晩秋の芦原公園と「日本は性暴力に麻痺している」( 詩織さんケース)


昨日の日馬富士の引退はとても残念。マスコミが大騒ぎしてよい結果にならない例ではないかと思います。騒ぐべきことを取り上げず、真相がわかるまでそっと見守るべき時に大騒ぎ。母が「好きなお相撲さんだったのに、かわいそうに」と。涙を流した伊勢ケ浜親方の言葉を:「稽古、稽古で精進したのみならず、いろんな勉強もし、社会貢献にも目が届く珍しいタイプのお相撲さんだと思っていました」「なぜこんなことになったのか、ただただ不思議というか、残念でなりません」。暴力はいけないけれど情状酌量の余地がなかったか…これも日馬富士が引退したから言えることかもしれませんが、一番困っているのは貴ノ岩かも。(写真は昨日の夕刊)国会で追及されると助け船のように打ち上げる北朝鮮のミサイル。今度はワシントンやニューヨークも射程内とか。



火曜日、小春日和の暖かな午後、買い物帰りに芦原公園を通り抜けて帰ることに。
色づいた木々の葉が、少し西に傾いた柔らかな日差しに映えています。
池の東側のドングリの大木が並んでいる水路の横の小道を片手でカメラをかざしながら歩いていると、女の子を抱っこしたお母さんに、「さっきから何を撮っているのですか?」と聞かれました。私は『何を?って、わからない? この美しい木々の輝き!』と思ったのですが、飲み込んで「太陽の光を浴びて黄金(こがね)色に輝いている木があんまりきれいだから…」と、カメラに収めた写真をお見せしました。なかなか綺麗に撮れています。
  
すると、抱っこされている女の子が私のカメラをグイと引き寄せて「キレイ!」と一言。そして私を見てニッと笑顔。『この子、わかるじゃない!!』と嬉しくなって「綺麗でしょ! こんなにキレイなところを歩いているのよ〜」と女の子に。お母さんも「こうやって見ると、こんなに綺麗なんですね〜」と言ってくれました。その時撮った写真を並べます。
  

内田樹さんがリツイート


望月衣塑子‏ 
@ISOKO_MOCHIZUKI 11月27日
月刊日本 で伊藤詩織さんメディアは『ブラックボックス』を殆ど報じず。ジャーナリズムとは、小さな声を掬いあげ、声なき声を届けるものでは。自分が声を上げようとしても、汲み上げてくれるメディアはありませんでした。だから自分の顔と名前を出して伝えるしかなかった」★「月刊日本http://gekkan-nippon.com/?p=12775

[声なき声を伝えるジャーナリズムがなかった


―― 伊藤さんは2015年4月に当時TBSワシントン支局長だった山口敬之氏から準強姦被害を受けたと訴えています。今年5月の記者会見や手記『Black Box』(文藝春秋)では、一連の経緯を明らかにした上で、日本社会の在り方に問題を提起しました。


伊藤 本当にお話したいのは、私に起きたことではなく、その後に起きたことがさらにショックだったということです。性犯罪の被害に遭った女性には、たくさんの「壁」があります。たとえば日本では被害に遭った後、婦人科に行っても証拠となるDNAの採取など適切な処置が受けられません。警察に行っても、「よくある話だから」と言われて中々捜査してもらえません。現在の法律には被害者が脅迫や暴行があったことを証明しなければならないというハードルがあり、それゆえ検察は性犯罪に対して「どうせ起訴できないのだから」という消極的な姿勢で、それは捜査員の姿勢にも影響しています。


 2年前に私に起きたことは密室の出来事なので、警察や検察の方々から何度も「ブラックボックス」という言葉を聞かされました。その後、警察や検察そのものにも「ブラックボックス」があることに気がつかされました。

Black Box

Black Box


 当時の中村格・警視庁刑事部長の指示によって被疑者の逮捕が当日、現場で中止されたこと、警視庁捜査第一課の捜査報告書に重要な証言が抜け落ちていたらしいこと、それをもとに検察が不起訴処分としたのではないかということ、検察審査会が「不起訴相当」を出したこと……。どうしてそうなったのかという疑問には、何の説明もありません。「ブラックボックス」から出てきた結果を突きつけられるだけです


 性犯罪は誰にでも起りえるものです。しかし被害に遭った人は社会から守られず、傷ついたままになりやすい。同じことを繰り返さないためには、社会の在り方を変えないといけない――これが私の伝えたいことです。


 でも、メディアはこのような「壁」や「ブラックボックス」をほとんど報じませんでした私はジャーナリズムとは、小さな声を掬いあげるもの、声なき声を届けるものだと思っていましたしかし実際に自分が小さな声を上げようとしても、その声を汲み上げてくれるメディアはありませんでしただから自分の顔と名前を出して、自分の言葉で伝えるしかなかったのです。……


◎弁護士の太田啓子氏とジャーナリストの伊藤詩織氏の対談です:

弁護士 太田啓子‏ 
@katepanda2
伊藤詩織さんと対談の機会を頂きました。読んで下さいご著書読んで警察の被害者対応に怒りを感じた3点等について。日本は性暴力に麻痺している——詩織さんケースで捜査、報道、社会の問題点を検証する|BUSINESS INSIDER

日本は性暴力に麻痺している——詩織さんケースで捜査、報道、社会の問題点を検証する
三宅玲子 [ノンフィクションライター]
Nov. 24, 2017, 08:00 PM

ジャーナリストの伊藤詩織さんは、自身の性暴力被害とその刑事告発が不起訴処分になるまでの一連の体験を綴った著書『ブラックボックス』を出版した。
事件後の経緯を簡単に振り返る。2015年4月、伊藤さんが、自身の受けたレイプ被害の被害届と告訴状を警察に提出。同年8月、被疑者であるTBSワシントン支局長(当時)を書類送検。2016年7月、不起訴確定。検察審査会に申し立てを行ったが、2017年9月、不起訴相当の議決がおりる。元支局長は「(性行為について)合意があった」と主張している。
同書は、社会における男性支配的な価値観の根深さと、長年にわたって女性が男性優位社会の価値観にある程度同化せざるを得なかった現実について考えさせる
著者の伊藤詩織さんと、性暴力について問題提起をしてきた弁護士・太田啓子さんに話を聞いた

★以下、こちらで:https://www.businessinsider.jp/post-107654