最近、友達のお薦めもあって、何も見るものがない時はBShiを見るようになりました。
昨日も、チャンネルではなくてボタンを合わせると、31日放送の1時間がかりの紹介番組でした。
昭和38年の「文藝春秋」に28人が戦争体験を語るという大座談会が半藤一利氏の司会で掲載されました。
それを再現しようという番組ですが、松平定知さん(扇屋正造役として出演)が半藤氏に開催のいきさつを質問。
「日本人はあの戦争が実際どうやって終わったのかを知らない、このままどんどん亡くなってしまえば本当に分からなくなってしまうという思いで」。「どうして大勢で?」「一人ひとり聞けば、ウソになったりカッコ良いことを言ったりするが、大勢ではそうはいかないから」ということでした。
この人、なに?というあのバラエティ番組お馴染みの国際弁護士の湯浅卓、鳥越俊太郎、落語家の立川らく朝(徳川無声役)、市川森一(陸軍士官学校教官役)、田原総一郎(共産党の志賀義男役)、島田雅彦(有馬頼義役)などなど本職の俳優さん以外の出演者が大勢です。みなさん、セリフの一言一句を間違わないようにという事で必死の様子。
戦後生まれの出演者たちの一人、江川竜也(陸軍上等兵役)は、セリフを覚えこむ練習を通して、その人に入り込んで戦争を生き直したような体験をして涙が止まらなかったそうです。
この番組の倉田均監督自身が父親から戦争体験を聞かずに父親が逝ってしまったことが気になって、ちょうど座談会の出席者は父親と同世代、彼らの語る戦争体験を父親の言葉を聞くつもりで描いたと話しています。
最後に、「この番組をどう見て頂きたいか?」という問いに、半藤さんは「人間がやること、やったことは、又同じような事をやるに違いない。歴史を知って、又、こういうことに、こういう判断の誤りをせざるを得なくなるに違いない。戦争は、起こすのは簡単、止めるのは大事業。そういうことを、歴史=人間に学んで欲しい。ためになるし、ある意味で面白いと思います。」
「日本のいちばん長い夏」
「国の崩壊と死に直面した日、何を考え、どんな決意をしたのか・・・8月31日(土)夜8時からBSハイビジョンで」
昨日の5時半ごろ、雲の峰に西日がさして・・・雷も夕立もなかったですが