金曜デモと民進党と井出英策教授の「財政のユニバーサリズム」

2つ目です。
23日(金)の再稼働反対の官邸前抗議のルポを蛙ブログを通して読んでいる方に、いつものようにご紹介です。「特別な1日」さん、今回のタイトルは政経よもやま話とミニ読書感想:自民党ひとり良識派』と『BABYMETAL@東京ドーム』、それに『0923再稼働反対!首相官邸前抗議』http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160923/1474632222) いつものように今回も盛りだくさんの「政治・経済よもやま話」ですので、ぜひブログを訪ねてじっくり読んでください。ここでは、衆議院選挙の見通しについて:


この前 定期的に話を聞いている大臣の元政策秘書氏に会いました。色々話を聞いたのですが、官邸は今 衆議院選挙のタイミングを2パターン、考えているそうです。


1つは年末のプーチン来日で何か成果が出た時は年末〜年始に解散。今日 産経が報じた、菅官房長官北方領土二島返還を否定したニュースなんか、まさに観測気球ですよね(笑)。もちろん1島でも2島でも部分返還じゃなければ、ロシアと交渉なんて出来るわけありません。ロシアのアジア・シベリア地区の医療改善というカードを交渉材料にしたのは外務省も頭を絞ったと思います。あとはアメリカ様が何というか(笑)。


もう一つの選挙のタイミングは尖閣など国境問題で何か問題が生じた時。その際は憲法改正を争点にして選挙に打って出るそうです。今の日本人の空気、また野党や反対運動のだらしない体たらくを考えると正面突破も成算がありそうですよね。
                                  

自民党、『今 何が国民に興味があるか』、『どんなことを言うとウケて、どんなことを言うとネガティヴイメージになるか』、業者に調べさせたネットの分析結果を毎朝 党内でブリーフィングしているそうです。良くも悪くも国民の意向をすごく気にしていますよね。そういう意味で、現状のままでは野党はまったく勝負にならないと思いました。

政策秘書氏曰く、『民進党は「原発」、「沖縄」、「(再分配を実行する為の)財源」について党内でコンセンサスが取れない、という致命的な弱点がある』そうです。確かに原発は連合(電力総連)の問題があるし、沖縄は辺野古移設容認財源だけは井出慶大教授の『ユニバーサル・サービス=皆から所得に応じて取った税で皆に再分配する』が党内で影響力を持ってきたので何とかなるかもしれませんが

●左からMOAMETAL、SUMETAL、YUIMETAL


◎タイトルにあるBABYMETALについては東京ドームのコンサートを見てのレビューですので力がこもっていますし沢山の写真も。世界ツアー22公演で45万の動員数とか。「ちなみにダンスの振り付けはPerfumeと同じMIKIKO先生(笑)。この人はリオの閉会式の演出も担当しました。それでなくともPerfumeとBABYMETAL、事務所も同じだし、VOCALのSU-METALもPerfumeの3人と同じ広島アクターズスクール出身など、やたらと共通点があります」だそうですが、パラリンピックの閉会式の時の日本のパフォーマンスもMIKIKOさんだったのでしょうか。片足のダンサーや、義足のモデルさんのウォーキングがあったり、衣装も素晴らしかったです。MIKIKOさんご自身もとても魅力的な方ですが、最近はスポーツ選手と言い、天は二物を与えずは大昔のことになりましたね。

ワールドツアーはこれでファイナルということですが、この後 レッド・ホット・チリペッパーズのイギリスツアーの前座を務めるのが決まっています。日本人で海外に通用している歌手はBABYMETAL、Perfumeきゃりーぱみゅぱみゅ、と女性ばかりです。どれも自分たちならではの独自性を発揮して、イノベーションを実現している人たちです。この人達を始めてみた時、多くの人が、これは冗談ではないか(笑)と思ったはずです。少しくらいの音楽では驚かないボクですら、最初はそう思いましたもん(笑)。でも世界に通用するのは結局そういう人たちです。なおかつ彼女らが素晴らしいのはマドンナやデボラ・ハリー(ブロンディ)のようにセックスシンボル的な売り方ではなく、自分たちの個性や独自性で勝負しているところ。フェミニズム的に言えば、セックスを売り物にしていない。ヒラリーの言葉を借りると、彼女たちはガラスの天井を簡単にぶち破っている、しかも意識しないで(笑)。

◎毎週金曜日に個人の自由意思で再稼働反対の意思表示のために官邸前へ出かける人達がこんなに大勢いるということが、3・11以後の日本で一番変わったことで良かったことですね。

ということで、今週も官邸前へ

今日の東京も1日中 雨だったのですが、抗議が始まると雨は奇跡的に?止みました。今日の参加者は750人です。


◎継続は力なり。若い人たちはどうしてる?と思ったらSEALDSが生まれました。そして、野党共闘なんて夢だったのに、実現しました。一人区での勝利は自民党も恐れています。だから分断されては負けです。そこのところが分からない民進党ではだめですね。新潟の知事選、自民党候補にやっと対抗する候補ができても、民進党は自主投票だとか。ガッカリの民進党に一つだけ望みがあるといいます…それは財政政策。
今回もSPYBOYさんが「財源だけは井出慶大教授の『ユニバーサル・サービス=皆から所得に応じて取った税で皆に再分配する』が党内で影響力を持ってきたので何とかなるかもしれませんが。」と書いておられる井出英策教授

先日、NHKスペシャルだったか健康格差問題の生討論番組のゲストで、この井出教授が出演されていました。発言の機会が余りなくまともな写真が撮れなかったのですが、これ、この人、この人!でした。「財政のユニバーサリズム[カネ持ちも貧乏人も同じ基礎的な行政サービス(生活に必要な経費)を受ける]を提唱されているそうです。前原さんは「オールforオール」と言ってるとか。
SPYBOYさんが8月のブログの≪読書『分断社会を終わらせる』≫(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20160812/1471008951)で、夏休みに読んだ本として紹介されていて名前を覚えていました。つい最近、あいば達也さんが、「●民進党の生き残り 微成長と分配社会社民主義の徹底に活路」の中で「ダイアモンドONLINE」の山田厚史の「世界かわら版」から、「窮地の民進党で「分配政策」を軸に求心力が働き始めた 」を全文掲載されている中に、この井出英策教授の考えが分かり易く引用されていました。全文は「世相を斬る あいば達也」の9月18日のコチラで: http://blog.goo.ne.jp/aibatatuya/e/f362a4cdd88a7e6a44b1d62170aa2711