◆内田樹氏のツィッターで上西氏のツィートです: NHKは安倍番の岩田氏が出ていましたので、私は避けて民放のニュース番組を見ていましたが・・・
上西充子
@mu0283 4月2日
「統一地方選の最中でありフェアでない。元号のような文化的な制度にこのように露骨に政治的な策略を絡めたことについては、私は元号擁護論者として強い不快感を覚えている」
◎春の選抜高校野球が今日決勝戦を迎えます。最近は2時間近くもテレビの前に座って野球を観戦するなんてことができなくて、プロ・アマ問わず野球から遠のいています。昔は高校野球は見てたのに・・・
先日、高校の同窓会の会場が、阪急豊中駅から少し歩いたところのホテル・アイボリーでした。そこに「歓迎・(大分)明豊高校様」という看板が出ていました。「高校野球の宿舎になってるのね」というと、豊中在住の同窓生の方が「この高校は毎回決まってこのホテルみたい」と。 勝ち進んで火曜日には準決勝。習志野に敗れましたが、ベスト4です。少し身近に感じました。
ところで、4月に入って荒れ模様のお天気、おまけに寒い。午後から桜を見がてら買い物に出ました。 近くの桜のトンネルは、古木と若木、染井吉野とボタン桜がちぐはぐに植わっていますので、もうトンネルとしての値打ちはありません。古木も台風の影響で枝が折れて惨めなありさま。 並木のリニューアルをバラバラにしたのでは並木の再生はできないということを市の担当者は分かっていなかったと残念です。諸行無常ですが、小さいころから桜のトンネルを愛でてきた者としては、諦めきれない思いです。写真はアップで写したもので部分の美しさで我慢です。
◆同じく内田氏のツィッターから町山氏が松本隆氏のインタビュー記事の紹介です:
@TomoMachi 4月2日
松本隆:昔だったら内閣が吹っ飛ぶような嘘が100個ぐらいあるんじゃないですか。100個もあるとそれが当たり前になっちゃうし、誤ったことでも100回も押し付けられると「しょうがない」と諦めてしまったり、「そういうもんか」と染まってしまう。
◆日刊ゲンダイの書き出し部分は:「俳人の中村草田男は昭和6(1931)年に「降る雪や明治は遠くなりにけり」と詠んだが、新元号に変われば、程なく、「昭和は遠くなりにけり」となるのだろうか? 昭和世代には寂しいだろうが、たとえ時代は遠くなっても、この人の詞はみずみずしい。希代のヒットメーカーである松本隆氏に、昭和と平成、次の時代を語ってもらった。」
◆先に松本隆氏の紹介文を:
▽まつもと・たかし 1949年、東京都港区の青山生まれ。慶大商学部入学。細野晴臣、大瀧詠一、鈴木茂とロックバンド「はっぴいえんど」を結成、ドラムと作詞を担当。解散後は作詞家として活躍。81年、寺尾聰「ルビーの指環」が第23回日本レコード大賞。松田聖子の24曲連続オリコン1位中、17曲の作詞を手掛ける。97(平成9)年、KinKi Kids「硝子の少年」で自己最大のミリオンヒットを記録。2017年、紫綬褒章を受章。
◎私が知っているのは他に、スニーカーぶる〜す(近藤真彦)、ハイスクールララバイ(イモ欽トリオ)、そして何よりも太田裕美さんが歌った1975年、高度成長期の地方から都会へ就職する青年と地方に残る娘との別れをドラマチックに描いた木綿のハンカチーフです。インタビューでは、昭和と平成を語り、また最近は神戸市民でもあって、東京と地方も語っておられます。一部を引用して:
――これから迎える新元号、どんな時代になると思いますか。社会的にも文化的にも、かなりいろんなことが壊れていますね。修復しないといけないし、して欲しい。やっぱり年をとると日本に住みたいから、住める環境を整えて欲しい。僕は、東京を離れて神戸に暮らして7年になるけど、もっとも痛切に感じるのは、こんなに大きな街なのに発信するもの、目玉がない“もったいなさ”です。あまりにも東京が1強主義で頑張り過ぎた部分と、地方もそれに甘えている部分があるからだと思います。しかも、その東京はすごくロボット的です。道を歩いている人たちに表情がない。みんな同じ顔をして満員電車に乗っている。気味悪いところがある。
――個の復活と言うか多様性の活気を回復しなければいけませんね。そうすれば地方も活気づく。
もっとわがままを言ったほうがいいよね。母校慶応の福沢諭吉も「皆一緒じゃなくていい」と言っていた。嫌なことは嫌だって言った方がいい。そういう教育が非常に大切ですけれど、今は逆行しているような気がしますね。
■間違った同調主義が多様性を失わせている
――洗脳とは教育?
日本人って同調圧力がすごく強くてね。間違った同調の結果が今の状態じゃないですか。皆が選択肢というものが1つしかないと思っちゃっている。多様性が失われている。今の音楽業界がまさしくそうですね。
――同調圧力はどんどん強まっている気がします。
そういうふうに締め付けないと人々をコントロールできないんでしょうね。政治も経済も本当に余裕がなくなっている。だから、立ち止まって考えるのではなく、皆がその場しのぎの嘘をついて、ごまかしてしまう。昔だったら内閣が吹っ飛ぶような嘘が100個ぐらいあるんじゃないですか。100個もあるとそれが当たり前になっちゃうし、誤ったことでも100回も押し付けられると「しょうがない」と諦めてしまったり、「そういうもんか」と染まってしまう。
――昭和は多彩な色鉛筆の時代だったのに。
崩壊状態ですよ。僕は全ての基本が倫理だと思っている。善いことと悪いことがハッキリしていないと、人間は正しい生き方ができないと思う。強い者が弱い者を守るのは当たり前だけど、今の世の中はそういう簡単なことすら分かんなくなっているんじゃないですか。この間、ユーチューブを見ていたら、ライオンが食べようとしていたシカを、途中からいとおしくなったのか、かわいがり始めた。動物でさえこうなのだから、人間同士はもっといたわり合っていいはずですよ