映画『ラ・ラ・ランド』

ブログ仲間のお二人がすでにブログで取り上げておられる映画「ララランド」、私の周りでもUさん、Sさんが「見たよ〜」と。土曜日は私が平家物語、日曜日は夫が箕面の山の予定なので、別々に行こうと、土曜日、夫に是非にと勧めました。ところが12:45の時間に合わせて行ったものの満席だったとか。それを聞いて、私はネットで予約して日曜日に出かけましたが、予約して正解、ほとんど満席でした。

映画が始まって、最初の高速道路の渋滞場面からいきなり歌って踊ってが始まる出だしがいいですね!
その後は思ったよりスローテンポな展開でした。ファッションといい、物語の進み具合もどこか懐かしい。
出会いの冬から始まって、春、夏、秋、と季節が進むと同時に二人の関係の深まり具合が進みますが、気持ちのすれ違いも。

ロサンゼルス。女優を目指すミア(エマ・ストーン)は、映画スタジオのカフェで働きながらオーディションを受け続けていた。そんなある日、場末のバーでピアノを弾くセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。彼はいつか自分の店を持つことを夢見ていた。二人は恋に落ち、互いの夢を応援し合う。


夢追い人同士のセブとミア。生活のためにジャズバンドの一員として旅をするセブに自分の店を持つ夢をあきらめるのかと詰(なじ)るミア。一人芝居の上演が失敗、絶望して故郷に帰ったミアに、パリでのオーディションに出かけるよう励ますセブ。
映画はいきなり5年後のミアを描きます。大女優になり、結婚して子供も。でも相手はセブではありません。ミアは夫と二人偶然入った店でセブと出会います。セブもジャズを演奏できる店を持つという夢を実現していました。
気づく二人。ミアに捧げるピアノソロの曲は今度こそ本当の別れの曲。もし、最初の出会いのあの時、こうだったら、二人は結ばれて…という大サービスのおまけシーンがあります。でも、現実は、二人は結ばれず。セブも別れのピアノを奏でながら”やったよ”とアイコンタクト。万感の思いを胸にミアは夫とともにその店を去ります…。
◎何とも言えない余韻に浸りピアノ曲を聴きながら流れる字幕を目で追っていると「日本のフォークソング」「滝」と。滝廉太郎の曲が使われていたようなので調べてみたら、ネットで見つけました:

エンドロールには、次のように記載されてまして、
Japanese Folk Song
Written by Rentaro Taki
Arranged by Thelonious Monk
Performed by Thelonious Monk


Rentaro Taki =滝 廉太郎 の「荒城の月」を
Thelonious Monk =セレニアス・モンクが Jazz 風にアレンジして演奏した「荒城の月」です↓。
https://www.youtube.com/watch?v=j0t9EV5PG7o

◎あゝ、あの時に使われていた曲がそうなの・・・でした。
こんな大人のラブストーリーを書いたのも映画にしたのもデイミアン・チャゼルという若い人。この映画の前に「セッション」というすごい映画(東京の長男が帰省した時に言ってました)を撮っています。今年のアカデミー賞の授賞式で手違いが話題になっていましたが、監督賞、主演女優賞(エマ・ストーン)、撮影賞、作曲賞 、歌曲賞(「City of Stars」)、美術賞の6部門を受賞しています。

◎監督と主演の二人が映画を語る記事を見つけました:

2017年2月23日更新
D・チャゼル監督×R・ゴズリング、ミュージカル映画を復活させた2人が見せた“夢”



夢を追う人、現実を受け入れた人、そんなすべての人々とロサンゼルス・ハリウッドへの究極のラブレターが完成した。夢と現実が交錯する「ラ・ラ・ランド」で、ミュージカル映画をリアリズムとともに現代的に復活させた若き才能デイミアン・チャゼル監督と、繊細かつ情熱的な演技で世界中をとりこにしたライアン・ゴズリングが、今作への思いを語った。(取材・文/編集部、写真/依田佳子)
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今作の構想をハーバード大学在学中からあたため、ようやく実現させたチャゼル監督も、「やっぱりだめかなと思うときがあったよ」と本音を吐露する。「そういうときは、自信を取り戻させてくれるキーパーソンがいてほしい。みんなそうやってまた進んでいくんじゃないかな。ミアが『私には才能がないかもしれない』と言う場面は、もっともパーソナルなシーンのひとつ。僕自身、自信満々でエゴにまみれている自分と、まったく自信がない自分の間を行ったり来たりしているからね(笑)」


(全文はコチラで:http://eiga.com/movie/82024/interview/