金曜デモと消えた核燃料!と「辺野古への眼力」より(「地元紙で識る沖縄」)


●金曜日、恒例の官邸前のデモの様子を「特別な1日」さんから。いつも話題豊富な記事内容、今回のタイトルは、「男女平等・多様性社会推進条例と★0320 再稼働反対!首相官邸前抗議」です。
渋谷区に次いで世田谷区も同性カップルを認める施策検討に入ったとか。一方では、渋谷で反同性愛デモを主催した「頑張れ日本!」の結成大会に安倍首相を始め複数の現閣僚が参加・登壇していたことも報じられています。                         

自分が別姓を使っている癖に選択的男女別姓導入に反対する高市早苗(笑)のように自分に迷惑がかかるわけでもないのに他人の嗜好にどうのこうの言う奴の発想はボクには1ミリたりとも理解できない。<略>                

LGBTの権利がもっと認められるような世の中になれば日本の社会だって少しは風通しが良くなるし、もっとクリエイティヴな産業が生まれやすくなる筈だ。こういうのが本当の『成長戦略』って言うんだよ!

世の中が北朝鮮中国共産党みたいな方向へ進んで行っているからこそ、ボクはこのことは声を大にして言いたいんです。


という事で、官邸前のデモは「22日にNO ABEという大規模集会が開かれるそうで、今日の抗議は官邸前のみ。参加者は800人くらいだろうか(主催者発表1000人)」とのこと。
SPYBOYさんは、「NO ABE」ではちょっとという御意見のようですが、私は、安倍さん以外、谷垣さんでも、あの石破さんでも、安倍さん(とその一族)よりはマシかと思うので22日はたくさんの人が集まるといいなと思います。プラカードの写真、お借りします。
◎早春の花、バイモ(貝母=編み笠ユリ)の花束をかざしている方がいたんですね〜! 我が家も一株しかないこの貝母、咲き出しています。
★全文は是非ブログを、☆必見の写真 【フィリピン周辺で沈んだ旧日本軍の軍艦】もありますので訪ねてみて、コチラです:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150320/1426860110
日経新聞20日朝刊の記事によると:

 東京電力は19日、福島第1原発1号機の原子炉内部を、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線の「ミュー粒子」を利用して透視した結果、圧力容器の本来あるべき場所に核燃料が確認できなかったと発表した。核燃料は本来4メートル強の長さがあるが、1メートルを超える塊は見つからず、東電は「ほぼ全ての燃料が溶け落ちていると理解していい」と説明した。
 
 福島第1原発では東日本大震災に伴う事故で、1〜3号機が炉心溶融メルトダウン)を起こした。1号機の核燃料はほとんどが溶け落ちたとされており、今回の調査で初めて裏付けられた。溶けた核燃料は圧力容器の底から格納容器に漏れ出たとみられている
 
 ミュー粒子は原子炉を通り抜け、ウランなどに当たると吸収されたり向きが変わったりするため、この性質を利用するとレントゲンのように物体を写すことが出来る。 高エネルギー加速器研究機構と国際廃炉研究開発機構が、この技術を使って1号機の原子炉内部を透視した結果、格納容器や圧力容器は見えたが、燃料があった場所には何も映っていなかった
 1号機の格納容器の底に落ちたとみられる核燃料は、4月以降にロボットを建屋に入れて詳しく調べる。2号機でもミュー粒子による透視作業を進めていく予定だ。

◎今頃、今更、という発表ですが、核燃料が「圧力容器の底を抜いて格納容器に漏れ出た」と記事には。その格納容器も突き抜けて地面の中を爆発の連鎖を起こしながら突き進んでいる、その熱で周りの地熱が上昇、そのため凍ることはなく、凍土壁の建設なんて不可能と言われていました。事故進行中にもかかわらず、安全宣言を出したり、再稼働なんていうのは、「安全神話復活」そのものです。


(2014年8月9日の)今頃になって3号基では核燃料のほぼ全量が圧力容器を突き抜けて落下していたことを公表した
東電の3年前の「原発」公表と69年前の「原爆」が同じ日だったので、日本のマスコミは『これ幸い』とヒロシマを何時もより何倍も大きく報道して、東電発表『核燃料のほぼ全量が落下』を隠蔽する。・・・。69年前のヒロシマを使って3年前のフクシマを隠したいのである。
今回は3号基だけだが、最初にメルトダウンして爆発した1号基や最大の放射性汚染物質を放出した2号基が『実は空っぽだった』と東電が言い出すのは時間の問題である
<引用元:http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry-2418.html


●「地元紙で識るオキナワ パート2」さんに沖縄タイムスの「連載 辺野古への眼力』」というコラムを一挙まとめて写真掲載されています。
リード部分には:「名護市辺野古への新基地建設をめぐり、多くの市民が反対の声を上げる中、民意を顧みず工事を進める政府の強硬姿勢が際立っている。民主主義の根幹さえ問われる現状について、各界の有識者らに見解や思いを寄せてもらった。」
取り上げられている人たちとタイトルを並べました。全文はコチラで:http://michisan1.ti-da.net/e7374681.html
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天木直人(元駐レバノン大使):「沖縄 世界の関心事に 日米・国連へ知事直訴を」(沖縄タイムス3/4)
茂木健一郎脳科学者):「『沖縄が決める』は自然」(3/5)
大谷昭宏(ジャーナリスト):「報道の責務は強権監視」(3/10)
寺島実郎日本総合研究所理事長):「在日米軍基地 総点検を」(3/15)


 辺野古問題を語るとき前提として考えなければならないのは、江戸期の琉球が日中に両属する独立国だったという事だ。ペリー提督もそんな琉球の特殊性を理解したうえで5回も沖縄に寄港し琉球修好条約」を結んだ。「両属性」がファジーな中を生き抜くという沖縄の性格を熟成したくましい文化を形成させた
<中略>
 鳩山政権の失敗は、辺野古を「沖縄の基地負担軽減問題」としかとらえられなかったことだ。本当に踏み込むべきなのは、日本の米軍基地の在り方総体を再点検し、基地の段階的縮小と地位協定の改定を進める日米戦略対話の実現だ。
 それは普天間の移転先を求めて迷走する次元の話ではない冷戦後、ドイツは全ての在独米軍基地を俎上に載せてその必要性を議論し、基地の見直しにより在独米軍を26万人から4万人に削減し地位協定を見直した果たして米国の抑止力は、沖縄の海兵隊はどれくらい必要なのか。日米間で真剣に話し合うことが必要なのだ。<後略>

植村秀樹(流通経済大学教授):「基地建設 米への貢物」(3/17)


<前略> 
サンゴ礁を破壊する乱暴な工事、過剰な警備、さらには米軍警備員によるゲート前での拘束など、いずれも安倍政権の姿勢そのものの反映といえる。
軍事力を何よりも重視する安倍政権である。自衛隊の海外派遣への道を広げようとしているのもその表れである。そのためには憲法秩序さえも軽視する。これに対米配慮が加わる
 辺野古の基地も、自衛官の命も、安倍晋三首相にとっては米国の歓心を買うための貢ぎ物なのであろう。中国、韓国との関係は冷え込んだままであり、自身の歴史認識靖国参拝によって、首相は米国からも不安視されている。そこで可能な限りの貢ぎ物を差し出すことで米国の支持を取り付けたい。そのためには精いっぱい努力している姿を示さなければならない。<後略>

佐藤優(作家・元外務省主任分析官):「沖縄人 覚悟を決める時期


<前略>
 驚くべき出来事はこの逮捕が米軍に雇われた日本人警備員による私人によって行われたことだ。刑事訴訟法で現行犯、準現行犯については司法警察職員に限らず誰でも逮捕することが認められている。現地には約30人の警官がいた。それにもかかわらず警備員は山城氏らを警察官には引き渡さず、基地内に連行した。これは明らかに日本国家の主権に対する侵害だ。<中略>
 沖縄県以外の日本に所在する米軍基地で、この種の私人逮捕がなされたならば、日本のナショナリズムに火が付く。今回そうならなかったのは大多数の日本人がこの私人逮捕が同胞に対してなされたと思っていないからだ。 日本人が沖縄人に対する同胞感覚を失っている
 沖縄は日本人のナショナリズムを高揚させないという現実を冷静に認識し、「沖縄を沖縄人を守ることは沖縄人にしかできない」と腹を固める時期に至っていると思う。