影響しないことと、なにより実験は確実に行われておりデータも存在していることから、私は決して悪意をもってこの論文を仕上げたわけではないことをご理解いただきたく存じます。



 そもそも私が正しく図表を提示していたならば、調査委員会自体も必要なく、お忙しい中、調査に参加してくださった調査委員の先生方にも心からのおわびと感謝を申し上げます。しかし、調査結果では、事実関係をよく理解していただかないまま不正と判定されてしまいました。弁明と説明の機会を十分に与えてくださったならば、必ず間違いが起こった経緯を理解していただけるものと思いますので、昨日不服申し立てをさせていただきました。


 STAP現象は何度も確認された真実です。私はSTAP現象に出会って以降、この現象を発表する使命感とともに、毎日実験に取り組んでまいりました。そして、この現象のメカニズムが詳しく理解され、いつか多くの人に役立つ技術にまで発展させていける日を夢見てきました。どうかSTAP現象が論文の体裁上の間違いで否定されるのではなく、科学的な実証・反証を経て、研究が進むことを何よりも望んでおります。
 


 このたびは本当に申し訳ありませんでした。

◎引用元は「毒蛇山荘日記」の今日の記事(2枚目の写真も)から:http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20140409/1397009893
◎冷静で他人の所為にしない立派な受け答えだったと思います。STAP細胞は必ずその存在が証明されると信じている科学者の自信が彼女の今を支えているのでしょう。証明されるその日が、そして小保方さんの願い(STAP細胞が役に立つ日が来るよう研究を続けたい)が叶う日が早く来ると良いな〜と思います。