逢うは別れの始め(会者定離)

 子ども達が小学校の頃、子ども会の世話役で知り合った
             長年の友人が転居することを今日知りました。

先月我が家でお茶したときに、東京勤務の長男さんが転勤でこちらに戻ってくる可能性が無くなったので、どうしようか考えているというお話でした。ちょうどご主人がやっておられたお仕事も昨年きっぱり辞めてしまわれて、60代の後半と前半のご夫婦なので、これから先を何処でどうやって暮らすか決め時だし、持ち家の建て替えや、老後の生活などを考えてみると此処に残る可能性は少ないかな〜なんて想像もしていました。
今朝、いつものように電話して、午後からお茶にということになりました。「決めたよ」とあっさり言われて一寸ドッキリ。
もう土地も売れて、千葉にマンションも買ったとか。ヤッパリ・・・と思いつつ、「淋しくなるわ〜」とついつい。
知り合って30年近くになります。世話役を辞めてからも、今は山口に越したWさんと、3人でよくお茶を飲んだり、Wさんのランチを頂いたり、お正月には夫婦二組でWさんに呼んで頂いたこともありました。
Fさんは、お姑さんやお父さんのことなど、色々抱えての30年近くでしたが、何となく察しながら、深入りもせず、いつも問題が過ぎ去ってから、あの時はこうだったの、とか、あの頃は・・・という具合でした。そうやって、電話をしたら気安く出かけてきてくださって、よ〜く色んなことを話しました。
手作りの稲荷ずしをどっさり頂いて、夕食が助かったことも何度もありました。ほんと、淋しくなります。
ご主人からお借りしたままの「逆説の日本史」は記念に?頂くことになりました。ありがとう。
逢うは別れの始め・・・と覚悟はしましたが、見事、3人、バラバラになります。


さて、4時半ごろ、お開きにして外まで出たら、雨! お見送りしてから、新調した遠近両用メガネを取りに眼鏡屋さんへ。
お昼に、ニュースで藤田まことさんが動脈瘤破裂で死去と聞いていましたので、話題に。やはり、すぐ近くのマンションに住んでおられたようです。以前から山裾のマンション住まいで同じ箕面市民ということは知っていたのですが、2年ほど前にできたマンションに引っ越されたという噂もあったので、それなら近いと思っていました。お会いすることはなかったのですが、眼鏡屋さんが「そうですよ」と言うことですので、確かなようです。
藤田まことさんといえば、私の年代の大阪の人間なら、もう、何と言っても「てなもんや三度笠」です。品のいいお笑いのスター登場という感じでした。喜劇役者から、テレビの時代劇、シリアスなドラマも映画も、そして歌もと幅広い活躍でしたが、お人柄でしょうか、真面目であの柔らかな美声はあの頃のままでした。76才、まだまだお若いのに・・・ 白木みのるさんを久しぶりにニュースで見て、しみじみ、懐かしく思いました。