鉢花とワクチン接種予約そして(5金/神保&宮台)【「人新世の『資本論』」斎藤幸平氏を迎えて「コロナが暴く資本主義の末期」】

隣の実家の縁先で咲くストレプトカーパスデンドロビウム

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◎先週末、母が入居しているホームでお世話になっているケアマネさんから電話がありました。母の血圧が高くて入浴前に血圧を測って基準にしている高さより高ければシャワーに、それよりもっと高ければ清拭といって体を拭くだけにしていますという。わざわざお電話があったのは母が何度も血圧を測るだけで血圧が上がるとイライラしている様子を伝えて理解を求められたようです。「お世話を掛けます」「よろしくお願いします」最後に「その内届け物を持って伺います」と言って電話を終わりました。

◎”母の日”の前にお花を届けるつもりでしたが、先日受け取った冬物のセーター類を入れた袋の中ににカナダのSさんからの手紙のお礼状の葉書が入っていて、宛名が書いてなかったので、私からもお礼を書いたメモを添えて母の葉書と一緒に封書にして投函していました。母からは前日、カナダの宛名を書い投函してほしいと書いた葉書を受け取っていましたので、その事の返事も書いて「血圧のこと心配してます、母の日前ですがお花を届けます」とメモ書きして封筒に入れることに。

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コーナンでお花を見繕ってということで立寄ったのですが、ゴールデンウィークに入って駐車場も下は一杯なので、屋上へ。そこも空いているところを探すのに苦労するぐらいでした。ピンクの額アジサイの鉢を買って、いざホームへ。面会は緊急事態宣言が出ているので中止、受付にメモの封筒と一緒に預けてきました。これで母も少し気が和むといいのですが。

◎金曜日、夫がかかりつけ医院で診察を受けていると先生からワクチンの予約をすすめられて、私もお世話になっているので二人分の予約を済ませてきました。その予約日が6月25日です。まだ2か月近く先の話です。

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丁度、市からも「65歳以上の市民の皆様へ」という「新型コロナワクチン予防接種のご案内」の印刷物が届いています。「高齢者の優先予約」のところに「75歳以上の方」と「65歳以上の方」とあり、それぞれ予約日が違いますし、集団接種会場と個別医療機関とがあります。接種当日の持ち物は、市から事前に送付された<接種クーポン券と予診票と、本人確認書類(運転免許証か健康保険証など)>。読み込んで理解し判断して取り掛かることができるか・・・試されます。

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◎先日、コメント欄でshohojiさんが知らせてくださった第5金曜日の無料ビデオニュースドットコムを視聴しました。ジャーナリストの神保哲生社会学者の宮台真司の二人が斎藤幸平氏をゲストに呼んで「人新世の『資本論』」についてでした。メモを取りながら聞いていましたので、そのメモから、内はサイトの文章からです。

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ゲストを呼ぶ前に神保氏から原発汚染水の問題について。トリチウム水の危険について、ガンマ線ストロンチウムセシウムなどと違って、親水性があって分離できないが安全と思ってしまっているのは逆に危険。本当に安全なのか、もう一度よく考えてみる必要がある。聞いた話では、トリチウムは分離できないのではなくて、分離するのにお金がかかる。トリチウムを人体に取り込んで小児白血病や胎児の影響など、問題はないのか?は疑問。もし分離するとなると高額な費用は全部電気料金に跳ね返るし、全世界ですでに分離しないで海に捨てている既存の原発でも大問題となるので、怖くて言い出せない面も大いにあるという話。

そして、いよいよ新書「人新世の『資本論』」の著者で、1987年生まれ、34歳の斎藤幸平さんの登場です。息子たちと家族4人で読みだした頃は、20万部でしたが今は25万部だそうです。斎藤氏自身の発言ですが、「本を出しても売れないと言われている(マルクス∔脱成長∔環境)の三拍子そろっていたのに、予想以上のリアクションを頂いている」。

神保氏の「何が受けている?」という質問には、「『SDGsはアヘンだ』と(書いたことだと)思う」。コロナ禍は生活の在り方がこれでいいのかとみんな考えるきっかけになったし、今の社会システムや資本主義の限界が露わになった。みんな薄々気づいていたことが、コロナで露わになった

コロナでいよいよ露わになったコモンを破壊する資本主義の正体

マル激トーク・オン・ディマンド マル激トーク・オン・ディマンド (第1047回)

 

宮台真司イタリアファストフードに対抗してSLOWフード運動を起こしたが、あれは人とのつながりを大切にしようというものだったのに、ヨーロッパからアメリカに渡るとSLOWフードやLOHAS(Lifestyles of health and susutainability=環境と健康を意識したライフスタイル)となって、商機つながってしまった。

斎藤幸平:感想の一番は、環境問題(地球)が「こんなにヤバい とは知らなかった」と最初は暗いんですが、「大変ですよ」で終わらない、「僕らはどうするのか?」まで来ている。もう微調整では済まない、抜本的にこの世を変えるというポジティブな考えに至る。

 宮台:安倍・菅からトランプに至るまで、言葉がオカシイ。権威ある立場の人たちの言葉を信じなくなった。その結果、知識人、今は識者とかの肩書だけで権威づけたり尊敬したりする人はいなくなったのは、ある意味でイイコトだ。

いまは肩書ではなく「人」として実存でものを言う存在でなければ鬼滅の刃を始め漫画が受けるのは、人間として動けるやつ、人間としてモノを言うやつが求められている。

斎藤原発事故が起こり、あの後『変わる!』 か『何かアクションが?』と思ったがしぼんだ。その後のこのコロナで、エッセンシャルなものが外部化されて見えるようになった。自分(30代)たちミレニアル世代はバブル以後しか知らない、その下のZ世代は気候変動に恐怖を感じているが、バブルや公害問題は知らない。価値観が違う。切羽詰まった状況で日本は元に戻るのか、変われるのか?

そうした世代にとっては、上の世代が訴える「格差の是正」だの「SDGs」だといったスローガンは、結局のところ現在の経済・社会構造を根本から壊さないための弥縫策.(びぼうさく)にしか見えず、彼らの感覚では「何言ってんの?」という疑問があるのだと言う。その世代にとっては、小手先の微調整などはもはや手遅れであり、コモン(社会的共通資本)をベースにそもそも成長を前提としない新しい社会・経済システムを根本から作り直さない限り、今世界が直面する問題は解決しないと感じる人が増えているのだという。

神保:根本から変えるよりないよね。

宮台上の世代が先送りした問題で、若者たちが俺たちに解決しろ? 

斎藤:まさに「人新世」ー「外部化の余地がなくなってきた」

時間の先送りも、スペースの先送りも出来ない。技術で解決という事も出来なくなっている。洗脳や戦争や武器やSNSfacebookでは解決しない。

ソ連が崩壊するまではマルクス主義の悪しきお手本があったので、マルクス(経済学)は説得力を失くしていた。ソ連が崩壊し、資本主義の国々が行き詰ってきて、もう一回資本主義の問題が出てきた。どう考えても一握りの富裕層が世界の富の大部分を握っているなんて世の中はオカシイ。再分配だけでは不十分。

そこでマルクスを読んで、働き方を変える。資本の駒になることから変えないとという話に共鳴する。それは、地球環境にとっても良い

宮台ワークライフバランスと言うようなライフスタイルの問題ではない。今は緊張から解放される時間がない。コモンに使う時間=社会に参加する時間を生み出す。

 『人新世の「資本論」』が思想書としては異例中の異例とも言うべき大ヒットとなった背景には、そうした世代の人々の「よく言ってくれた」との思いがあったという手応えを感じていると斎藤氏は言う。

 最後に斎藤氏は、『人新世の「資本論」』には今後日本で自分たちが作っていくべき社会像を描くところまでは踏み込んでいないことを指摘した上で、今後本書で紹介された「コモン」という考え方やその価値が広く理解されることで、多くの人が地域コミュニティで何らかの動きを始めるきっかけになることに期待していると語る。

コロナでいよいよ露わになったコモンを破壊する資本主義の正体(斎藤幸平大阪市立大学大学院経済学研究科准教授、) -マル激 無料放送 (videonews.com)

🔲 若い世代は無気力、無関心とか言われていましたが、時代はそれから又20年ほど経って、Z世代(19996~)は社会運動に積極的だという記事です: 

 
 
 
前田 直人 (THE ASAHI SHIMBUN)
 
@Nao_Maeda_Asahi
 
 
Z世代は社会運動に積極的 10代の7割「参加したい」 ――「60代から30代にかけて減少がみられる社会運動の参加率が、10、20代で増加しているのも、近年、国際的にみられる『Z世代』『ミレニアル世代』といった世代による社会運動の波を彷彿とさせる」
 
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朝日新聞デジタル
Z世代は社会運動に積極的 10代の7割「参加したい」:朝日新聞デジタル
 いまの若者は新しい手法の社会運動に積極的――。そんな傾向が、労働組合の中央組織である連合の調査で明らかになった。スウェーデンの環境活動家グレ
タ・トゥンベリさんに代表されるように、「Z世代」と呼ばれる…