「再生エネ電力100%へ 変わる消費者 政府は動くか」(朝日新聞)

2020/03/07 TBSテレビ 【報道特集

<特集>脱原発を目指す台湾・戦略と苦悩

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東日本大震災後、日本とは対照的なエネルギー政策を打ち出した台湾。

地震が多い、海に囲まれている、人口が密集し工業が盛んと台湾が置かれている状況は非常に日本に近いものがある。

しかし福島第一原発事故後、台湾の人たちが求めたエネルギー政策は日本のものとは別のものだった。

アジアで初めて脱原発を打ち出した台湾を取材。

台湾北部・新北市にある台湾電力第1原発

台湾の新型コロナウイルス対策のためマスクを着用しての取材。

第1原発の巨大な2つの原子炉建屋はすでに稼働は止まっていて廃炉に向けた作業が始まっている。

原発はおととし40年の運転期間を終えた。

中央管理室を模したシミュレーションルームでは、地震によってメイン電源が失われたという想定で訓練を実施。

2011年以来こうした訓練を増やしている。

台湾電力第1原発・王文圓2号機原子炉主任は「原子炉の中には使用済みの核燃料が残っている」と話した。

原子炉格納容器は事故を起こした福島第一原発1~5号機と同じ型。

https://jcc.jp/news/15710508/

◎先週の報道特集は台湾の脱原発の現状を取り上げていました。台湾は2011年の3・11をきっかけに国を挙げて『2025年までに脱原発』を目指して邁進しています。一方、原発事故を起こした日本は懲りずに国が再稼働を目指しています。でも、民意は別のところに?という記事です。手元に2月28日付夕刊の朝日新聞の切り抜きがあります。消費者の再生エネルギーに対する要望が企業にも反映している。一番遅れているのは政府ではないかという内容です。写真を並べてみます:

変わる消費者 政府は動くか  再生エネ電力100%へ

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ついでに写真も:

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◎丁度私の地域では生協のこんなチラシが入っていました。私も関西電力とは縁を切って数年前からコープでんき利用者です。

原子力や石炭に頼らない電源構成のコープでんき」の加入者が3万5000世帯を突破した!」「コープこうべ8施設が再生可能エネルギー100%に」なったというものです。

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◎次の選挙では脱原発の政党を選んで加速させたいものです。

 

 

 

映画「Fukushima50」の『危険性』とフレディ・M・ムーラー特集「山(映画)三作品」

 山崎 雅弘 @mas__yamazaki

テレビ局が全然宣伝させてくれなくても、良い作品や良い演技が評価される。映画界も一般の人々も、良い作品や良い演技を評価する力をまだ持っている。

作品で描かれた内容も含め、日本社会における問題を浮き彫りにしている。

ともあれ、トリプル受賞おめでとうございます。

 

リツィート

映画「新聞記者」@shimbunkisha · 3月6日
#新聞記者 が第43回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞、最優秀主演男優賞、そして最優秀作品賞をトリプル受賞

◇昨日のブログは日本アカデミー賞藤井道人監督の「新聞記者」が最優秀作品賞と最優秀女優賞・男優賞の三冠を達成したという朗報を取り上げましたが、今日は同じ映画でもこんな国策映画まがいの内容の映画が作られたということとそれに対する批判の記事を取り上げます。

山崎 雅弘さんがリツイート

 平野啓一郎 @hiranok 3月7日

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僕はこの映画は見てないし、見ませんが、見る人は事前に読んだ方がいいレビューでしょう。その上で、個々の映画の評価はあるでしょうが。 / 映画『Fukushima 50』はなぜこんな「事実の加工」をしたのか?(中川 右介) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

🔲先月の11日、本場アメリカのアカデミー賞作品賞を受賞した韓国映画「パラサイト⁻地下室の家族」を近くの映画館で観たとき、ブログタイトルの映画「Fukushima50」の予告編を見ました。嫌な描き方にならないかと思っていた予感が当たりました。吉田所長を英雄視する見方は当時からありましたが、吉田氏自身は、東電の会議で津波から守る防潮堤の高さを低く抑えたことをとても反省して罪の意識を持っておられ、当時の関西の夕方の番組ではそのことを率直に誤りだったと認めて話しておられました。それが、命がけの英雄たちのおかげで全ては守られたとする原発映画が9年後の今、製作された。それも渡辺謙吉田昌郎所長)と佐藤浩市(1.2号機当直長)という日本映画を代表するような俳優たちが出演して・・・と家に帰ってチラシを見ながら嫌な気持ちになりました。今月に入って、朝日新聞の3月4日の「終わりと始まり」というコラムで映画の内容を池澤夏樹氏が批判する記事を書いておられます。

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 津波から四日後に最も危険な状態を脱するまでの現場の人々の悪戦苦闘がこの映画の主軸である。闘う相手は、まずは原子炉。・・・・

 敵は炉だけではない。東電本店は現場を知らぬまま居丈高に命令を突き付ける。情報不足にいら立つ首相は乗り込んで来る。

 吉田はじめ全員が怒鳴ったり、叫んだり、受話器をたたきつけたり、懇願したり、泣いたり、放心したりする。役者がうまいこともあるけれど、実際こうだったのだろうと思わせるリアリティーがある。

 五十人どころか協力会社・消防・自衛隊を含めて何百人もいた現場の人たちが、身の危険を承知で炉を守ろうと動いた。あえて見えない状況の中へ入っていった。

 エンターテイメントであるから首相が戯画化されるのはいいけれども、本当に糾弾されるべきは津波対策を怠った東電幹部と電力業界、癒着してきた自民党長期政権だ。それともそんなことを持ち出すと観客は白けるのか。あの五日の間に限定された映画にそれを求めるのは無理な話か。

 はらはらしながらな見終わった後に、2号炉の内圧が抜けて最悪のシナリオが回避された、その理由がわからないというもやもや感が残る。映画ではそこの説明がない。

◆続きを写真で:

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🔲昨日の「shuueiのメモ」さんがこの映画の危険性を具体的に指摘した記事を取り上げておられました。 筆者は原発事故の悲劇を描いた映画「朝日のあたる家」を監督した太田隆文氏です。事実ではないデマに基づいた映画になっているという:

 ◆少し端折って途中から一部引用です:

吉田所長も東電も実名で出てくる。ただ、あるべき事実で描かれていないものがある。ここは難しい。その事実を描くのも描かないのも作家の選択。だが、その事実を描かないことで意味が違ってしまうことがあるその代表が菅直人総理ヒットラーを悪役として描くために、エキセントリックな部分ばかりを見せるように、この映画の菅直人も怒ってばかりいる(確か、彼だけ実名ではなく総理という表現だったはず)

また、彼が福1に乗り込んだことでベントが遅れたというのは、当時の野党が流したデマのはずだが、そのまま描いている政府が「海水を使うな」と指示したという話も、本当は東電の判断。炉心が塩水で使えなくなるのを恐れて止めたというのが真相と聞く。なのに政府からの指示と描いている。つまり、これらは当時言われたこと。のちにデマだとわかったことをベースにして、共に菅総理。あるいは民主党の失態だと指摘している。が、どちらも事実ではない。なぜ、デマをそのまま描くのか?

映画では官邸が邪魔ばかり、東電本社は翻弄。現場は大混乱という描き方。だが、当時、東電は官邸に情報を上げず、そのことで総理は苛立ち、現場に乗り込んだ。その辺の背景も描かれていない。ただ、吉田所長を始めてとする職員の活躍は映画の通りで、吉田所長は信頼のできるボスであったことは、僕も元職員に取材して聞いている。

(以下省略) 

 🔲「東久留米日記」さんが事故当時首相だった菅直人氏の記事も紹介されています:

◆同じく「東久留米日記」さんが取り上げているツィッターから:

titioo

@SmallOne_jp 3月8日

糸井重里のこれ、原発は、万が一の時にいのちを捧げなくてはならない発電システムだと言うことを世に知らしめてるじゃんね

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 🔲「shuueiのメモ」さんが別の映画の記事を取り上げておられます。

こちらは原発とは対極の映画です: 

◆一部を引用です:

2月22日から開催されるフレディ・M・ムーラーの特集上映「マウンテン・トリロジー」。ヌーボー・シネマ・スイスの旗手として知られる名匠で、1985年にロカルノ国際映画祭で金豹賞(グランプリ)を獲得し、世界にムーラーの名を轟かせた「山の焚火」デジタルリマスター版と、「我ら山人たち」(74)、「緑の山」(90)の3作品が上映される。

 

--「緑の山」には非常に普遍的で、現代社会において、とても重要なテーマが描かれています。あなたはこの映画を作った時に、現代社会を予見していたのでしょうか?
この映画の中心テーマは、人類の歴史と同じくらい長い、未来への責任です。この責任は、世界中で急速かつグローバルにネットワーク化された技術開発により、最近、非常に普遍的な話題となっています。私が1990年に未来を予見したかどうかという問題は、未来を見通せたかという言葉に置き換える必要があります。(後略)


--日本とスイスで似ていると思うのはどんなところでしょうか?
調和を願う気持ち、完璧を愛する心、勤勉なところなどです。

--日本の観客へのメッセージをお願いします。
「山の焚火」「我ら山人たち」「緑の山」、これらの山三部作の映画は、文字通り「人間の条件」について表現しています。だからこそ、この3作には、時間を超越した次元が未だ眠っているのだと思います。そして、スイスの都市部や国境をはるかに越えた映画館で上映されたとき、これらの映画は、概してセンセーションとして、またその上映される場所の社会が持つ現在と過去へのエキサイティングな発見の旅として、観客の皆さんに体験されることになります。
私の映画監督としてのキャリアは日本映画に大きく影響されたので、この映画をご覧になった日本の観客の皆さんが、私の日本との映画文化的なつながりを感じ、評価してくれることを願っています。

 

フレディ・M・ムーラー特集「マウンテン・トリロジー」は、2月22日からユーロスペースほか全国順次公開。

PS ◆◆◆記事トップにも挿入しましたが、現代ビジネスの記事が出ていましたので:

日本アカデミー賞授賞式(「新聞記者」の藤井道人監督と横浜流星)

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◎ 金曜日の夜は久しぶりに日本アカデミー賞の授賞式をテレビで見ることに。何年ぶりでしょう。昔は正装姿の女優さんのドレスや着物姿が楽しみで見ていたこともありましたがすっかり見なくなっていました。今年は新人賞に横浜流星さんが選ばれていますし、受賞対象になった「愛唄ー約束のナクヒトー」と「チア男子」は映画も見ています。それに映画館で観た「新聞記者」の受賞の行方も気になりますので見ることに。劇場で観たのは他に「アルキメデスの大戦」「蜜蜂と遠雷」と先月テレビで「翔んで埼玉」を見ました。予想していた内容よりスケールが小さくて一寸作品賞には向かないかな…と思いました。映画を見ないで予想するもんじゃないと反省しました。スタジオでの司会を務めた坂上忍さん、コメントが的確でとても良かったです。

◎結果発表はコチラの記事で:

◎最初に最優秀助演男優賞の発表、続いてすでに選ばれている新人俳優賞の6人。日本映画の未来ですね:

これまでの受賞者はその後も「主演」「助演」で再び日本アカデミー賞を受賞するなど、各方面で活躍を続けていることもあり、これからの映画界を担うことが期待される「新人俳優賞」。本年は、岸井ゆきの黒島結菜吉岡里帆鈴鹿央士、森崎ウィン横浜流星の6名が受賞した。プレゼンターは役所広司が務め、「勇気を持って失敗を恐れずに。いい作品と出会えることを祈っています」と激励した

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役所広司さんの最初の言葉、「とにかく一人では何も出来ない仕事です」で始まるスピーチを真剣な表情で聞いている横浜流星さんの顔がアップで写し出され口を引き締めてうなずく表情も。先立つ受賞スピーチもいつもながら謙虚で真面目で正直。3つの作品に携わった人たちに感謝の言葉を述べ、「多くを得たものの、自分の力不足も痛感、受賞は正直まだ早いと思う」と。去年の今頃、ドラマで知ってから昨年公開映画3作品と過去のいくつかをディスクで見た私はこの言葉を謙遜とはとれません。それほど演技もビジュアルも映画の18年とドラマの19年では違って覚醒感がありました。スピーチの締めくくりは「頂いたからには賞に恥じないように心に残るような素敵な作品を作っていけたらと思っていますし、またこの場に立てるよう日々精進したいと思います」と決意表明でした。

◎最優秀女優賞と最優秀男優賞は「新聞記者」からシム・ウンギョンさんと松坂桃李さん。

 ステージに上がった松坂は「この作品は僕の知るかぎりでは実現するまでに二転三転、四転五転くらいおそらく色々なことがあって、それでもこの作品をしっかりと映画を観てくださる方に届けたいという人が一致団結し、藤井(道人)監督の舵のもと、撮影を終えることができました」とコメント。
 「僕自身も、10年ちょっと(俳優を)やってきて、ハードルが高い役だなと思いましたが、(シム・)ウンギョンさんと一緒にお芝居をすることができて最後まで駆け抜けることができました」とし、「何より『この作品で頑張ってこい』『行ってこい』と言ってくれた事務所のマネージャーさん、社長ふくめて後押ししてくれて嬉しい気持ちでいっぱいです。今日という日を糧に、また新たに作品の一部に自分がちゃんとなれるようにいけたらと思っております。今回は本当にありがとうございました」
 本作はシム・ウンギョンと松坂桃李がダブル主演し、東京新聞記者・望月衣塑子の著書が原案となった藤井道人監督によるサスペンス作品。松坂は現政権に不都合なニュースを操作するという任務に苦悩する内閣情報調査室の杉原を熱演した。同作は第32回日刊スポーツ映画大賞の作品賞にも輝いている。

◎最優秀作品賞は「新聞記者」。最優秀主演の二人が「新聞記者」からだったので予想はつきましたが。藤井道人監督と河村プロデューサーも壇上に。

 最後の発表となった「最優秀作品賞」には、『新聞記者』が輝き、俳優・スタッフ陣が喜びの表情で登壇。主演の松坂は「ここにいないスタッフの方々、関係者の皆様と今すぐにでも喜びを分かち合いたい気分です」とコメントし、藤井道人監督も「たくさんのスタッフと力をみんな合わせてこの映画を作ったので、早くみんなに報告したい。桃李くんと同じ思いです」と語り、チームワークのよさ伺わせた。安藤サクラに「来年は司会です」と来年の授賞式を託されたシム・ウンギョンは戸惑いながらも「頑張ります!」と意気込んでいた。

◎藤井監督は日本ではなくてアジアを舞台に映画を作りたいと思っている監督さんです。新人賞の森崎ウィンさんはミャンマー出身でハリウッドデビューも済ませていて英語が話せます。最優秀女優賞は韓国のシム・ウンギョンさん。横浜流星さんは昨年「Feel. Don't Think」のブルース・リーを訪ねて香港へ出かけた番組で映画の夢を語っていました。日本の映画もアジアを舞台にという日が近いうちにやってくるかもしれません。藤井監督のSNSです:

藤井道人 @mickbabel 3月6日

「新聞記者」日本アカデミー賞で、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀主演女優賞授賞致しました。これまで、支えてくれた全ての皆さまに感謝いたします。これに甘んじることなく日本映画に貢献出来るよう、日々精進致します。ありがとうございました。

桃李くん!シムさん!おめでとう!

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藤井道人@mickbabel

流星も新人賞おめでとう☺︎ 次は一緒の作品で! (式典前、控室で知り合いがおらず一人でポツンとしてたら、流星が助けてくれました。) #日本アカデミー賞 #横浜流星 #青の帰り道 #未来になれなかったあの夜に https://t.co/2xH4IXVVzA

2020年03月07日 11:15

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藤井道人(33)監督とは親子ほど年上の河村光庸( みつのぶ 、70 )プロデューサーのお顔がとっても嬉しそう。映画がヒットして良かったですね。テレビで取り上げられなかったのに大勢の人が映画を見たからこその受賞でした。

◎こちらは「翔んで埼玉」で最優秀監督賞の武内英樹監督と横浜流星。「スカッとジャパン」というテレビ番組の番組内再現ドラマでご一緒だったようです。

横浜さんは埼玉出身。あの佐藤健神木隆之介藤原竜也、それに「カツベン」の成田凌も埼玉出身。

◎↓インタビューの中でシム・ウンギョンさんについて語り、「アジアに出たい」とも:

◎藤井監督と横浜流星が組んだ映画は2018年公開の「青の帰り道」ですが、↓こちらは昨年のミュージックビデオ、amazarashiの「未来になれなかったあの夜に」(無精ひげでギターを弾ているのが横浜流星)で監督は藤井氏。演技派?です。

youtu.be

金曜デモ中止と満開のミモザ

◎3月6日の金曜デモは「特別な1日」(『デマはヘイトの母』 - 特別な1日)さんによりますと、「原発再稼働反対の官邸前抗議は今週も中止となりました。元々3月8日の日曜に大規模集会があるので、金曜は予定にありませんでした。その3月8日の抗議も中止になっています。」ということでした。

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◎母に頼まれた買い物でウォーキングにも丁度良いと昼過ぎに外へ。帰り道、そうそう、あの家のミモザの花が咲いている頃かも…と回り道。満開!でした。

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◎水曜日、妹からメールが入り下の妹の再入院を知らされました。母宛に葉書を書いて再入院も知らせたとありました。翌々日の金曜日、母が再入院を知らせる葉書を受け取りました。母も心配しているので、今朝、妹の家に電話することに。留守電になっていたので姪にメッセージを残して、夫の車で千里中央の阪急へコーヒー豆を買いに出かけることに。

途中、スマホに入院中の妹から電話がありました。妹の夫から病院に連絡があったとのこと。姪っ子は郵便局の本局勤めで、本局の休みはなしとかで今日も仕事。そういえば郵便局は最近土日も開いていますね。局員同士でやりくりしているのかな。その職場がとても親切で「早く帰って病院へ行くように」とか「休んでいいよ」と声を掛けてもらえて助かっているとか。

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脳梗塞の後遺症でリハビリのデイサービスを受けていた彼にもコロナウイルスを警戒して休むように言ってあるし、タクシーでのお見舞いも断っているとか。黄疸が酷く胆汁の出が悪くなったので入院して年末に手術した胆管を再手術。胆汁が出るようになり、輸血をしてもらってから元気が出た。今は数値も戻ったし来週には退院できると思うと声は元気そうでした。放射線治療の方は?と訊くと、それはすぐには結果は出ない、悪くなるかよくなるかどっちかと言われ、それはそうだなと納得。美味しいものを時間と回数かけて食べて体力付けてよくなるしかないねと二人で。母からも妹と彼と孫宛に早速お見舞いを書いた手紙を預かり朝投函しましたので、その内励ましのメッセージが届くでしょう。

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妹から「微熱があるのよね・・・」と去年秋口私が2か月微熱が続いた時のことを聞かれました。原因不明で丸2か月微熱が下がらなかった時のことを思い出しました。病院の検査でも原因不明、結局過労か風邪気味ということで11月には治ったので、妹の場合は体内で異常が起こっているんだから微熱も出るよね…という話に。そうね、体力、食べる事ね…と妹も。何とかうまく放射線治療の効果が出てくれるといいのですが。

私の5つ年下の妹ですので70歳。「70歳が鬼門、夫が脳梗塞で倒れたのも70歳だった」と妹が。3人姉妹が全員70代になって3人とも病気持ち。私が一番元気かもしれません。年老いて生きるということは病と共に元気に生きる事とつくづく思うこの頃です。

韓国人受験生全員不合格の加計学園、コロナと特措法、ベルリン国際映画祭と「劇場閉鎖は『演劇の死』」と気の毒な厚労省職員

◆あまり大きく報じられませんが、忘れてはいけない加計学園。不正に税金を使って開校された獣医学部のある大学です。そこで、こんなことが・・・

内田樹さんがリツイート

▼HOM55  @HON5437  3月5日

#加計学園 岡山理科大学獣医学部の入試のヤバさ

①獣医学科が定員を大幅超過して入学者を受け入れ

②四国の獣医不足対策のための四国枠(20名)で合格者ゼロ

③今年度推薦入試で韓国人受験生が全員不合格←new!

嘘、誤魔化し、そして差別で世界レベルの獣医学部でしょう

学部認可取消を希望!!

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 ▼山崎 雅弘 @mas__yamazaki 3月5日

NHKニュースや朝昼の民放情報番組が、これをトップで扱わないのは異様だと感じる。韓国大統領の親友が経営する不正疑惑まみれの大学」が日本人受験生に同じことをしたら、と考えてみたらどうか

◆毎日発表される感染者数が増え続けるコロナ新型肺炎感染者。既に海外ではピークを越したとされる都市や国も。日本について韓国の専門家が「五輪を前に隠蔽されている」と発言。民放キャスターがあわてて『そんなことはありませんからね』とフォロー!?(日本政府批判の画像を流したのがマズいと上から即言われでもしたのか、お昼の番組での奇妙なシーンでした)その場で慌てて根拠もなく否定する方がオカシイと思って見ていました。安倍首相がやりたいのは感染を止める事より、コチラの方かな・・・ 

内田樹さんがリツイート
前田 直人

@Nao_Maeda_Asahi  3月5日

そもそも専門家会議が「これから1、2週間が瀬戸際」としたのは2月24日。これを起点とした「瀬戸際」は3月9日まで今日も入れてあと5日だ。政府は「瀬戸際」をどう位置づけているのか。

▼冨田智嗣

@satoshiharu2002 3月5日

アベさんはよっぽど緊急事態なんちゃらがお好きなようですね。

法改正そのものが直ちに人権を脅かさなくても、国難の時には『緊急事態…』が必要なのだ!という国民への刷り込みに成功すれば、改憲へのハードルは下がるのではないでしょうか?野党は踏ん張りどころ。枝野さんもっと毅然としてほしい。

引用ツイート

渡辺輝人 @nabeteru1Q78  3月4日

この法改正は要らない。それこそ、新コロナをこの法律の「新感染症」に該当すると解釈を変更して認めれば良いだけ。初期対応の誤りを認めたくないために法改正までするのはおかしい。

志位和夫 @shiikazuo 3月4日

安倍首相と党首会談。政府は「新型インフル特措法は、新型コロナに適用できない、だから法改正が必要」と言ってきたところが、政府はすでに、新型インフル特措法にもとづく措置を新型コロナ対策に適用していたことが、今日の参院審議で明らかになった政府の立法事由がなくなった。法改正は断念を!

 

▼本間 龍  ryu.homma @desler 3月5日

#Tokyoインパール2020

安倍はどうやら緊急事態宣言をやりたいらしいが、その時点で東京五輪の中止が決まる。どこの国がそんな宣言をしてる国に、国民と選手を派遣するというのか。ちょっと考えれば分かるよね。

◆今日は日本アカデミー賞授賞式が行われ最優秀賞が発表されます。こちらは余り話題にされなかったように思いますが、ベルリン国際映画祭で日本の作品が受賞しています。まず想田和弘監督の「精神0」、そして、”風の電話””(「風の電話」と父親を亡くした少年(1) - 四丁目でCan蛙~日々是好日~)を素材にした映画「風の電話」です:

想田和弘  @KazuhiroSoda  2月29日

ベルリン国際映画祭で「精神0」がエキュメニカル審査員賞を受賞しました!宗派を超えたキリスト教者が精神性や人間性、社会性を重視して選ぶ賞です。僕は出席できませんでしたが、妻でプロデューサーの柏木規与子が授賞式に出席しました。 

想田和弘さんがリツイート

べるりんねっと789 @berlinnet789 3月1日

第70回ベルリン国際映画祭の各賞が発表されました。

Geneleation14Plus部門の「風の電話」が国際青少年映画特別称賛を、Forum部門の「精神0」がエキュメニカル審査員賞を受賞されました。おめでとうございます!!

各賞一覧はこちら↓↓↓

◆コロナウィルスで公演中止相次ぐ中、野田秀樹氏の一文が発表されました:

想田和弘 @KazuhiroSoda 3月2日

僕もオリザさん同様、野田さんに賛同します。コロナウイルスに関心が集中し恐怖に駆られるあまり、合理的とは思えない対応をも良しとする風潮には危険を感じます。学校を一斉に封鎖するのが合理的ではないのと同様、劇場を一律に封鎖するのも合理的ではありません。 

想田和弘  @KazuhiroSoda  3月2日

私たちに必要なのは、見えないウイルスへの恐怖に圧倒されることなく、自らの価値観とセンサーと体調の判断によって、この世をなんとか楽しく有意義に生き抜いていくことです

 

内田樹さんがリツイート

 平山てるき @hirahira0808 3月2日

「演劇なんて今なら映像配信にすりゃいいじゃん」みたいなこと言ってる人いるけど演劇観るの好き人間からすると「ご飯食べられないなら料理番組見ればいいじゃん」ぐらいナンセンスなこと言ってる感じする

 ◆想田氏のツィッターで取り上げられている岩田氏の厚生労働省についてのツィートです。押し付けられても出来ないものは出来ないと正直に断ることも大事ですね: 

想田和弘さんがリツイート

岩田健太郎 Kentaro Iwata

@georgebest1969 3月3日

厚生労働省の職員「多忙でメンタルをやられた人もいる」 新型コロナ対策の現場で何が起きているか?

新型コロナウイルスの対応に追われる厚生労働省。国会議員や一般市民からの問い合わせや苦情電話でさらに仕事が増し、メンタルを崩して仕事に出てこられなくなった職員もいるといいます。

2020/03/03 10:30

Naoko Iwanaga

岩永直子 BuzzFeed News Editor, Japan

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https://www.buzzfeed.com/jp/naokoiwanaga/covid-19-mhlw?utm_source=dynamic&utm_campaign=bfsharetwitter

岩田健太郎 Kentaro Iwata

@georgebest1969  3月3日

厚労省の職員はとてもお気の毒。でも、だからこそとっととCDC作って丸投げすればいいのに、とも思う。専門性がない職員が無理やり船行かされたりコールセンターの対応させられたり、、、新型インフルのときも同じ議論があったのにどうして同じ話が循環するのだろう。

あとこれ職員気の毒物語で同情して終わりの議論じゃないよ我々はこうやって睡眠も休養もなく、専門知識も経験もない人たちがギリギリのところで意思決定させられてる組織に国の大事な舵取りを委ねているのです構造的な失敗と言わずしてなんと呼ぶのでしょう。個人非難と構造批判は分けるべし。

土曜ドラマの柄本佑「スクラップ・アンド・ビルド」と「心の傷を癒すということ」と連続ドラマ

◎先週の土曜日(2月29日)4時ごろからNHK柄本佑主演のドラマの再放送がありました。番組表をチェックするとTBSの報道特集と重なるので録画して翌日観ることに。翌1日(日)には、1月に放送された同じく柄本佑主演の「心の傷を癒すということ」スペシャル版の放送がありましたので、過去作品を並べて紹介だったのかもしれません。

これは羽田圭介原作の同名小説があり、そのドラマ化で2016年の作品です。30代を目前に突然無職になった若者と同居する高齢の祖父の介護の問題をシニカルかつユーモラスに描いてとても面白いドラマになっていました。祖父の口癖の”死にたい”という望みをかなえようとする孫の行為は殺意を秘めた善意なのか?祖父の特攻隊の話は孫意外に話したことがなく真実なのか作り話なのか?祖父が杖なしでは歩けないというのは本当なのか?というミステリアスな部分も。若者の人生の『破壊と再生』はどのようにして…

土曜ドラマ「スクラップ・アンド・ビルド」 | NHKドラマ

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◎主要登場人物の相関図をドラマのサイトから:

主人公の健斗(柄本佑)

カーディーラーを辞めたが再就職がうまくいかない28歳。「早う死にたか」とぼやく祖父の願いをかなえるためにある計画を思いつきます。

健斗の祖父(山谷初男 )

87歳の自称元特攻隊員。「早う死にたか」が口ぐせ。謎めいた部分がドラマが進むにつれ、次第に浮かび上がってきます。

健斗の母(浅茅陽子)

父が寝たきりにならないようにあえて厳しく接しています。息子からはうとましく思われています。

健斗の彼女、関本亜美(山下リオ)

介護を始めた健斗と徐々にすれ違い始めます。

友人の大西大輔(浅香航大)

介護福祉士として働いていて、健斗に助言をすることで変化が起きます。

三崎楓 プロボクサー(秋元才加)

健斗が介護のため、体を鍛えるため入ったジムに所属しています。健斗はすごく気にしている人でもあります。

この6人が健斗にいろんな変化を与えます。

◎続いてスペシャル版の 「心の傷を癒(いや)すということ」

これも録画分を水曜日の午後見ました。(関西のみ放送とのこと)

阪神・淡路大震災発生時、自ら被災しながらも、他の被災者の心のケアに奔走した若き精神科医安克昌(あん・かつまさ)氏。手探りながらも多くの被災者の声に耳を傾け、心の痛みを共に感じ、寄り添い続けた日々。震災後の心のケアの実践に道筋をつけ、日本におけるPTSD心的外傷後ストレス障害)研究の先駆者となりました。在日韓国人として生まれ、志半ばでこの世を去りながらも、険しい道を共に歩んだ妻との「夫婦の絆」と、彼が寄り添い続けた人々との「心の絆」を描きます。
主人公の精神科医・安和隆を柄本佑さんが演じ、妻役に尾野真千子さん、親友役に濱田岳さん、兄役にはNHKドラマ初出演となる森山直太朗さんが決定しました。阪神・淡路大震災から25年を迎える2020年に、人の心に寄り添い、心の絆を繊細に描くヒューマンドラマをお届けします。
安克昌氏の遺族関係者への取材から得た事実を元に、人の心の傷に寄り添い続けた精神科医の物語として大胆に再構成し、人物や団体名改称した上で、フィクションとしてお届けします。

◎安田という通名で生活していたが、ある時自分たちが実は安という名の在日韓国人であることが分かる。ドラマの最初に出自が明かされ、同じ在日の終子との出会いと結婚。そして震災。精神科医として何が出来るのか・・・安先生の穏やかで落ち着いた話し方が耳に心地よく、先生の人柄を表しています。

4回シリーズの本放送から、被災小学校の校長先生(内場勝則)の孤独や、多重人格の患者(清水くるみ)をめぐるお話などは省かれ、子どもたちが”地震ごっこ”をしたことから、周りの大人たちが運動場で球技大会を開くエピソードが活かされていました。ルミナリエの最終場面、子どもたちが振り返るシーン(安さんの成長した実際の子ども達だったのでは?)もカットされていました。

◎2つの作品に共通した助演者が出演しています。浅香航大という俳優さんです。映画「チア男子」(http://letsgobreakers7.com/)で主演のハル(横浜流星)のチアグループ7人の最年長を演じていたのが浅香航大さんでした。それから名前と顔を覚え、若手バイプレーヤーとしての活躍を知りました。

「スクラップ・アンド・ビルド」では健斗(柄本祐)の友人の介護福祉士、「心の傷を癒すということ」では安先生(柄本祐)を尊敬する後輩医師の北林先生を演じています。

この俳優さん、作品ごとに全く別人になっていますので驚きます。いわゆる悪役から善人まで何でもこなす俳優さんです。

◎もう一人、「心の傷・・・」で多重人格の患者を演じた清水くるみさん。「新聞記者」の藤井道人監督の2018年の映画「青の帰り道」(https://aono-kaerimichi.com/)でも7人の若者たちの一人、母親が工藤夕貴さんで東京へ出て夢破れ前橋に戻ってくる娘を好演。また浅香航大さんと同じく「チア男子」ではハルの姉を演じていました。元の4回シリーズでは多重人格の重要な難しい役を好演していましたが、スペシャル版ではカットされて出演場面は少しでした。 

NHKの番組サイトからメモ代わりに: 

精神科医安克昌(あん・かつまさ)氏 プロフィール
1960年大阪市生まれ。神戸大学附属病院精神科勤務を経て、神戸市西市民病院精神神経科医長を務める。阪神・淡路大震災直後より、全国から集まった精神科ボランティアをコーディネートし、避難所などでカウンセリングや診療活動を行う。震災一年後に臨床報告としてまとめた「心の傷を癒すということ~神戸・・・365日~」で第18回サントリー学芸賞を受賞。PTSD(心的外傷後ストレス障害)の若き研究者として治療活動に尽力するも、2000年12月死去。共訳に「多重人格性障害-その診断と治療」などがある。

●スタッフの言葉です: 

土曜ドラマ「心の傷を癒すということ」を最終話までご覧いただきありがとうございました。
このドラマの制作に携わっている時、常に出演者・スタッフの胸にあったのは、
主人公・和隆のモデルになった安克昌さんへの思いでした。

在日韓国人として生まれ、自分のアイデンティティに悩みながらも、精神科医の道に進んだ安さん。
心の病気への理解が進んでいない時代から、心のケアのパイオニアとして奔走された安さん。
読書や映画、漫画、そしてジャズピアノをこよなく愛し、いつもユーモアを忘れなかった安さん。
安さんについて調べれば調べるほど、安さんに魅せられていき、安さんに会いたいという思い、でも会えないんだという寂しさが募っていきました。

「安さんに会えた、見た人がそんな風に感じられるようなドラマにしよう」

私たちは、そう思いながら、ドラマを制作してきました。
でも振り返ってみれば、安さんはいつも現場にいてくれたような気がしています。

今回40日あまりの撮影を行いましたが、どの日も天候に恵まれました。
毎日100人から300人ものボランティアエキストラの方々に集まってもらって撮影し続けた避難所の1週間。
第1話の冒頭で和隆がピアノを弾く光あふれるシーンの撮影の日。
事前の予報が雨でも、不思議と当日になるとお日様が顔を覗かせてくれました。

そして最終話のラストシーン、神戸のルミナリエの撮影。
このシーンは、神戸ルミナリエ組織委員会と神戸フィルムオフィスのみなさんの御協力の元、
ルミナリエの本番をひかえる東遊園地で撮影させて頂きました。

その日がちょうど去年の12月2日。偶然にもその日は、安さんの命日でした。
撮影当日の朝は雨。でもなんとか午後には雨があがり、撮影は決行できることに。

200人のボランティアエキストラのみなさんに集まってもらい、
2019年の終子と子供たちの春子、洋一、灯、そして愛しい家族をいつまでも見守り続ける和隆を撮影しました。

撮影中、和隆を演じる柄本佑さんの背中が、克昌さんに見えたのは、私だけではなかったと思います。

安さんが実現を願った「傷つきに優しい社会」。心に傷を抱え、弱った人や遅れた人を切り捨てるのではなく、ちゃんと寄り添っていく。誰も一人ぼっちにさせない。
そういうことができる社会になってほしい

安さんの願いが叶いますように、という祈りをこめたこのドラマ。

多くの方々の心に長く残り、優しい気持ちで人と過ごせるようになってもらえたなら、制作チームとしてこんなに嬉しいことはありません。

ご視聴、本当にありがとうございました。
今後も、HPを更新したり、ツイッターでお知らせなどするかもしれません。
これからもこの作品のことを一緒に見守っていていただければ、幸いです。
心の傷を癒すということ」チーム一同 2020.2.8 

 ● 引用元:心の傷を癒すということ | NHK 土曜ドラマ

◎最後にテレビの冬クールの連続ドラマ「知らなくていいコト」(日テレ「水曜ドラマ」)。昨夜第9回、次週最終回ですが、大石静脚本、やはり面白いですね。

NHKの「これは経費で落ちません」で好青年を演じた重岡大毅をこれ以上ない『最っ低男』に配したり、かと思えば、佐々木蔵之介に最高の理想の上司像 を。訳アリの殺人犯?の父親を小林薫。「花子とアン」で知った吉高由里子は若手後輩を育てもする週刊誌の敏腕記者のハンサムウーマンを生き生きと演じてるし、カメラマンの柄本佑はこれまた優しいヒーローを。最終回で事件の真相と二人の不倫にどんな結論が出るのか楽しみです。

 

 

 

「新聞記者」の松坂桃李主演ドラマ「微笑む人」

◎3月6日には日本アカデミー賞の昨年度の最優秀作品が決まります。ノミネートされている「新聞記者」と主演の松坂桃李さんが受賞されるか気になる所ですが、その松坂桃李さん主演のドラマが3月1日(日)テレビ朝日で放送されました。「ドラマスペシャル”微笑む人”」(PM8時から2時間)。日曜日は大河ドラマの「麒麟」と日曜劇場の「テセウス」もあり忙しい?ので録画して火曜日の昼間、見ました。

◎同じテレビ朝日のモーニングショーでは28日に玉川氏によるスペシャルドラマの紹介を兼ねた松坂桃李インタビューが放送されたようです。山崎正弘氏のツィッターでその時の画像が一部引用されていましたが、ドラマの方ではなく映画についての部分:

◎ テレビ朝日開局60周年の記念のスペシャルドラマの「微笑む人」とは。番組サイトのキャッチコピーを引用すると:

     松坂桃李が母子殺人事件の容疑者に!
      テレ朝ゴールデン帯ドラマ初主演!
   貫井徳郎の“最恐”ミステリーが待望の初映像化!
     エリート銀行員が語った衝撃の供述は…
      「本の置き場所が欲しかったから」
       尾野真千子演じる女性記者が迫る
        美しき殺人者に秘められた“謎”
  衝撃のラストにあなたは震撼する!

松坂桃李尾野真千子というと、2年前のこの番組が思い出されます。大ヒットした劇場版とは内容が少し大人向け? すずさん(松本穂香)と周平(松坂桃李)の夫婦関係も、すずの幼馴染への夫の周平の戸惑いと仕打ち?や遊女(二階堂ふみ)との関係に嫉妬するすずが描かれたり。嫁ぎ先から転がり込んできてすずたちと同居することになる小姑(尾野真千子)のすずへの複雑な思いも丁寧に描かれていました。

◎さて、この『微笑む人』、出だしの河原のシーンからいきなり怖いです。妻子を溺死させて捕まる松坂(仁藤)ですが、裁判が始まって殺した理由が「本の置き場所が欲しかったからです」という。「そんな馬鹿な!」と、週刊誌の記者尾野真千子(鴨井晶)も思います。

そして、仁藤との小さな接点があった晶は「そんなはずはない」という確信から取材を始めてスクープを狙います。仁藤の松坂の微笑みも怖いですが、晶の尾野真千子の追求していく姿も怖い。真実に近づいているという過程の実感が共有されるから余計に怖い。そしてラストは思いもよらない方向へ。『衝撃のラスト』はオーバーな表現ではありません。再放送があるかもしれないので、内容には触れないでおきますが、とても見ごたえのある、そして考えさせられるドラマでした。

 ◎ドラマのあらすじ:

 「本の置き場所が欲しかったからです」
 妻子を殺害した罪で起訴された仁藤俊美(松坂桃李)は、公判で衝撃の動機を明かす。
 1年半前、神奈川県相模原市の西北部を流れる安住川で、仁藤が妻の抄子(かんこ)と娘の亜美菜(池谷美音)を溺死させたとされる『安住川事件』――被告人の仁藤は、日本最難関の大学に現役合格し、大手都市銀行に就職。抄子と結婚後は都心の一等地にある高級マンションに住み、娘を授かるなど、エリートサラリーマンとして誰もがうらやむような人生を送っていた。

 そんな順風満帆な生活を送っていた仁藤が、なぜ妻子を殺害するという凶行に至ったのか…。事件前から仁藤とは面識があった週刊海潮の記者・鴨井晶(尾野真千子)は「事件の真相を暴きたい」とデスクの井上肇生瀬勝久)に直談判! 見事、巻頭特集を約束された晶は、仁藤の関係者に取材を続け、彼の人物像を掘り下げていく。
 救急隊員が現場に駆けつけたときの状況、搬送先の病院での様子を知れば知るほど、仁藤への疑念を深めていく晶。自分が以前から知っていた仁藤と、捜査関係者から聞く仁藤、いったいどちらの姿が本当の彼なのか…。
 複雑な感情の波に飲まれそうになる晶だったが、やがて仁藤にまつわる衝撃の過去が明らかになり、これまでに彼に関わる何人もの人間が不審な死を遂げていたことを知る!

 ◎原作者の言葉です。尾野真千子さんの役は原作になかったと言います。脚色ってすごいですね・・・

「映像化不可能」と言われた“最恐ミステリー”『微笑む人』を松坂桃李で初ドラマ化!
原作者・貫井徳郎氏が語る映像化困難の理由とは?
そして美しき殺人者・仁藤を松坂が演じることについて…

 

――貫井さんが考える『微笑む人』の映像化のしにくさ、とは何だったのでしょうか?

 テーマが難しいのではないかと思ったんです。この本のテーマって「世間の人たちは、自分がわかる範囲だけで“わかった気になっている”」っていうことなのですが、そんなことって、「言われたくない」「目をつぶっていたい」って思っている方々が大半だと思うんですよ。

 大半の人たちが「受け付けられない」と思っているようなテーマでも、テレビで放送したら多くの方の目に触れてしまうので、ちょっと映像化は難しいのではないかな、と感じていました。

――そんな映像化不可能と思われた作品を松坂桃李さん主演でドラマ化。松坂さんが演じた仁藤俊美はいかがでしたか?

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 仁藤役に松坂桃李さんをキャスティングしたというだけで、もうこの作品は成功じゃないですか!?と思うくらい、ぴったりだと思いました。松坂さんって見るからにいい人。爽やかですし、裏に隠していることなどもなさそう…。でも、そういう人が「本の置き場所が欲しかったから」というわけのわからない理由で妻子を殺す――そのギャップの大きさが、逆に怖さになると感じました。

 そして、松坂さんがこんな役をやってくださることにも少なからず驚きはありましたね。

――尾野真千子さん演じる晶は原作にはない役でしたが…?

 映像と小説の違いの間には補助線を引いたほうがわかりやすくなる、ということがあります。今回はその役を尾野真千子さん演じる晶がやってくださっていると思います。尾野さんの存在で、このストーリーが視聴者の方々にわかりやすく伝わるといいな、と思っております。

https://www.tv-asahi.co.jp/hohoemu/#/?category=drama