「それでも謝罪は必要」(ハフポストより)と「安倍首相と広島・長崎」

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◎安倍首相は、世界経済がリーマンショック前の危機的状況だという点で合意できたと言って、消費税は2年半先送りで選挙というシナリオを強引に推し進めるつもりです。「合意」できていない、と海外紙は報じていますし、日本の各テレビのいろんな番組でも、さすが今回は、安倍首相の云う通りと報道している様子はありません。それでも、やると言ったらやるんだという安倍首相です。『甘利氏から任意聴取 31日にも不起訴 東京地検特捜部『』

内田樹さんがリツイート


くろぴよ ‏@tkonai · 5月26日

The Times はこの見出しにこの写真という見事なセンス…
http://www.thetimes.co.uk/article/world-leaders-disagree-on-shinzo-abes-economic-gloom-wn5bqkjwk

オバマ大統領の広島訪問で、原爆投下の謝罪が無かったことについて、賛否あるようですが、事実問題について、知っておくべきこととして、ハフポストに掲載された次の意見をコピーしておきます:(http://www.huffingtonpost.jp/dr-kate-hudson/barack-obama-hiroshima_b_10191338.html?utm_hp_ref=japan

ケイト・ハドソン イギリス・核軍縮キャンペーン(CND)事務局長

それでも、謝罪は必要だ〜オバマ大統領の広島演説に思う


投稿日: 2016年05月29日 17時23分 JST 更新: 2016年05月29日 18時46分 JST

OBAMA HIROSHIMA


アメリカのオバマ大統領の感動的な演説は時機にかなったものであり、歓迎できる。アメリカが原爆を広島と長崎に投下した1945年8月の、凄惨で想像を絶する出来事の生き証人である被爆者も、演説を歓迎するだろう。「道徳的な変革なき科学技術の変革は危険だ」とするオバマ氏の見方も正しい。2009年の「プラハ演説」に共鳴して、核なき世界を追求するオバマ氏の訴えは重要だ。戦争への認識を改めるよう訴え、平和的協力による共存を説くことは、人類共通の価値を認識するために、今日の世界において不可欠なことだ。


しかし、そこで語られなかったことも、多くを物語る。原爆は、ただ空から落ちてきたのではなく、アメリカによって民間人の頭上に落とされたということだ。そして真実は、一般的に知られていることとは異なり、原爆は戦争終結に不可欠ではなかった。これが最も本質的な事実認識だ。謝罪の是非を超えた本質的な事実だが、それゆえに謝罪は必要なのだ。「戦争を終わらせるために必要だった」というのは核の時代の根本的な欺瞞であり、最終的に葬り去る必要がある。


原爆が使われようとしているとき、日本は降伏しようとしていた。連合国軍の最高司令官として1944年6月のノルマンディー上陸作戦を指揮し、のちにアメリカの大統領を務めたドワイト・D・アイゼンハワー将軍によれば、日本はこれ以上の損失を最小限に回避するための重大な局面を迎えており、「あのような恐ろしいもので攻撃する必要はなかった」のだ。

イギリスのチャーチル首相自身が語っている。「日本の原爆投下は運命づけられていたと考えるのは誤りであろう。広島の原爆投下以前に、日本の敗北は明らかであり、それは圧倒的な海軍力によるものだった


では、もし日本が降伏の準備をしていたのなら、なぜ原爆は広島と長崎に落とされたのだろうか?
原爆投下を決めた重要な要素の一つは、第2次世界大戦の終戦後に、この地域で支配的な力を確立したいアメリカの野望だった。これら戦後計画では、日本に恒久的な軍事力と、新たな政治・経済体制を確立し、日本の軍事的復活を許すことなく太平洋地域を支配するために、アメリカの日本占領が必要とされていた。しかし日本の復活は、やがてアメリカの戦略上の主要な懸念ではなくなった。戦後のアジア・ヨーロッパともに、主要な懸念は、何よりもソビエト連邦だった。


当時のアメリカ大統領の側近グループだった主要な政治家や、外交、軍事分野の重要人物の多くが、日本への原爆投下は必要ないと考えていたが、ハリー・トルーマン大統領は原爆投下を強く主張した。たとえば、ヘンリー・スティムソン陸軍長官は、原爆を対ソ外交の「切り札」と表現している。


日本への原爆投下は戦争終結に不可欠ではなく、アメリカは日本を舞台に、原爆で地政学上の駆け引きを演じた。この真実こそが、アメリカが謝罪しなければならない理由だ。何にもまして、今こそ、歴史を正しく記録する時なのだ。

(この記事はハフポストUK版に掲載されたものを翻訳しました。)

Moff Kobayashi · 平林建設株式会社 従業員


地政学的効果もあったのだろうが、アメリカはプルトニュウム型とウラン型をそれぞれ投下しています、言ってみれば実験だったと認識出来るのです、その証拠に投下後医療的な資料を細かく集め原爆の威力を事細かに調査しその資料がアメリカに現存しているのです、終戦を急いだのではなく、終戦する前に核の人体実験をし、その資料が欲しかったのであるその実験の舞台になったのが広島であり長崎である、これは史実である


たてまえでは終戦を決定的にし日本人やアメリカ人のそれ以上の戦死者を出さない為だったとされている、朝鮮人謝罪と賠償を求めているが、国民の多くは謝罪は不必要、現職の米大統領が訪問する事に意義があると考えている、私自身過去の事であるから謝罪を求めたいとは思わない、しかしこの結果多くの罪の無い女性や子供の命を犠牲にし核を使用した唯一の国としての道義的責任は免れない、又、東京大空襲を始め民間人の大量虐殺をしたアメリカがこれ以上如何なる理由があろうとも核の使用は勿論、戦争によってその国を自国の利益の為に攻撃し破壊し殲滅する事は国際社会秩序としてやっては成らない事だと、過去を反省し、これからは平和の為に対話による解決を心がけ、外交努力によって紛争を解決して行く事を今回の広島訪問を機に誓願して頂きたい。

◎リテラが、オバマ大統領の広島訪問を手柄だとする安倍首相に対して厳しい記事を連発しています。昨日の午後からの毎日放送でも広島の原水禁?団体の事務局長さんが、オバマさんの訪問は歓迎するけれど安倍首相は来てほしくなかったと。そういえば安倍首相には前科?がありますね。まず海外紙から:


 たとえば米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)は5月26日付で、「日本のリーダーは広島の平和の教訓をほとんど活かすつもりがない」(Japan’s Leader Has Little Use for Hiroshima’s Lessons of Pacifism)という見出しで報じた。


 記事では、戦後日本が憲法9条と日米同盟のもとで平和主義をとってきたと述べ、独自の軍隊をもち国際的により大きな役割を担う「普通の国」に変えようという安倍首相の路線は、原爆ドームに象徴されるメッセージ、すなわち、広島の慰霊碑の石碑に刻まれた「過ちは繰返しませぬから」の言葉に反している、と伝えられている。

 また、安倍首相が強行した安保法制や、武器輸出の推進に触れて、こうした日本の変化はオバマ政権からは歓迎されたが、同時に、安倍首相の動静はいまだ日本による占領や植民地支配の記憶が生々しく残るアジア諸国、とりわけ中国に不安をもたらしてきた、と記す。


 つまり、ニューヨーク・タイムズは、オバマの広島訪問をコーディネートしたと自慢げになっている安倍首相の政治的方針は、実のところ平和憲法の根幹である9条を形骸化し、また明らかな軍事的増長を見せていることに懸念を示しているのだ。そして、そのなかで最も強い安倍批判と言えるのが、記事の最後を、市民団体「核兵器廃絶をめざすヒロシマの会」共同代表である森瀧春子氏によるコメントで締めていることだ。森瀧春子氏の父親の故・市郎氏は広島で被爆し右目を失明、戦後、核廃絶と平和活動に従事してきた。

 春子氏は、オバマ大統領の広島訪問を受け入れつつも、原爆投下は誤りだったと言ってほしいとニューヨーク・タイムズに語る。そして、最も残念なのは、オバマの訪広で安倍首相までもが脚光を浴びて、広島の物語る歴史の教訓が蝕まれてしまうことだと言う。

「私はオバマ大統領には会いたい。けれども、その隣に安倍首相が立つ姿を見たくはない。広島の記憶を、利用してほしくはないのです」

◎イギリスのガーディアン紙でも:


英紙「ガーディアン」もまた手厳しい。

 5月27日付電子版では、ロンドン大学SOAS・ジャパンリサーチセンターのシニアフェローであるマーティン・スミス氏が英報道局「Sky News」に語ったコメントを引用し、「オバマが謝罪しなかったことは、安倍政権の右翼志向を推し進めるのに利用されるでしょう。そして、むしろ東アジアでの日本の軍事的役割を強化し、1930年代から40年代に起こったことを忘却したい、いや、否定したいと思っている支配者層を後押しすることになるのでないか」と指摘している。

 また、前大阪市長橋下徹氏が、今月12日にこうツイートしたことも批判的に紹介している。

今回のオバマ大統領の広島訪問の最大の効果は、今後日本が中国・韓国に対して謝罪をしなくてもよくなること。過去の戦争について謝罪は不要。これをアメリカが示す。朝日や毎日その一派の自称インテリはもう終わり。安倍首相の大勝利だね
(後略)

◎橋下氏のコメントは相変わらず醜悪ですが、これが日本の現実だというのが哀しいです。
リテラではほかにも、2014年の広島と長崎の平和記念式典での「“連続コピペスピーチ”騒動」と、集団的自衛権について「丁寧な説明」を約束していながら、「見解の相違ですね」の一言で片づけたことを取り上げています。詳しくは次の記事を:
☆「NYタイムズが「安倍は広島の平和の教訓に反している」、ガーディアンは「安倍がオバマ訪問を右翼的に利用」と本質喝破」(http://lite-ra.com/2016/05/post-2290.html
オバマ広島訪問で得意満面! 安倍首相が被爆者にしてきたこと…コピペ挨拶、非核三原則外し、国連で核兵器使用主張」http://lite-ra.com/2016/05/post-2286.html
☆◎「オバマ広島訪問の一方で安倍首相の冷淡! 原爆養護ホーム訪問をドタキャンして散髪と歯医者へ行っていた」(http://lite-ra.com/2016/05/post-2289.html
オバマ大統領の広島訪問の写真2枚はリテラからのコピーです)
PS:「shuueiのメモ」さんより:

平成26年11月18日

安倍内閣総理大臣記者会見

 

来年10月の引き上げを18カ月延期し、そして18カ月後、さらに延期するのではないかといった声があります。再び延期することはない。ここで皆さんにはっきりとそう断言いたします。平成29年4月の引き上げについては、景気判断条項を付すことなく確実に実施いたします。3年間、3本の矢をさらに前に進めることにより、必ずやその経済状況をつくり出すことができる。私はそう決意しています。2020年度の財政健全化目標についてもしっかりと堅持してまいります。来年の夏までにその達成に向けた具体的な計画を策定いたします。