雪の日のミニ同窓会


昨日は、学生時代からの友人3人を家に招いてのミニ同窓会の日でした。
アメリカから帰ったとAさんからお電話があったのが1月でした。一度会いたいね、と言われて、2月初めに又お電話があり、良かったら今度は我が家でどうぞ。梅田で場所を探したり移ったりするより、箕面まで少し遠いけど、我が家なら落ち着いて居られるからと。長年連絡係だったAさんに代わって今回は私が連絡することに。
両手にババさん(自分の98歳の母親と96歳のお姑さん)の東京のNさんは今回も無理、代わりに朝お電話を頂きました。京都のMさんは、今年が定年。アメリカ帰りの八尾のAさんは、最近、かねてからおつきあいがあった在米の日本人男性と入籍、再婚同士の新婚さんだと分りました。そして、奈良のWさんは、サンルームも知ってるよということなので、数年ぶりの我が家です。
昨日は夫が家にいましたので、乗り換えの石橋から電話をもらい、車で迎えに行ってもらいました。12時過ぎ我が家着。ホットサンドの準備をして、温めておいた具沢山のスープと、ブロッコリーのガーリック蒸しで昼食。京都のMさんは、電話で連絡をした時、”じゃ、リンゴのタルトを持って行くから”と言って下さった通り、耐熱ガラスに入ったままのケーキをテーブルに出して下さって、豪華なデザートになりました。
夫は、2つ学年上で、みんな知ってる同窓生なので、お昼は一緒に食べることに。デザートも甘さ控えめでとても良いお味。紅茶を淹れて美味しくいただきました。夫はここで自室に引きこもって、4人で、積る話をドッサリ。

教えることが天職だったAさんは、数年前に教師を辞めてから、燃え尽き症候群に。ここ数年、アメリカの彼とのお付き合いの合間に本人曰く”ウツ症状”とか。昨日も入ってくるなり、「もう死にたいの、このまま消えたいの、やりたいことみなやったから」と。体重激減、確かに顔色も悪く、体調悪そうでした。幸せ病、だとか、もっと社会に目を向ければ、もう教えることは止めたんだから別のことに挑戦したら、今度は何か習ってみたら、とか長年の友達ならではの辛口の励ましを3人で。そのうち、政治状況や、人質問題、曽野綾子問題など話しているうちに、3時ごろ、母が入ってきました。
先週伝えておいた母は、久しぶりだからと3人分のお土産を用意して楽しみにしていました。ヨガ帰りのためか血色が良くて、皆さん、びっくり。母も嬉しかったか、「70歳は、人生これから、一番良い時期よ〜。人間だからみんな何かあるでしょうけど、過去のことをクヨクヨ思ったって戻せないんだから、前向きに明るくね〜。そのためには健康ね。運動して三食きちんと食べて」と、これにはビックリでした。Aさんも、「そうですね〜。来て良かった。元気になれた」と。
他の3人は、Aさんに言ってきたこと、言いたいことをズバリ母が言ってくれて、驚きながらも拍手でした。母も、「今日は一寸しゃべりすぎた」と言いながら、3人と一人ずつ握手して隣へ引き上げて行きました。母は、いつまでも娘と仲良く付き合ってくれる学生時代からの友人たちに母親としてお礼を伝えたくて顔を出したのでした。有難いことです。ついでに今年白寿を迎える父のことも「頑張ってるのよ〜、私も頑張ってるけど」と言い放って行きましたので、確かに久しぶりの懐かしい皆さんに日ごろからの思いをぶっちゃけて、ついつい多弁だったのかもしれません。
前日とうって変わって雪の降る寒い日になりました。18歳の時に出合ってから半世紀以上の付き合い、お互い色々ありましたが、今こうやって70歳の同窓会が出来るのはやはり幸せです。

何年か前、東京で会った時、Nさんにもらった色紙で作った30面体をガラス戸棚の中に見つけたWさん、出して見せてと言うので、私の作った複雑版30面体も一緒に取り出し、ひとしきり折り紙談義。Aさんも”やってみようか! アメリカでも喜ばれるし!”で”やったら〜”と私からも。布遊びが趣味の京都のMさんは、この日も大島紬をアップリケした素敵な手作り手提げバッグを持って来られていました。

そして、またまた、昨日は、テーブルの上にポケットティッシュのカバーを取り出しズラリと並べて選ばせてくれました。全部ウィリアムモリスのカーテンの端切れを利用したもので、裏地の色との取り合わせが効いています。迷いながら各々一つずつ選びました。ついでに、布遊び名人の我が友Sさんの作品を見せることに。ティッシュボックスカバーは参考になったようですし、大事にとってあったパッチワークのコースターはWさんお気に入りのものがあり、お持ち帰りにも。私も二階から作り置きのコサージュを取って来て御披露。気に入ったのがあればドウゾということで、2,3個貰ってもらいました。そうそう、前日に桜餅を買っておいて、お抹茶も点てました。

夕飯の支度にとりかかった頃、電話が鳴って、明るい声で、”今、家に着いたところ”と八尾のAさんから。私もつい、「元気になった?」と。「行って良かった、元気になった」と。本当に今の元気が続いてくれるといいのにと思いながら電話を切りました。