映画「ラーゲリより愛を込めて」とドラマ「ファーストペンギン最終回」

◎今朝の「shuueiのメモ」さんの記事は:

防衛省、世論工作の研究に着手 AI活用、SNSで誘導    2022/12/09 - shuueiのメモ (hatenablog.com)

ますますメディアやSNSが信じられなくなりますね。既に世論工作はやられていると取った方がよいだろうと思います。

★さて、タイトルの映画についてです。9日の公開日に行く予定でしたが、夫が土曜の午後なら一緒に行けるというので1日待って観てきました。既に観た方達がマスクの替えが要るとか泣きっぱなしとかツィッターで書いておられたのですが、ウソではなかった…信じていなかったというワケではなくて、自分も全く同じ状況になって最後は嗚咽をこらえるのが辛いくらいでした。出てからパンフレットを買って外に出ましたが、夫の感想も全く一緒で、最後は泣けて泣けて・・・と。やはりそうだったのかと思いました。主演の二宮和也さんも云っていますが、泣くから良い映画というわけではありませんが、観てよかったと思います。

映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト (lageri-movie.jp)

sto  r  y    (手元にあるチラシから)

第二次大戦後の1945年・シベリア。死に赴く者が続出する地獄の強制収容所ラーゲリ)に、その男・山本幡男は居た。身に覚えのないスパイ容疑でラーゲリに収容された山本は、日本にいる妻・モジミや4人の子どもと交わした再会の約束を胸に、一緒に過ごせる日々が訪れることを信じ、耐えた。

劣悪な環境下では、日本人同士の争いも絶えなかった。戦争で心の傷を負う者、旧日本軍の階級を振りかざし続ける者、過酷な状況下で変わり果ててしまう者…。山本は彼らを分け隔てなく励まし続けた。更に、青年たちには学問を教え、希望を唱え続けた。そんな彼の仲間思いの行動と信念は、凍っていた捕虜たちの心を次第に溶かしていく。

…  8年が経ち、山本に妻からの葉書が届く。厳しい検閲を潜り抜けたその葉書には「あなたの帰りを待っています」と。山本は涙を流さずにはいられなかった。

誰もが帰国(ダモイ)の日が近づいていると感じていたが、その頃には彼の体は病魔に侵されていた…。体はみるみる衰えていくが、愛する妻との再会を決してあきらめない山本。そんな彼を慕うラーゲリの仲間たちは、厳しい監視下にありながらも、山本の想いを叶えようと思いもよらぬ行動に出る。そしてモジミに訪れる奇跡とは……

★小学校の4年生の時、雨の体育の日は男先生のシベリアのお話でした。どんな内容なのか全く覚えていなくて、友達と話し合ったこともなくて、なんでシベリアなのか…というぐらいでした。申し訳なかったと思います。映画は実話ですし、演じている俳優さんたちは素晴らしかった。よくこんなに再現できたと思うくらい。山本幡男という人物の生き方が素晴らしかったのだと思います。どんな困難な絶望的な状況の中でも人は人らしくありたいという前向きな生き方が人々を巻き込んでいく。そして奇跡のような方法で遺志が伝わるという。今の世界や日本の状況では本当にもう一度こんな時代が繰り返すの?という思いも迫ってきます。(パンフレットには山本幡男さんの遺書全文が掲載されていて、これを読むと信念のある立派な人格者だと分ります)

☆軍曹を演じた桐谷健太さんの完成作品を観ての言葉がありますので:

人間は失ってからやっと気づくことがあるんですが、当たり前の日常が奇跡なんだとそっと教えてくれるような作品です。辛いことや哀しいこともあるかもしれないけれど、奇跡もたくさんそこにはある。この映画を観て、何気ない日常、当たり前だと思っている普段の生活が奇跡だと感じられたら、それはとても素敵なことだと思いますし、子どもたちを含め、一人でも多くの方に観ていただきたい作品になりました。

☆最後に主役の山本幡男を演じた二宮和也さんのメッセージ:

僕らは歴史を過少にも過大もせず、偏ることもなく、起こったことを真摯に聞いてそのまま作ったので、後は受け取って戴くだけですね。観ていただい方々に、それぞれの価値観でこの映画と向き合ってもらい、未来につなげていってもらえればと思います。辛くて、悲しくて、苦しくて、寂しくて、目をそむけたくなるようなシーンもたくさんあると思います。だからこそ、その中にある笑顔や涙が胸に迫るものになっているんじゃないかと。人間にとって大切なものを教えてくれるものが、ここにあると思っています。

☆昨年、最後に観た映画は、「護られなかった者たちへ」(阿部寛佐藤健・清原香耶・倍賞美津子)で瀬々敬久監督の映画でした。今年も最後の映画は同じく瀬々監督の映画になりました。来年は、沢木耕太郎原作の「春に散る」。12月1日撮影開始で来年公開が決まっています。主演は佐藤浩市横浜流星。共演には山口智子、橋本環奈、片岡鶴太郎の名前が挙がっています。3年連続で瀬々監督作品を観ることになりそうです。

★実話ドラマだという「ファーストペンギン」、奈緒さんの大熱演で7日に最終回を迎えました。お魚ボックスという産直の流通改革を通して日本の漁業を見直していく良い内容でした。それにしてもバツイチのシングルマザーさんのバイタリティには感心しました。浜の魚が外国資本に『乗っ取られる』かも。。。という展開には驚きましたし、決着の付け方=「落としどころ」で、お魚ボックスと引き換えに自分が身を引くという結論にも若い方なのに凄いなぁ~と感心でした。漁師と漁協と国の水産担当の方針とが一致できるところを探ってという進め方もとても納得がいきます。ナレーションが6歳の息子の10年後の高校生の進くんというのも洒落ていました。

原作者と著書:

◎ところで、私が兵庫県日本海側にある香住漁港のお魚を時々送ってもらっている「お任せ鮮魚」の竹内さんとのお付き合いは、このお魚ボックスとは別ルートというか、今から,30年以上前の能勢の「お任せ野菜」の佐藤さんからのお付き合いで、野菜の方は、今も金曜日に届けてもらっています。無農薬に近い野菜を提供してくれる佐藤さんが、自分の車で日本海の香住から魚を運んで野菜仲間に届けるというのでお願いしていた頃からのスタートでした。

その後、佐藤さんが配達を止めて、それなら宅配を利用して、送料を3人で割って続けようということに。香住の竹内さんから豊漁の時に電話を戴いて、メンバーのお二人に電話で確認、返事して送ってもらうという今の形が出来て20年以上になるかな。カニ漁で忙しい真冬と暑い夏は除いて、年に春・秋の数か月、産直で送ってもらえる『お任せ鮮魚』の発泡スチロールのボックスはささやかな贅沢ですが、魚を捌く作業は、長い時は2時間近く立ちっぱなしの重労働?です。最近も一番若いSさんから、「捌けんようになったらお終い」と言われています。いつまで続けられるか・・・