侵される表現の自由(俳句も焼身自殺も)と新生桜並木と俳句

◎まず「☆句の無限遠点☆」さん昨日のブログさいたま市公民館の俳句弾圧事件、京大俳句弾圧事件再びか?!」から:(全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/haigujin/20140707/1404731425

集団的自衛権の行使容認に反対するデモを詠んださいたま市内の女性(73)の俳句について、同市大宮区の三橋(みはし)公民館が6月末、毎月発行する「公民館だより」への掲載を拒否していたことがわかった。女性は俳句サークルの会員で、毎月、会員互選の1句が掲載されていた。女性は「サークルと公民館は別組織。掲載拒否は表現の自由の侵害だ」と批判している。

 掲載を拒まれたのは「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句。女性や公民館によると、句は6月下旬に選ばれ、1日発行の7月号に掲載予定だった。だが直後に、公民館の職員から女性に「集団的自衛権で世論が割れているときに、一方の意見だけ載せられない」と連絡があった。その後、公民館だよりの7月号の俳句コーナーは削除された。(後略)

◎真綿で首を絞められる…のたとえを借りれば真綿が首の周りを一周以上か、あるいは徐々に暖かい水を入れられて最後はゆでガエルになるのたとえを借りれば、周りの水の温度は相当温められている、本当に今気づいて真綿を取り除くか、温度変化に早く気づかなければ…という段階には入ってきていますね。NHKはすでに大本営発表しか報道しなくなっているようですし、とにかく安倍さんがトップに据えた会長が「政府が右と言えば左とは言えない」と『政府の言いなり』を約束している人なわけですから。国会もマスコミも国民も、こういうあからさまな人事をはねかえすことが出来ていないわけですし。後は、ネットや人伝、デモや集会、良心的マスコミを通じて民主主義を守っていくしかありません。(☆”ゆでガエル”は「人間は環境適応能力を持つがゆえに、暫時的な変化は万一それが致命的なものであっても、受け入れてしまう傾向が見られる」ということを蛙でたとえた話ですが、実際は蛙は温度が上がれば逃げるそうです)
◎「生き生き箕面通信」さんの今日のブログ「命をかけた抗議を隠蔽する大手メディア――早くも特定秘密保護法の発動か」では、29日の焼身自殺(未遂)がその後「なかったかのように一切報道されない」ことを取り上げておられます。写真と記事の一部を引用させていただいて、記事全文はコチラで:http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/4fba5e64c9864c02c500845389a4d4cc

*ネットより転載

 焼身自殺を図り、全身やけどした男性は、事前にテレビ局などに文書を送っていたともささやかれていますが、今のところ、名乗りでる局はありません。これも、日本の大手メディアの現在の姿を端的に示す例です。

 集団的自衛権閣議決定されたのは、7月1日。それに先立つ2日前の6月29日、JR新宿駅南口の歩行者用横断橋上で、背広をきちんと着込んだネクタイ姿の男性が拡声器で、「集団的自衛権反対」など訴え、与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」を口ずさんだ後、自らに火をつけました。

  火は、待機していた警察などに消し止められ、男性は全身やけどをしたものの、新宿署によると「命に別条はない」そうです。


 それにしても、その後、うんともすんとも報道がないのは、異常というほかありません。週刊誌や夕刊紙ですら、容易に手が出せないようです。

 これほど徹底した情報管制は、戦時中なみといえます。おそらく官邸が主導して報道各社に「報道を控えるよう」と形のうえでは”要請”し、その実、厳しく”命令”したと推測できます。菅という官房長官名が報道各社に威力を発揮し、監視役は、例の「官邸のラスプーチン」こと、〇島勲でしょうか。

 特定秘密保護法は、昨年12月13日に公布されました。1年以内に施行することになっていますが、すでに実質的には「焼身自殺の件は、特定秘密」と指定されたかのようです。各社ごとの自主規制では、とてもここまで徹底はできないはずです。


◎週刊誌が飛びつきそうな内容なのに…本当に自主規制がきいているのか、官邸の締め付けがあるのか、以後、国民には知らされることはありません。

無限遠点」の俳愚人さんが書いておられます。「要するに国論を二分する程大事な問題への市民のコミットメントや表現を封じることは、先進国の民主主義と表現の自由とは全く逆行し、そもそも論議を旨として解決する民主主義の前提を崩壊させる。これは犯罪である。何度もいうが、これが中国北朝鮮なのである。」
◎日本人の私たち、隣国中国や北朝鮮の非民主的な体制を批判している場合ではなくなってきています。日本は本当に危ない! この危なさ、危険が自覚できていないことが大きな問題です。ゆでガエル…蛙に悪いので真綿で行くと首が絞められ息が出来なくなる前に…頑張ろう!!です。

◎さて、近場のニュースです。2月ごろから取り掛かっていた桜のトンネルの道路工事が7月に入ってやっと終わりそうです。
まず真ん中の車道をかさ上げして舗道と同じ高さになりました。そこに舗道の縁石をはめて、斜めになって歩きづらく危険だった舗道が歩きやすくなりました。
そして、西側の舗道(写真左側)が広くなり、二人連れでも歩けるし、すれ違いもできるようになりました。その分、車道は狭くなりました。
桜の木が切り倒され、みすぼらしい歯抜け状態と言われていましたが、新たに木を植える土の部分が整備され添え木も用意されました。自治会便りによると、ソメイヨシノではない新種の桜・神代曙(ジンダイアケボノ)が植えられる予定だそうです。(植える時機を逸して12月に延期とのこと)
そして、住宅街の東西の道と交差する箇所が盛り上げられてスピードが出せないようになりました。
これは以前から出されていた市民の要望、桜並木を歩行者優先道路にという要望が実現されたようです。
車は遠慮して走りなさいという道路になりました。車はスピードを緩めて、気を付けながらすれ違うようになりました。
行政のやることを見直しました。桜並木住民の皆さんの意見が随分取り上げられたのでは…と思います。
(Yさん宅の生け垣から:上から順に、ピンクとブルーの石花アジサイ。白と珍しいサーモンピンクの夾竹桃。ピンクのムクゲ) 
◎母の俳句から最新作を:


       生きるとは老いゆくことよ合歓(ねむ)の雨     貞子