京都でモネ展


月曜日に行こうと思っていたモネ展、そういえば月曜はほとんどの美術館が休館日。
確かめたら、お休みなので、映画にして、昨日の木曜日、<マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展「印象、日の出」から「睡蓮」まで>を観るため京都市美術館に、車で行ってきました。
先週、水曜日のヨーガの日、Uさんが、「ブログ(3月4日)で書いてたでしょ、あのモネ展、行ってきたよ。『印象、日の出』が良かった〜!」と聞いて楽しみでした。昼間の気温が20℃にもなるという予報の昨日、東寺の前を走って京都入り、平安神宮の大鳥居が見えて、駐車場を探して、いよいよ入館。


あの絵を頭越しではなくて、目の前で見たい人は、テープで区切ってあるところに並べば、別コースで、立ち止まらずに歩きながらですが、絵の前に行けます。付いている人もそんなに多くなかったので、絵の前で少しじっくり見ることもできました。もう一度戻って、今度は仕切りのテープの外で、背が低いので、誰の迷惑にもならず、気のすむまで見ることができました。
「画面に水色のガラスがかかっているみたい」と声に出して言ったのを、すぐ隣にいる方が聞きとがめて、「えっ! ガラスが掛けてあるんですか?」と言われて、「掛けてあるみたい、って言ったんです。ね?(そんな風に見えるでしょ)」と。そんな風な特別な色合いの曙が描かれています。
背中の側の壁面に、読売新聞の記事(3/4の蛙ブログ)になっていた、この絵の描かれた日時が特定された説明書きがありました。モネ、32歳の作品です。
この土曜日から同じ美術館でルノアール展が開催されるので、ポスターやチラシにルノアールが。

ポスターになっているルノアールの作品は、あまり見たことがない絵です。
チラシによると、日本初公開とか。ドイツにある美術館の所蔵となっています。
ルノアールといえば、モネと奥さんの胸から上をそれぞれ描いた絵が二つ並べて飾ってありました。黒が主体の絵です。
睡蓮や柳を描いた巨大な絵の後に、白内障になってから描いたという大きな絵が並べてあるコーナーがありました。生前公表されたことはなく、白内障で視力を失いかけて、手術を受けたものの色が分からなくなって画面一面、濃い赤と緑を丹念に塗り上げた筆の筆致で埋め尽くされています。まるで抽象絵画を見ているようです。モネが使用していたという、反りあがったパレットとメガネが展示されていました。レンズは、片一方が黄色みがかった分厚い凸レンズ。これは、青が強く見えるのを嫌ってではないかと説明書きに。もう片一方は、二重像になるのを防ぐためにすりガラスのような不透明なガラス。モネにとっては描くことが生きることだったのですね。

終わって、外に出たら、素晴らしいお天気。時間も12時少し前。信号を渡って少し行くと、うどん屋さんの前に。道路際にテープがあるので、きっと行列のできるお店なのでしょう。入ることに。鍋焼きうどんが美味しそうなので頼むことに。これが、本当に美味しいおウドンでした。運ばれてきた時は未だ土鍋がぐつぐつ煮えたぎっている状態。具もタップリで湯葉が京都らしい。最近では家庭で目にすることのない鰹節が入り口に飾って置いてあるくらいですので、鰹節で取った出汁がシッカリ利いた関西風のお味です。

以前、両親が、美味しいおウドンを食べたいというので近くの美々卯へ出かけて、大失敗でした。つけウドンで、その出汁が何故か関東風、色も黒くて味も濃くて4人で顔をしかめて出たことがありました。その2,3日後、お口直しで私が薄味のおウドンを昼に作って両親を呼んだくらいでした。それに比べて、この「大明神総本舗」さんの鍋焼きウドンの美味しいこと。大満足で外に出たら、やはり行列が出来ていました。

辺りをしばらく散歩。白川という浅い川に出ました。
柳が芽を吹きだしていて、石橋がかかっています。
風情のある川の両岸です。
石橋を渡って岸辺を歩いて川沿いをしばらく歩くと
思いがけなく、朱塗りの鳥居が見えて
もとに戻ることが出来ました。
西利(にしり)”のお漬物をお土産に買って、車の処へ。

モネの「印象、日の出」と「睡蓮」、そして珍しい晩年の作品、
美味しいおウドンに川端柳、充分の京都でした。
帰って、洗濯機を廻して、洗濯物を干して、
遅めの午後の紅茶に両親を誘う事が出来ました。