映画「ドライブ・マイ・カー」

◎涼しくなったのでこのところオリヅルランの株を新しくしたり庭仕事に励んでいます。紫の花は母のお気に入りストレプトカーパス。そしてヤブランの実も紫。

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田んぼの畔や土手に咲く白いニラの花。

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二中の北側の5差路の角のザクロの実も色づき出しています。

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◎三連休の日曜日、夫が山仲間と山行に出かけましたので、鬼の居ぬ間の映画鑑賞で「ドライブ・マイ・カー」を見てきました。これも公開されてだいぶ経ちますので上映は11時45分からの1回だけでした。久しぶりに自転車で。帰りはQズモールに寄って少し買い物も。何年か前は、週何回か水中ウォーキングに通っていたのを懐かしく思い出しました。
さて、映画は、今年度のカンヌ国際映画祭脚本賞を得た映画です。脚本の濱口竜介監督は、ヴェネチアでは銀獅子賞を受賞した「スパイの妻」でも共同で脚本に当たっています。「スパイの妻」はテレビで4月に観ることが出来ました。映画「スパイの妻」を見て・・・ - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)

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◎今回の「ドライブ・マイ・カー」は179分、3時間の映画です。セリフ劇のロードムービーかと思っていたら違いました。もちろんその要素もありますが、なんとチェーホフの劇中劇、それも稽古場と本番、観客を前に上演される場面と、そして、この物語のシーンが重層的に複雑に挿入されて赤い車の走る車内の場面が物語を引っ張ります。
赤い車の運転手の女性とその持ち主で緑内障のため後部座席に座る男性、二人は共に、後悔と罪の意識と喪失を抱えて車に乗っています。明かされる秘密。関わる劇団員の岡田将生。映画は演じられるチェーホフ劇以上に劇的な内容に。そして、慰めはワーニャ伯父さんに言い聞かせる手話の語り。半分ほど過ぎてから、車の中の会話の部分でぐさりと効いてきます。見なきゃわからない映画ですので、この辺で:
祝・カンヌコンペ出品!世界も唸る新たな傑作『ドライブ・マイ・カー』新場面写真一挙解禁! | 映画ログプラス (eiga-log.com)

俳優であり演出家の家福(西島秀俊)は、愛する妻(霧島れいかと満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさき(三浦透子)と出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかでそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく――。

原作は、村上春樹による珠玉の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる気鋭・濱口竜介監督

カンヌ映画祭コンペティション部門に選出『寝ても覚めても』、ベルリン映画祭で銀熊賞受賞を果たした短編集『偶然と想像』脚本を手掛けた『スパイの妻』がヴェネチア映画祭銀獅子賞に輝くなど、国際的な舞台でその名を轟かせてきた。 

原作:村上春樹 × 監督:濱口竜介
映画史を書き換える至高の179分! 新たなる傑作の誕生
数々のベストセラーを生み出してきた作家・村上春樹による、珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。
妻を失った男の喪失と希望を綴ったこの作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる濱口竜介監督。これまで、カンヌ(『寝ても覚めてもコンペティション部門出品)、ベルリン(『偶然と想像』銀熊賞受賞)、ヴェネチア(共同脚本作『スパイの妻』銀獅子賞受賞)など世界三大映画祭を席巻し、その名を轟かせてきた。待望の最新長編作となる本作も見事、本年度のカンヌ国際映画祭で日本映画としては史上初となる脚本賞を受賞。加えて、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の独立賞も受賞し、4冠獲得の偉業を果たした!
これまで、圧倒的な脚本力と豊かな映画表現で、人間がもつ多面性や複雑な感情をあぶりだしてきた濱口監督。本作では原作の精神を受け継ぎながらも、「ワーニャ伯父さん」、「ゴドーを待ちながら」という時代を超えて愛されてきた演劇要素を大胆に取り入れ、ストーリーと映画内演劇が重層的に呼応しあう驚異的な物語を紡ぎだした。さらに広島・東京・北海道・韓国などのスケール感あるロケーションと、名手・四宮秀俊撮影による美しさと厳しさが溶け合う映像美は観る者を魅了し、物語へと引き込んでいく。