ゴーヤとカラスと政次と


金曜日のことでした。朝、「今、いる?」と、電話。K君からゴーヤです。きれいな緑色のよく育ったゴーヤが5,6本。「もうあと一回ぐらいかな」。夏もそのあと一回で終わりますね。
母のところに一本、持っていって、戻ってくると、すぐ母がやってきて、「大変、Nさんがまたゴーヤをどっさり」と。行ってみると、濃い緑色の小太りのゴーヤがこちらも何本も。いくら何でも、夫が留守で私一人、まだ一週間あるのに、とても無理。

で、困ったときのSさん頼み。お昼前でしたが携帯に電話。午後から来てくださることに。ヨーガ仲間のSuさんにも電話したのですが、いま豊中ということで、夕方散歩の途中に見えて、ゴーヤのおすそ分け。
今度は先にお持ち帰りだったSさんから、ゴーヤの佃煮を作ったので…と言うことで、翌日、今度は私が試食がてらレシピを頂きに出かけることに。写真の芦原公園を抜けて信号を渡って郵便局の西へ。
酢としょうゆと黒砂糖を使ったこっくりとした味の上等の佃煮に仕上がっていました。
マンションに向かう途中の小さな公園に差し掛かった時、空で大きな羽音がして、
見上げると、公園の真ん中の低空に大きなカラスが逃げまわるセミを追っかけていました。カラスは蝉も食べるの!とびっくりしました。それとも、追っかけ回して遊んでいた?


昨日の日曜日、
大河ドラマの今年は、「おんな城主直虎」.
子役のおとわ、直親、政次.
成人した直親が先に討たれ、尼から女城主直虎へ。政次は、家老職で今川の目付け役。
戦国の時代、弱小国の運営に四苦八苦する直虎を陰ながら支えてきた政次の、昨日は、磔(はりつけ)の処刑シーンでした。
フィクションと史実を上手く合わせて、政次の幼少時のころからの直虎への想いを貫いて覚悟の大一番。
白い碁石に託された想いを読み解いて応える直虎の……
政次の心臓狙い撃ちの槍の一撃。
敵と味方を欺く、心と裏腹のセリフの応酬。
この二人の心のうちはこうやってしか表現できないという最高のラブシーンでした。
音楽は「花は咲く」の菅野よう子さんですし、脚本がすごいと思ったら↓太字のドラマは見ていました。お若いのにベテランですね・・・

森下佳子
プロフィール
1971年大阪府生まれ。2000年「平成夫婦茶碗〜ドケチの花道〜」で脚本家デビュー。主な作品に「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」「仁−JIN−」「とんび」「天皇の料理番」など。NHK連続テレビ小説ごちそうさん」で第32回向田邦子賞/第22回橋田賞を受賞。放送90年ドラマ「経世済民の男 小林一三」も手がけている。