「信濃毎日社説『国防と報道』(世論誘導の懸念)」と「最低賃金を世界標準に」と「『台湾有事』はランク外の『リスクもどき』に」など

🔲信濃毎日の昨日の社説。

この信濃毎日新聞の社説、後世の歴史家は注目するかもしれない。「あの流れの中でも、冷静に周囲を見渡す新聞は存在したのだ」と。shinmai.co.jp/news/article/C「1932(昭和7)年12月19日。本紙を含む全国の新聞・通信132社が共同宣言を載せた。前年9月に満州事変が起き、3月に満州国の建国
 
 のちに振り返れば、今が転換点なのか。あの時のように―。  1932(昭和7)年12月19日。本紙を…

防衛省による世論誘導についての箇所からコピーです:

■世論誘導の懸念

 「言論報国」への分岐点から90年余。2022年はロシアによるウクライナ侵攻と米中対立、北朝鮮のミサイル発射を受け、防衛論議が一気に高まった。新聞の論調は分かれるが、一部大手紙は政府方針の是認、推進論が目立つ

 この局面で、防衛省が個人に直接働き掛けて世論を国策に束ねようとする動きが表面化した。SNSで同省に有利な情報を巧みに広げ、世論を形成しようというのだ。共同通信がスクープした(昨年12月10日付本紙)

 人工知能を使ってビッグデータを分析。影響力のある人物を特定し、無意識に発信するよう仕向ける工作を想定する。米軍の情報戦に携わる企業の日本法人を委託先に決め、研究に着手した。

 SNSで消費者を欺いて誘導するステルスマーケティングステマ)と同じ発想である。爆発的に拡散すれば、政策の支持を一気に増やし、他国への敵意や好戦的な機運まで高められる。思想の自由から民主社会までを揺るがす極めて危険な行為だ。

 浜田靖一防衛相は会見で「報道は事実誤認」「世論誘導が目的ではない」と否定したが、共同通信記者の質問には具体的な返答を避けた。研究が世論操作につながるかは「主観の問題」、ステマと「違っていない」とも言った。

■メディアの立ち位置

 外交や戦争で各国が巧妙な情報操作技術を駆使しているという。「情報戦に対抗するには世論を正しく導く戦略は当然必要だ」と防衛関係者らは考える。

 それは、国策に批判的な言説は敵の情報戦に加担している―との非難にも通じる。独立系メディアなどを「外国の代理人」として弾圧するロシアがまさにそうだ。

 今のところ、このスクープを報じたのは本紙など共同通信加盟の地方紙、ブロック紙が中心だ。正面から検証した全国メディアは見当たらない。政府の説明をうのみにして済ますのだろうか。

 昨年はほかにも、防衛とメディアを巡って歴史に刻むべき出来事がいくつかあった。

 11月に「専守防衛」の転換につながる提言をした政府の有識者会議に読売新聞グループ本社社長、日本経済新聞社顧問が名を連ねた有力メディアが国に「動員」されていると国民に映らないか。国策と一体化した戦前と同じ轍(てつ)を踏むことになりはしないか。

 防衛省シンクタンク防衛研究所の研究員らがメディアで戦況などを解説する機会が格段に増えた。本紙も掲載している。

 研究者であっても、「危機管理の国民理解」を促す使命を帯びた防衛省職員である。発言には同省が伝えたい視点がおのずと含まれていると見るべきだ。メディアは彼らの知見を報じる際に、国策への誘導が含まれている可能性を十分考慮する必要がある。

■踏みとどまる力を

 戦前の新聞は「非常時」に直面して変質した。ただ、その場面にいた新聞社や読者は、引き返せぬルビコン川をいつ渡ったのかさえ気づかなかっただろう。

 今、安保情勢の変化を理由に他国を攻撃できる武器を積み上げる抑止論を「専門家」が声高に叫んでいる。それは人が常に理性的な計算で行動するという幻想に基づく。説明のつかない偶然、判断、行動は起こり得る。

 予測を超えた事態が起きて、メディアも国民も川を渡らずに踏みとどまれるか権力による誘導やウソを見抜き、圧力に流されず、はね返す報道の力が試される平時に養ってこそ、非常時に生きる力だと肝に銘じたい。

🔲立憲民主党泉健太代表の昨日のツィッターに対する批判への反論が又問題です。

軍人を祀っている神社は「多数あります」と泉氏が反論していますが、多数はないと論文を挙げて、20ぐらいだとか。それより、というか、党名が『立憲』を謳っていながら明治天皇崩御に割腹自殺して殉死した乃木希典を祀った神社に初詣して写真を挙げることの政治的な意味について何も考えなかったのか…が残念なんです:

「全国に多数」無いです。20くらいしかない。そういう適当な知識の無さが「初詣に行くと軍人崇拝なのか」という無能な切り返しにつながっていることを猛省するべき。これは大日本帝国をどう扱うかという政治問題なので、政治家が姿勢を糺されるのは当然です。以下論文参照↓
引用ツイート
 
 
 
@izmkenta
何だか息苦しいですね…。 今年は幾つかの寺社を詣でましたが、近所の神社で国家繁栄、家内安全を祈ることが「軍人を神と崇める行為」とされるとは…。 武人や軍人を祭神にしている神社は全国に多数あります。初詣に行くと軍人崇拝なのですか? twitter.com/brahmslover/st…
 
🔲日本維新の会の音喜多議員の取り上げ方、「恐怖!神社に参拝したら軍国主義者扱いでフルボッコに」。いかにも維新という感じですが、問題の本質をずらして煽るやり方ですね:
 
泉氏の乃木神社参拝について「多様性/思想信条の自由/信仰の自由は尊重されるべき」「軍人を神とする神社に参拝したら軍国主義者なのか」と擁護するひとたちは、乃木希典が死後、大日本帝国によってどのように”日本的精神”の象徴として利用されていったのか勉強していないと思う。他の軍人とは違う
引用ツイート
 
 
山崎 雅弘
 
@mas__yamazaki
泉代表の乃木神社参拝&SNS投稿アピールについて「多様性」「思想信条の自由」「信仰の自由」を持ち出したり「じゃあ『神社』に参拝したら軍国主義者なのか」と低次元な論点すり替えをする匿名ネット民は結構いますが、現職国会議員がそれをしているのが異様です詭弁は恥だという良識もない様子
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🔲泉代表、「皇室の弥栄(いやさか)」「国家安泰」を祈願されるんですね、立憲の憲法って欽定憲法のことだったの?と言いたくなりますが:

「国家安泰」のついで程度に国民の生活向上」をもってくるあたりに、この人の政治哲学がよく読み取れる。こういう思想を吐露することに一切のためらいがないというのもこの人らしい。
引用ツイート
 
 
 
@izmkenta
本日は伊勢神宮参拝と年頭記者会見の予定です。 「皇室の弥栄」「国家安泰」「五穀豊穣」を祈願するとともに、やはり全国民皆様の「平和」と「生活向上」が大切。そのために一層働くことを誓ってまいります。

🔲河野太郎氏、若者に世界標準すすめる前に、日本の最低賃金を世界標準に:

若者に「世界標準」をすすめるならまず政府自身がオーストラリアの半分しかない日本の最低賃金を「世界標準」にし、こんなに働きにくく希望の持てない国から普通の暮らしができる日本にして下さい

 

🔲「いわゆる台湾有事については、米中両国が相互に経済依存関係を深めていることなどからランク外の「リスクもどき」に分類。少なくとも今年中は起こり得ないと分析した」そうです:

国際政治上の危機分析を専門とする米調査会社ユーラシア・グループは4日までに、2023年の「十大リスク」をまとめた報告書を公表(沖縄タイムスokinawatimes.co.jp/articles/-/108「いわゆる台湾有事については、米中両国が相互に経済依存関係を深めていることなどから、ランク外の『リスクもどき』に分類」
 
国際政治上の危機分析を専門
 
 
山崎 雅弘とする米調査会社ユーラシア・グループは4日までに、2023年の「十大リスク」をまとめた報告書を公表(沖縄タイムス)okinawatimes.co.jp/articles/-/108「いわゆる台湾有事については、米中両国が相互に経済依存関係を深めていることなどから、ランク外の『リスクもどき』に分類」
 
 国際政治上の危機分析を専門とする米調査会社ユーラシア・グループは4日までに、2023年の「十大リスク」をまとめた報告書を公表した。